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更新日:2011年9月7日

その話、ホント? それとも迷信? シリーズ第10回
「現代版・言い伝えの真相」の巻(3)

にんぷの世界へようこそ! このコーナーでは、にんぷワールドで必ず出遭う言葉や現象の“知ってるつもり”を再検証! ためになりますよ〜!

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シリーズ最終回は、産後によく言われることのウソ、ホント、です。妊娠中だけでなく、無事出産が終わったら終わったで、お母さんのこと、赤ちゃんのこと、いろいろな情報が耳に入ってくるものです。それらの信ぴょう性は? いつもの通り、豊島病院産婦人科部長の大鷹美子先生にうかがいました。

産後の養生には、骨盤底を回復させるという重要な意味が

出産が終わって病院にいるあいだは、忙しいながらも“三食昼寝付き”(?)ですが、退院して家に帰ると、その日から育児や家事が待っています。現実には、里帰り出産してそのまましばらく実家で過ごしたり、また、実家のお母さんやお姑さんに手伝いに来てもらう人が多いようですが、まず気になるのは、どのくらいの期間安静にしていればいいのかということ、つまり床上げの時期です。

  • *産後の床上げは、1カ月ぐらいたってからのほうがよい

こうよく言われますが、やはり1ヵ月は必要?
「今はそこまで必要ないと思います。昔とは家の造りも違うし、掃除機や洗濯機などで家事もラクになっていますからね。年齢や子宮の回復状態など個人差もありますが、だいたい産後2〜3週間ぐらい安静にしていればいいのではないでしょうか。その間は、いつも布団を敷いておいて、疲れたら横になれるようにしておくといいですね」(大鷹先生)

お産で大きな赤ちゃんの頭が産道を通ると、骨盤底の筋肉や腱が引き伸ばされたり、切れたりします。骨盤底はけっこうダメージを受けているのです。床上げまでは、それらを元通りに治すための安静期間なのです。

この養生の時間をちゃんととらないと、子宮や骨盤底の回復が悪くなり、中高年になってから、骨盤底全体がゆるんで尿漏れが起きたり、子宮が下がってきたり、膣から出てきたり(骨盤臓器脱)というトラブルが起きやすくなります。

「早くから日常生活に戻ると、あとになって骨盤臓器脱になりやすいのは確かです」(大鷹先生)。
将来そんなことにならないためにも、産後は無理せず、ちゃんと体を休めておきましょう。

「特に今は出産年齢が上がっていて、30代後半ぐらいの出産も増えています。年齢が上がれば、骨盤底の回復もそれだけ時間がかかると思ったほうがいいですね」(大鷹先生)

  • *産後は赤ちゃんより重いものを持ってはいけない

重いものを持つことを戒めるのも同じ理由から。
骨盤底の筋肉は、ふだんは子宮や膀胱を下からしっかり支えています。ところが、その筋肉が緩んだ状態で重いものを持つと、腹圧がかかっても下から支えられないので、子宮や膀胱がギュッと押し出される形になり、下がってしまいます。その結果、尿もれや、骨盤臓器脱が起きてしまうのです。

重いものを持つのはよくない、というのは、産後に限ったことではありません。
「婦人科で、子宮脱や骨盤臓器脱で受診してくる人の話を聞くと、お姑さんの介護で抱きかかえるとか、家業を手伝って重いものを持つ、という人がとても多いですね。骨盤の健康に関して言えば、どの年代の女性も、重いものを持つのはよくありません」(大鷹先生)。

尿もれや骨盤臓器脱なんてまだずっと先のこと、と思いがちですが、そのルーツはまずは産後にあり、ということですね。

  • *産後無理をすると更年期が重くなる

産後の養生は必要ですが、「それと更年期とは直接の関係はない」と大鷹先生。つまり、これはまったくのウソ。更年期は年齢に伴うホルモンの変動が主な原因ですが、産後の生活と結びつけて心配するのはちょっと無理があるようです。

  • *産後はあまり目を使ってはいけない

「医学的に、お産のあと、目を使うと何らかの障害が起きやすいというようなことはありません。でも、これは根を詰めると疲れやすい、ということなのかもしれませんね」(大鷹先生)

昔なら暗い灯火の下での縫い物、今ならパソコンの使いすぎ、ゲームのやりすぎ。同じ姿勢で長時間、目を使っていると、どうしたって疲れます。養生に反することになりますね。

 

子どもを産んだら体型も変わって当然?

さて、育児にもちょっと余裕が出てくるころ、気になり始めるのはわが身のこと。出産という大仕事を終えたのですから、ある程度はしかたのないこととはいえ、妊娠前とは大きく変化した体型を見ると、焦りや絶望を感じてしまいます。

もう元に戻すのは無理? でも、女優やタレントは、みんな子どもを産んでもスリムな体型に戻っているし……。産後の体型については次のようなことを耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。

  • *産後、半年以内に体型を戻さないと、もう戻らない

妊娠線などを目立たなくするには、産後半年が勝負、と前回お話ししました。それと同じように、体重を減らして元の体型を取り戻すのも、産後半年以内くらいが確かに最も効果的かもしれません。体についた脂肪、特に皮下脂肪を落とすのは至難のわざですから、できることなら早めに手を打つにこしたことはありません。

でも、何が何でも元の体型に戻したい、というのも考えものです。「お産をすれば、当然、体型は変わるものですよ」と大鷹先生は強調します。

「卵巣嚢腫(のうしゅ)などで腹腔鏡(ふくくうきょう)手術をすると、お産をした人とそうでない人は明らかに違います。腹腔鏡を入れるために、おへその脇から空気を入れてお腹をふくらませるのですが、一度もお産をしたことのない人はふくらみ方が悪いんです。でも経産婦はよくふくらみます。そういう点でも違いがあるのですから、体型だって変わるのは当然でしょう」

出産後のお母さんは一生でいちばん美しい、という声もあります。少し脂肪がついたまろやかな体は、むしろ母性のあらわれともいえますね。

  • *産後はウエストニッパーをしないと体型が戻らない

出産後の早い時期から、ウエストニッパーやガードルなどでギュウギュウ締め付けるのも考えものです。まだ骨盤底がしっかり回復していないときにおなかを締め付けると、重いものを持って腹圧がかかったときと同じように、子宮や膀胱が下に押し出されて尿漏れなどの原因になることも。

産後、骨盤を閉めるために付ける骨盤ベルトは別として、ウエストやおなかを締め付けるのは、骨盤底がちゃんと修復してからにしましょう。

歯が悪くなるのはカルシウムを奪われるからではない

出産は大きな喜びと引き換えに、お母さんの体にも犠牲を強いるもの、という考え方は昔から根強くあるようです。特に、子どもを産むと歯が悪くなると言われることが多いようです。

  • *子どもを産むと赤ちゃんにカルシウムをとられて歯がダメになる
  • *母乳で育てると歯がダメになる
  • *男の子を産むと歯がダメになる

結論から言うと、これらは3つともウソ。
「男の子を産むと歯がダメになる」というのは、いくらなんでも根拠があるとは思えませんね。女の子にくらべると男の子は骨格がしっかりしているので、その分、母体のカルシウムが奪われて歯がダメになる、と連想したのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。

母乳育児と歯の関係も、まったくのデタラメです。おっぱいを飲ませるとお母さんの体からカルシウムが奪われるなどということはありません。

子どもを産んだあと歯が悪くなる人が多かったので、こんなことがまことしやかに言われるようになったのかもしれませんが、その原因はカルシウム不足ではなく、歯周病にあると大鷹先生は言います。

「妊娠すると、つわりの時期などは歯磨きがおろそかになりますね。産後も、育児に時間をとられて昼も夜もないような生活リズムになりますから、歯を磨くという習慣がおざなりになって、その結果、歯周病や虫歯になってしまうのでしょう。母体のカルシウムが減るからではありません」

もし、赤ちゃんにカルシウムを奪われるのが事実なら、産後のお母さんたちはみんな骨粗しょう症になっているはずです。でも、骨量を測ってみると、ほとんどの人は減少していないそうです。意外ですね。

歯磨きを怠けて歯が悪くなったのを、赤ちゃんのせいにしてはいけません。妊娠中も産後も、口腔ケアは忘れないようにしたいですね。

 
 

監修

大鷹美子(おおたかよしこ)先生

大鷹美子(おおたかよしこ)先生

東京生まれ。東京大学医学部保健学科卒業。東京大学医学部医学科卒業。日赤医療センター、NTT東日本関東病院などを経て、現在、東京都保健医療公社豊島病院産婦人科部長。専門は周産期学。出生前診断のカウンセリングにも取り組む。『どうしたの?産後ママのからだ相談室』(赤ちゃんとママ社)、『高齢出産』(主婦の友社)など著書多数。一児の母。

豊島病院ホームページ

 
 

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