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更新日:2011年8月3日

その話、ホント?それとも迷信? シリーズ第9回
「現代版・言い伝えの真相」の巻(2)

にんぷの世界へようこそ! このコーナーでは、にんぷワールドで必ず出遭う言葉や現象の“知ってるつもり”を再検証! ためになりますよ〜!

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「子どもを産んだら体質が変わった」などとよくいいますね。妊娠・出産は女の人生の中でも一大イベントですから、体だって劇的に変化して当然です。何が、どのように変わるのかを正しく知っておけば、俗説に惑わされずにすむし、「へえ、私ってこういう体質だったんだ」と自分の体を見つめ直すきっかけにもなりますね。今回も豊島病院産婦人科部長の大鷹美子先生にお聞きしました。

妊娠中に軽くなる病気、重くなる病気

“体質”といえば、現代人に圧倒的に多いのがアレルギー体質。日ごろから、アトピー性皮膚炎や、ぜんそく、花粉症などのアレルギー疾患を持つ人が妊娠すると、どうなるのでしょうか? よくいわれるのは、次のようなことです。

  • *妊娠するとアトピーやぜんそくがひどくなる
  • *子どもを産むとアレルギー疾患が軽くなる

「確かにアトピーやぜんそくの人は、妊娠すると症状がひどくなる傾向があります」と、大鷹先生はいいます。

そもそもアレルギー疾患というのは、細菌やウイルスなどの異物から自分の体を守る免疫が過剰防衛をしてしまって、自分の体に害をもたらすものです。おなかの中の胎児は、母体にとってはいわば最大の異物。そこで、その胎児を攻撃しないよう、妊娠中はお母さん自身の免疫の働きが弱まるのです。

その理屈からいうと、これまでアトピーやぜんそくだった人も、妊娠したら症状が軽くなってもいいようなものですが、実際はその逆のことが多いようです。

「免疫の働きが変わる上に、胎児から産生されるいろいろな物質の影響もあるのでしょう」と大鷹先生は言います。しかし、アトピーの場合は、それだけが原因ではないようです。

「妊娠すると末梢の血管が開いて水分が失われるので、皮膚が乾燥して薄くなり、かゆみが出やすくなります。そんなときに引っかくと、もともとアトピーのあった人は、よけい症状を重くすることがあります」(大鷹先生)。

一方、「子どもを産み終えるとアレルギー疾患が軽くなる」というのは本当でしょうか? 

「これは、妊娠中に悪化していた症状が元に戻るので、軽くなったように感じるだけではないでしょうか。アレルギー疾患は、妊娠して一時的に悪化しても、出産後はまた元に戻りますから」(大鷹先生)。

アレルギーとは逆に、妊娠すると症状が軽くなる病気もあります。関節リウマチや、SLE(全身性エリテマトーデス)などの、自己免疫疾患と呼ばれる病気です。

「妊娠中は胎盤からステロイドホルモンが分泌されますから、このような、ステロイド系の薬が効く自己免疫疾患の場合は、妊娠中は症状が軽くなることが多いのです」と大鷹先生。

ただし、これも胎盤が出てしまうと、残念ながら、また元の状態に戻るそうです。

妊娠すると免疫やホルモンの働きが大きく変化するので、持病のあった人は、症状がよくなったり悪くなったりすることがありますが、それが永久に続くわけではなく、あくまでも妊娠期の一時的なもの、と考えるのが正しいようです。

 

妊娠は自分の体を知るチャンス

妊娠中に、将来、自分がかかりそうな病気を予測できることもあります。

  • *妊娠中に出た病気は、のちに再び出る確率が高いので要注意

産婦人科のドクターから、こんな注意を受けた人はいませんか?
これは本当です。その代表が高血圧と糖尿病。これらは、中年になってかかる生活習慣病のイメージですが、妊娠期に出ることがあり、それを「妊娠高血圧」「妊娠糖尿病」と呼びます。

最近は、高齢出産の増加と比例するように、これらの病気が増えています。どちらも母子への影響が大きく、妊娠中は気をつけなければいけない、怖い病気です。

大鷹先生は、「もともと高血圧や糖尿病になりやすい体質を持った人が、妊娠したことで、体に負荷がかかって発症してしまうのでしょう」と言います。

遺伝的な体質によって起こるので、残念ながら完璧に予防するのは難しいそうです。効果的な予防法があるとすれば、「体の負担が少ない20代の若いうちに出産すること」。 「30代後半で妊娠高血圧や妊娠糖尿病になった人でも、20代半ばくらいで産んでいたら、きっとならなかっただろうな、と思うことはあります」(大鷹先生)。

でも、そんなことを言われても、今さら時計を巻き戻すことはできない、という人もいますね。そこで、妊娠高血圧や妊娠糖尿病と診断された人にアドバイスです。

「妊娠中に高血圧や糖尿病になったということは、もともとそういう体質なんです。まずは家族にこうした病気の人がいる人は、ドクターのアドバイスを受けて、食事や生活の注意を守りましょう。いったん発症すると、出産後も続いてしまう人、いったん治ってまた中高年になってから出てくる人、いろいろですが、妊娠をきっかけにそうした体質を知ることができたわけですから、前向きにとらえて、これから気をつけていきましょう」(大鷹先生)。

妊娠は自分の体を知るチャンスでもあるのですね。

妊娠線は、腹囲90センチがボーダーライン

妊娠による母体の変化といえば、妊娠線もその1つですね。せっせとクリームを塗って予防に努めている人もいるでしょう。

  • *太っている人は妊娠線ができない
  • *いったんできた妊娠線は産後も消えない

これらの俗説は本当でしょうか?

妊娠線とは、急激な体重増加で皮膚が引き伸ばされたとき、その下にある皮下組織の伸びが追いつかなかったためにできる皮膚の断裂です。ただし、妊娠したすべての人に妊娠線ができるわけではありません。

「私が20年以上、妊婦さんのおなかを計ってきた経験からいうと、腹囲が90センチ未満でお産した人は、妊娠線はまず出ていません。高価なクリームを塗るより、太り過ぎに気をつけて、腹囲90センチを超えないようにしたほうがいいですね」(大鷹先生)

それともう1つ、妊娠前の体型もどうやら関係ありそうです。 「もともと太っている人は妊娠線ができないですね。いちばんできやすいのは、スリムだった人が妊娠して20キロぐらい体重が増えたようなときです。あとは、皮膚のタイプで伸びやすい人はできにくく、伸びにくい人ができやすいということもあるようです」(大鷹先生)。

太り過ぎを予防することが、妊娠線の予防にもなるということ。もし妊娠線ができてしまった場合は、産後半年ぐらいが勝負。このあいだに、すみやかに元の体重に戻すのがいちばん効果的だそうです。いったんできてしまった皮膚の断裂が消えることはありませんが、紫色をしていた線が白くなるなど、目立たなくなります。

妊娠中の温泉はいいの?いけないの?

  • *妊娠中は温泉に入ってはいけない

妊娠中に骨休みのために温泉に行こうとしたら、「妊婦に温泉はダメ」といわれてがっかりする人もいるようです。でも、「温泉成分が皮膚からしみ込んで胎児に悪影響を与えるとか、流産するなどということはありません」と大鷹先生。温泉の好きな人は、たまには気分転換に出かけるのもいいでしょう。

ただし、妊娠中ならではの注意も忘れずに。「妊婦さんはふだんでも末梢の血管が開いていますから、温泉につかるとさらに血管が開いて脳貧血を起こしやすくなります。また、岩風呂などで床がヌルヌルしているとすべりやすいですね。転んだりしないように十分気をつけてください。あと、お湯を飲むのは控えたほうがいいでしょう」(大鷹先生)。

だんだんわかってきた電磁波の害

  • *妊娠中は電磁波を浴びないほうがよい

現代の暮らしで避けて通れないのが電磁波です。パソコンや携帯電話、IH調理器など、身の回りは電磁波だらけ。「おなかの赤ちゃんに影響はないのかしら?」と漠然とした不安を感じている人も多いことでしょう。

電磁波についてはまだはっきりしたことがわかっていませんでしたが、つい最近、WHO(国際保健機関)の国際がん研究機関(IARC)が携帯電話の電磁波についての声明を出しました。携帯電話を耳に当てて話すと、脳などのがんになるリスクが高まる可能性があるというのです。2001年には、やはりWHOが、高圧送電線の近くに住むと小児白血病のリスクが高まることを発表しています。

日本ではあまり厳しくいわれていませんが、フランスやイギリスでは、16歳以下の子どもの携帯電話の使用を控えるよう勧告しています。デンマークでは10万人の妊婦を対象に、携帯電話を頻繁に使う人とそうでない人に分け、生まれた子どもを追跡調査していますが、7歳の段階では、携帯電話を頻繁に使うお母さんから生まれた子どものほうが、そうでない子どもに比べて、行動障害などが1・4倍多かったそうです。フランスでも、妊婦は携帯電話をおなかに近づけないように警告しているそうです。

今騒がれている放射能ほど強いエネルギーはありませんが、電磁波も同じ仲間。遺伝子を傷つけることがわかっていますから、妊婦や子どもは、できるだけ避ける工夫をしたいですね。

体の近くで使う電気カーペットなども要注意。IHクッキングヒーターも、直径の大きなものに小さな鍋をかけると、電磁波のもれる度合いが大きくなるそうですから、直径の大きさに合った鍋をかけましょう。ちなみに、電磁波を防御するエプロンなどはあまり効果を期待できないそうです。

携帯電話も、耳にぴったりくっつけないようにし、左右、均等に聞くようにしたほうがいいようです。メールで済む用事はメールで。電波の届きにくい所では強い電磁波を発しますから、そういう場所での使用は控えること。

まだまだわからないことも多い電磁波ですが、「安全」とお墨付きが出るまでは、特に妊娠中は用心するに越したことはないようです。

 
 

監修

大鷹美子(おおたかよしこ)先生

大鷹美子(おおたかよしこ)先生

東京生まれ。東京大学医学部保健学科卒業。東京大学医学部医学科卒業。日赤医療センター、NTT東日本関東病院などを経て、現在、東京都保健医療公社豊島病院産婦人科部長。専門は周産期学。出生前診断のカウンセリングにも取り組む。『どうしたの?産後ママのからだ相談室』(赤ちゃんとママ社)、『高齢出産』(主婦の友社)など著書多数。一児の母。

豊島病院ホームページ

 
 

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