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更新日:2008年5月7日

Drからの守れ安産!メッセージシリーズ第16回
「赤ちゃんにいいの?悪いの? 妊娠中のセックス」の巻

妊娠してからもセックスを楽しみたいけれど、お腹の赤ちゃんに障らない? 妊娠したら、性欲がなくなった。出産後は“ゆるく”なるってホント? 気になるけれど、人にはちょっぴり聞きづらいセックスのこと。でも、夫婦のコミュニケーションにも関わる問題ゆえに、放ってはおけない。そこで、日本性科学会で理事もつとめる産婦人科医、大川玲子先生に伺いました。

そもそも、妊娠中にセックスをしても大丈夫なの?

大川玲子先生

大川玲子先生
1947年生まれ、千葉大学医学部卒業。現在、千葉医療センター産婦人科医長。日本性科学会理事長。産婦人科の診療を手がけるほか、セックスカウンセリングの第一人者として活躍。『女性のからだと性』(ホーム・メディカ・ブックス)などの著書、論文も多数。

「おなかに赤ちゃんがいると思うと、心配でセックスが楽しめない」「子宮に刺激が伝わって、流産のきっかけになったりしないのかな…」
妊娠中に、こうした不安を感じる女性は多いようです。お腹に赤ちゃんがいるとなれば、いろいろと心配になるのは自然なことです。
でも、結論から言ってしまうと、セックスが直接、流産や早産のきっかけになることはありません。
精液の中にはプロスタグランディンといって、陣痛を促進する成分と同じものが含まれているので、それによって子宮が収縮するというデータもありますが、でも、実際に陣痛を起こすほどのものではありません。
また、胎盤が安定していない妊娠初期は控えたほうがいい、と考える人もいるようですが、私はその必要はないと思います。妊娠初期は、受精卵などに問題があって流産することはあっても、セックスそのものが原因で、流産にまでいたることはありません。
ただ、切迫流産や切迫早産のリスクがあると指摘された場合は別ですよ。医師から安静を指導されていたり、なるべく重い物を持たないように、階段は上り下りに気をつけて、などのアドバイスを受けている時は、やはりセックスも控えたほうがいいでしょう。

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心配なのは感染症。妊娠中こそ、コンドーム

最近、早産には細菌感染が関わることがわかってきました。膣の中にはデーデルライン桿菌(かんきん)という乳酸菌が棲んでいて、ほかの細菌や病原菌が繁殖しないように膣を守っています。しかし、前期破水を起こしたり、そうした兆候があった人の膣を調べると、この乳酸菌が少なくなっていて、ほかの雑菌が増えているというケースが多い。雑菌には、クラミジアや淋菌など、性交渉で感染するものも含まれます。
すべての雑菌が早産に結びつくわけではないのですが、早産を予防するには、この細菌コントロールがカギと言えます。妊娠中のセックスと感染症は、直接関係はないけれど、万全を期すなら、コンドームを使ったほうがいいですね。
妊娠中の膣壁は充血して柔らかく、傷つきやすい状態なので、それを守る意味でも、コンドームは役に立ちます。
妊娠中こそコンドーム。そんな考え方が定着するといいな、と思います。

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苦しくない体位を工夫しよう

苦しくなく楽しめる体位を2人で研究しよう。妊娠中はセックスの喜びをさらに高め、深めるチャンス!

苦しくなく楽しめる体位を2人で研究しよう。妊娠中はセックスの喜びをさらに高め、深めるチャンス!

妊娠中のセックスの体位についても、いろいろ言われているようですね。おなかが大きくなってきたら、ママがよつんばいになってパパが後ろから挿入する後背位という体位がいい、でもあまり深く挿入してはいけない……などなど。でも、基本的には、苦しくないように行えばいいんです。
お腹が大きくなっているのに、男性が上から乗りかかっておなかを圧迫しては、苦しいばかり。妊娠中でなくても、男性に全体重を預けられたら、重くてセックスを楽しむどころじゃありませんよね。
不安があるなら、いつもよりソフトタッチで行うのも対策のひとつだし、体位も少し工夫したらいいと思います。
「シムスの体位」ってあるでしょう。妊婦がリラックスできる姿勢として勧められていますが、これはセックスのときにも使えます。横向きに寝て、両ひざを曲げ、上になったほうの足を体の前に出します。このシムスの体位の後ろに男性がまわってアプローチします。
また、仰向けに寝ている男性の上に女性が座る形の、いわゆる騎上位も、お腹を圧迫しない角度でできる女性に負担の少ない体位です。
挿入の深さは、女性が苦しくない範囲であれば、制限はありません。

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オーガズムは、どうぞ、充分に味わってください

「オーガズムを感じるのはまずい」と思っている人もいるようですが、そんな、セックスしておいて、感じないで済ませるなんて、残酷な(笑)。
オーガズムを感じるとお腹が張るというデータはありますが、それが流産につながることは、まずありません。
お腹が張ったら、ちょっと気を付けて、しばらくしておさまるようなら心配いりません。もし長引くような兆候があったら、その時は早めに診察を受けてください。
個人的には、むしろオーガズムに達しないほうが、性器の充血がいつまでも続いてしまって、体によくないのでは、などと思ってしまいます。
妊娠していてもいなくても、セックスは相手を思いやり、喜びを共有するもの。リラックスして楽しんでください。

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妊娠中の性欲の強さは、人それぞれ

性欲の強さは人それぞれ。相手を思いやりながら、体と心を重ね合わせて。

性欲の強さは人それぞれ。相手を思いやりながら、体と心を重ね合わせて。

妊娠してセックスがイヤになる人、逆に猛烈にしたくなる人、いろいろです。
性欲を呼び起こすのは、テストステロンという男性ホルモンが関係しているといわれています。男性ホルモンは、女性の体内でも分泌されていて、性欲に影響を与えているんです。
「妊娠してセックスしたくなくなった」という人が多いのは、女性ホルモンの分泌が増え、相対的に男性ホルモンが減る。だから、性欲が抑えられるのだと考えられています。
ただ、ホルモンへの感受性は人によって違いますし、妊娠中は膣が充血するので、かえって性欲が高まるという人もいるようです。
でも、こうしたホルモンの影響だけでなく、人間は大脳皮質、つまり理性によって性欲が左右されることが多い生き物です。「妊娠しているから、これ以上妊娠の心配がない」などと思って、したくなる人もいるだろうし、「流産したらどうしよう」という不安があって、できないという人もいる。
性欲の強弱は人それぞれ。自分が乗り気になった時を大切にすればいいんです。
しかし、自分がその気にならないからといって、パートナーの誘いをたびたび断っては、相手にも気の毒。挿入をせずとも相手に触れてあげるなど、方法はいろいろ。お互いが相手を思いやり、工夫して一致するところを見つけていくことで、パートナーとの深い結びつきも生まれてくるのだと思います。

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産後のセックス開始も、自分のペースで

出産後も妊娠中と同様、ホルモンの影響で性欲が落ちると言われています。さらに、出産時に切開した会陰が治癒するまでは、痛くてできないということも多いですね。傷自体は1か月ほどで治りますが、実際にしたくなるのはもう少ししてから、と言われています。人によって半年という場合も。帝王切開で出産した場合も同じです。痛みがなくなって、性欲が戻ってくるのに半年ほどかかるのが一般的。いずれにしても、やはり無理をしないことが一番です。
よく、「出産後に膣がゆるくなるのが心配」という人がいるのですが、伸び縮みするのが膣の良いところ、時間がたてばもとに戻ります。出産を機に極端にゆるくなることはありません。それに女性器はもともと、快感を感じればぎゅっとグリップするようにできています。ゆるく感じるのは、もしかして男性側の前戯が足りないからなのでは?と思ってしまいます(笑)。
ただ、出産で骨盤底がゆるんでくるということはあります。これは尿もれなどの原因になるので、骨盤底筋群を鍛える体操をしたほうがいいと思います。
出産後のセックス再開は、次の妊娠まで少し間をあけたいなら、避妊するのを忘れずに。最初の生理の前に排卵することもあるので、産後だからと油断せずに、最初から避妊しましょう。

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セックスの不安や悩みを相談するなら

セックスにまつわることは、まずはかかりつけの産婦人科医や助産師さんに相談してみてください。最初は言いづらくても、思い切って相談することで楽になることも少なくありません。
ただ、妊娠や出産を機にセックスができなくなってしまった、オーガズムが感じられない…といったような問題は、一般のクリニックでは対処できないことも多いので、そういう時は、心の専門家を尋ねるのもひとつの方法です。私が理事をつとめている「日本性科学会」でも各地で相談を受け付けています。じっくりと悩みをうかがって、カウンセリングをしながら、対処法を探していきます。

セックスの問題は、どんなケースであれ、夫婦ふたりで悩みを共有することを大切にしてほしい。これからの結婚人生、ケガをしたり、病気になったり、と、どちらかの体に変化が起きることもないとはいえません。そんな時に、お互いの心と体にどう寄り添っていくのか――。
妊娠中も産後も同じことです。変化する体と心にどう向き合い、どう思いやりを持って接していくのか。妊娠中のセックス、産後のセックスを通して、いっそう相手をいとおしく思えるような関係になれたら、素敵ですね。

性の悩み相談室
日本性科学会カウンセリング室

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監修/大川玲子先生(千葉医療センター産婦人科医長)

 

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