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更新日:2007年3月

Drからの守れ安産!メッセージシリーズ第2回
「にんぷの絶対禁煙!のススメ」の巻

妊娠したらタバコを吸ってはいけない、のはいまやジョーシキ!だけど、わかってるけどやめられない、という人も多いのでは?でもホントに本当に、タバコはママにもおなかの赤ちゃんにも、いいことなし! 第2回目は、「タバコで赤ちゃんの病気のリスクが高くなる」という順天堂大学助教授・中村靖先生のお話です。

タバコの被害は、家族や赤ちゃんに及ぶ

中村 靖先生

中村 靖先生/順天堂大学医学部助教授、附属練馬病院産科・婦人科科長。昭和61年順天堂大学医学部を卒業し、順天堂大学医学部附属病院産婦人科入局。平成17年7月より附属練馬病院勤務。専門は周産期医学、胎児診断。診療のかたわら、禁煙をテーマにした講演や禁煙指導も行っている。

煙の種類と副流煙に含まれる有害物質

タバコを直接吸っている主流煙を1とした場合、副流煙の中に含まれる有害物質の量。発ガン物質のカドミウムは3.6倍、ニトロソアミンはなんと52倍もの量が副流煙に含まれている!(surgeon general report

今、若い人の喫煙率が上がっています。20代の女性でも増加の一途。タバコが健康によくないことは知っているとは思いますが、本当のところは意外にご存知ないのでは? 日本人の健康を害している最も大きな原因の1つが、タバコだといっても過言ではありません。このことをまずは知ってほしいと思います。
タバコが肺ガンの原因になる、というのはよく知られていますが、口の中のガンやのどのガンも引き起こします。とくに喉頭がんはタバコを吸わない人は、ほとんどかかりません。呼吸器系の病気や心筋梗塞など循環器系の病気も、タバコを吸う人にとても多いのです。
タバコの害は、吸っている本人にとどまりません。近くにいる家族や仲間にも健康被害を与えています。
タバコの煙に含まれる有害物質は、ニコチンをはじめ、一酸化炭素、ニトロソアミン、ベンツピレン、シアン化水素、カドミウムなど、じつにさまざま。発がん物質も多いのですが、これらはタバコから直接立ち上る煙、副流煙のほうに多く含まれています。
吸っている本人は、フィルターを通していますが、まわりにいる人は直接燃えている煙を吸わされているわけです。高温で燃やしているので、副流煙の方が粘膜への刺激も強く、まわりの人のほうが、のどがイガイガしたり、目がチカチカしたり……。副流煙を吸わされる受動喫煙で、ガンのリスクも高くなります。
子どもに及ぼす影響も大きく、急性肺炎、気管支喘息、中耳炎なども、家族に喫煙者がいる子どものほうが、リスクが高くなっています。

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妊娠中の喫煙が、赤ちゃんの突然死に関係している!

赤ちゃんが何の前ぶれもなく突然、死亡してしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)。これは、うつぶせ寝が一因とも言われますが、最も大きな要因の1つがタバコです。両親が喫煙している場合と喫煙していない場合では、発生率になんと4.7倍の開きがあります。
この病気は、妊娠中のママの喫煙も大きく関係しています。妊娠中にタバコを吸っていた母親の子どものほうが、吸っていなかった母親の子より、多く発生しています。
妊娠中にタバコを吸うと、胎児の肺がきちんと形成できず、神経伝達にも欠陥が起こりやすいといわれています。たとえば、うつぶせ寝で口がふさがってしまっても、ふつうなら苦しいから一生懸命に呼吸をしよう、という反応が出るはずなんです。ところが、神経伝達の反応が遅れると、うまく呼吸ができないのです。
そのほか、子宮外妊娠、流産、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、前期破水、早産なども、喫煙によって増加する病態として十分な証拠があるとされています。
また、タバコが関連しているだろうといわれているものに、口唇口蓋裂、四肢短縮・欠損、泌尿生殖器系の異常、腹壁欠損などの胎児の奇形もあげられています。

受動喫煙の小児への影響

日常生活で副流煙にさらされていると、急性肺炎や喘息など、子どもの病気のリスクも高くなる。

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ニコチンの血管収縮作用で、胎児が栄養不足に

タバコの代表的な化学物質にニコチンがありますが、この問題点は大きく2つあります。1つは末梢血管の収縮作用です。血管が細くなり血行が悪くなると、手足が冷たくなります。脳血栓や心筋梗塞も起こしやすくなります。
とくに妊娠中は出産時の出血に備えて、血液が固まりやすくなっています。また、つわりで吐いたりすると水分不足になって血液が濃くなっている。そんなときに、ニコチンで血管が細くなると、血の固まりが詰まりやすくなります。
また、おなかの胎児は、子宮に流れているママの血液から胎盤を通して栄養を取り込んでいます。ニコチンで血管収縮が起きると、子宮への血液の流れも妨げられて、胎児は栄養不足の状態になってしまいます。
胎盤には赤ちゃんの害になるものは通さないようなろ過機能があるのですが、ニコチンはその胎盤を通過してしまいます。赤ちゃんもニコチンの毒にさらされてしまうのです。
喫煙している人に小さい赤ちゃんが多いというのは、データでも明らかですし、出生体重の少ない子ほど、将来、肥満になりやすく、また高血圧や糖尿病などの成人病を発症しやすい、という報告もあります。これは、成人病胎児期発生説といって、近年注目されている学説です。

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ニコチン中毒のメカニズムは…

ニコチンのもうひとつの大きな問題は、習慣性です。麻薬と同じで、ニコチンに依存するようになってしまうのです。
口から肺に吸い込まれたニコチンは、すぐに血液に乗って全身にまわります。血中濃度が一気に上り、4秒ほどで脳に到達します。だから、吸うとすぐに「はあ〜」と満足するんです。ところが、しばらくすると血中濃度が下がって、脳が「ニコチンが足りないよ」と指令を出す。つまりタバコが欲しくてたまらなくなってくる。この間隔がだいたい40〜50分です。
ニコチンが中毒になる量は、だいたい1〜4mg。タバコ1本に含まれる量は15〜20?で、1回の喫煙で吸収されるのは3〜4mg。中毒量としては充分。だから、1回吸うとまた次も吸いたくなる。うまくできた商品なんですね。
また、ニコチンの致死量は大人で30〜60mgですから、タバコ1本全部飲み込んだとすると、致死量の約半分。赤ちゃんは体重も少ないですから、タバコの誤飲はとても怖いことなんです。

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風邪薬より、タバコのほうがはるかに危険

妊婦さんからよく、いつまでにやめればいいのか、と聞かれますが、いつやめてもいいんです。私は「手遅れはない」と言っています。「もうここまで吸っちゃったから、今やめてももうダメだ」とは思って欲しくないですね。
ただ、矛盾するようですが、理想的には妊娠する前にやめてほしい。というのは、妊娠に気づくのはたいてい月経が遅れてからなので、妊娠4週以降ですよね。ちょうどその頃が、胎児は脳や心臓など、とても重要な臓器を作っている大事な時期だからです。
よく、妊婦さんから「風邪薬を飲んだんですが、大丈夫ですか」と聞かれます。薬の影響を気にする人はとても多いのですが、タバコは大丈夫かとは思わないのでしょうか?
薬で胎児に影響が出るものはそう多くはないし、明らかに悪いものは、わかっています。タバコにはたくさんの化学物質や添加物が入っていますが、その成分ははっきりと表示されていません。
タバコと風邪薬、どちらの影響が大きいかというと、タバコのほうがはるかに危険です。まずはタバコをやめなさい、と言いたいですね。

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タバコをやめるにはどうしたらいい?

妊婦の喫煙率

これは5年ほど前のデータ。妊娠前は、半数近くの妊婦さんが喫煙しているという地域もあるが、妊娠すると10%弱の喫煙率になる。禁煙に熱心な病院は禁煙率も高くなる。

では、どうしたらタバコがやめられるのでしょう?それには、「なぜやめられないか」を知ることです。なぜ自分はタバコを吸うのか、どうしてタバコを吸いたくなるのか。そして、自分はニコチンの血中濃度が下がると吸いたくなる、薬物依存症なんだと知ることです。
それを知れば、どうしたらその依存から逃れることができるのかを考えることができます。
ただ、やみくもに禁煙しても「ちょっとぐらいなら、いいだろう」と手を出してしまいがちです。
自分のどんな行動と喫煙が結びついているのか考えてみてください。朝起きたら吸いたくなる、食後に一服したくなるとしたら、そのパターンを変えてみるのです。食後にゆっくり座っていると吸いたくなるから、食後はすぐに歯磨きするとか、洗いものをするとか。別の行動に置き換えるように工夫していくのです。
この方法は、「行動変容」といって、どうしたら行動を変えられるのか、という行動科学の理論で、成果を上げている方法です。
ニコチンが切れてタバコを吸いたくなる気持ちは長続きしません。とても強い欲求が来るけれど、それをやり過ごすと、「吸わなくても大丈夫」と思えてきます。ですから欲求が起きたときに、どう気を紛らわすかがポイントなのです。妊娠中なら、シュガーレスガムを噛むとか、野菜スティックを作って食べるのもいいですね。
そして、何よりも大事なのは、タバコを身近に置かないこと。いますぐ、全部捨てましょう!
ダンナさんのタバコもあると禁煙しにくくなりますから、ぜひ、夫婦で禁煙に取り組んでほしいと思います。

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取材協力/順天堂大学練馬病院(東京都練馬区)
監修/中村 靖先生(順天堂大学医学部附属練馬病院産科・婦人科科長)

 

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