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更新日:2004年11月

検査シリーズ2
「血液はにんぷの健康情報のタカラ箱」の巻

にんぷの世界へようこそ! このコーナーでは、にんぷワールドで必ず出遭う言葉や現象の“知ってるつもり”を再検証! ためになりますよ〜!

INDEX

 

今日は健診日…病院に行くと、いきなり「ハイ、血をとりますね」「チクッとしますよ」なんて当たり前のように採血されるけれど、考えてみれば、なんのために? 私の血はどこに行くの? 何がわかるの? 今回はそんなギモンにお答えしまーす。

にんぷの血液は、赤ちゃんのからだの材料

血液は体の中をめぐって、各器官に酸素や栄養を届けたり、そこから老廃物を受け取って運び出す役目をしています。
妊娠すると、その血液は、今度は胎盤を介しておなかの赤ちゃんに酸素や栄養を送ったり、赤ちゃんからの老廃物を受け取って運び出すという重要な役目を帯びるのです。
つまり、にんぷの血液は、それ自体がおなかの赤ちゃんのからだができるときの材料とも言えるのです。材料の品質が落ちていたら、赤ちゃんも丈夫なからだが作れません。材料である血液の品質をチェックするのが、血液検査、というわけです。

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血液検査で、なにがわかるの?

血液検査で、にんぷ自身の病気や隠れている心配な体質もわかります。
その病気や体質がわかれば、薬などで事前に治療したり、いざというときのトラブルに対処することができます。赤ちゃんに感染する病気なら、感染を防ぐために、さまざまな予防や治療を行うこともできます。
にんぷに多い貧血も、血液検査でわかります。貧血はにんぷの大敵です。貧血がひどくなると出産時に血が止まらなくなったり、血圧が下がったときの救命処置で使う薬が効かなくなったり、とても危険なのです。貧血検査を妊娠初期、中期、後期などに何度か受けるのは、そのため。「妊娠したら鉄分補給」と言われるのも、ナットクです。

主な血液検査項目
血液検査項目
検査目的・内容
血液型(ABO式、RhD式)
A型、B型、O型、AB型か調べます。Rh式では+か−かを調べます。赤ちゃんとの血液不適合があるかどうかも調べます。初期
不規則抗体検査
母体の血液の中に他人の赤血球を壊す抗体(不規則抗体)があるかどうかを調べます。この抗体があると輸血したときに副作用の原因になったり、胎盤を通過した血液が胎児の赤血球を壊してしまうことがあります。初期・中期・後期
血液一般検査
赤血球・白血球・ヘモグロビン(赤色素)・ヘマトクリット(赤血球容積率)・血小板などの数や性質を調べて、主に貧血かどうか、出血を止める働きが正常かどうかなどを調べます。初期・中期・後期
血糖の検査
妊娠糖尿病をチェックするため、血糖値を調べます。中期〜後期
血液生化学検査(肝・腎機能)
腎臓や肝臓の機能を調べます。問題がある場合は合併症妊娠のケアをしていきます。初期〜中期
梅毒検査
血液を介して他の人に感染します。法律で感染の有無を調べることが義務付けられています。検査費用は公費負担。初期
B 型肝炎
血液を介して他の人に感染します。産道や胎内で赤ちゃんに感染することがあります。検査費用は公費負担。初期
C 型肝炎
血液を介して他の人に感染します。産道や胎内で赤ちゃんに感染することがあります。初期
HIV検査
いわゆるエイズの検査。血液を介して他の人に感染します。胎盤や産道、母乳などで赤ちゃんに感染することがあります。初期
風疹抗体
風疹の免疫があるかどうか調べます。詳しくは「詳しくは「風疹警戒警報!」巻|プレママ特集」へ。初期
成人T細胞白血病ウイルス検査
白血病の発生率は低いのですが、母乳から赤ちゃんに感染することがあります。初期
トキソプラズマ抗体検査
ネコの糞や土いじり、火の通っていない肉などから感染します。初めての感染の場合、流産や早産、おなかの赤ちゃんに障害が出ることも。中期
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血液検査って何種類くらいあるの?

妊娠期間中に受ける血液検査は、たくさんあります。基本的な項目だけでも上の表の10項目以上。貧血検査のように、期間中に何度も受けるものや、必要に応じて受ける検査を入れると、数はもっと多くなります。
妊娠期間中に行う血液検査の約8割は、初期に行います。よく、初診料が高い、安い、ということが話題になりますが、よく見ると初診時の血液検査項目数の違いや検査スケジュールの違いだったりします。

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採血された血はどこへ行く?

病院内の血球計算機。赤血球や白血球などの数がわかります。

血液ガス分析器
血中の酸素や二酸化炭素などを分析して、体内のバランスを調べます。

採血された血液は、一般的には血液検査専門の業者の元に運ばれていきます。しかし、緊急事態に備えて、病院内にもある程度の検査機器を置いているところもあります。
血液検査の方法は、現在では、ほとんどがオートメーション化されています。機械に血液を入れると、あとは自動的に分析して、データが出てくるようになっています。

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採血され上手になろう!

腕を伸ばして、落ち着いて採血を受けましょう。

採血された血液は、取り違えないように、しっかり名前を書きます。

妊娠中は、初期、中期、後期など何度か血液検査が必要になります。やらねばならぬ血液検査なら、上手な採血のされ方を知っておきましょう。
まずは深く息を吐いて〜、深く吸って〜。「赤ちゃんのため!」と覚悟を決めて。腕を伸ばし、肘の上の方にゴムが巻かれたら、手をグーに握ります。肘の内側に浮き出た静脈に注射針が刺されて、血液が抜き取られます。1回に採る量は、検査項目の数によって変わってきますが、たいていは多くても10〜15ccほど。
注射針がささっているときに、腕を動かしたり、へんに怖がったり、暴れたり? するのはとても危険です。もし、静脈のすぐ隣にある動脈に針が当たったりしたら、たいへん。動脈の血はすぐには止まりません。採血中も深呼吸で静かに乗りきりましょう。
採血が終わったら、注射針の痕を2分ほど押さえて、血を止めます。
これで完了。

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血液検査は、病院全体の健康も守る

血液検査は、自分たちママと赤ちゃんの健康を守るだけではなく、「病院全体の安全と健康を守るためでもある」とドクターはいいます。血液などを介して感染する病気などがわかることで、感染予防対策などがしっかりと立てられるからです。他のママや赤ちゃん、医療スタッフなど、その病院にかかわるすべての人の生命を守ることにつながっているのです。

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監修/小川博康先生(小川クリニック副院長)
取材協力/小川クリニック(神奈川県横浜市戸塚区)

 

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