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妊娠初期に仕事をする上での注意点

2017.04.23

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妊娠初期はつわりなどのトラブルも多い、デリケートな時期。できるだけゆっくり休んで、無理をしないように生活することが大切です。仕事を続けている場合は、思うように休めないことが多いかもしれませんが、体調がすぐれないときは勤務時間を減らしてもらうことができるなど、法律で認められていることもたくさんあります。働く妊婦さんに知っておいてほしい法律のことや、妊娠初期に仕事をするときのポイントなどをご紹介します。

監修/取材協力

医学博士 井上裕子先生

井上レディースクリニック 院長/リボーンレディスクリニック 理事長/日本産婦人科専門医/NPO法人マザーシップ 代表

女性の一生涯をサポートする婦人科診療、乳がん・子宮がん検診などにも力を注ぎ、『産婦人科の診療室から』(小学館)、『赤ちゃんとお母さんのための妊娠中のごはん』(池田書店)、『やさしくわかる 月数別 はじめての妊娠・出産』(西東社)など、著書、監修本も多数。

まずは上司へ
報告しましょう

職場に妊娠の報告をするタイミングに、きまりはありません。妊娠初期は何があるかわからないからと、安定期に入るまで職場に報告しない妊婦さんもいらっしゃいます。けれど、妊娠がわかったら、上司には早めに報告しておいたほうがよいでしょう。つわりで体調が悪いときなど、職場に配慮してもうらう必要が出てくることが多くあります。産休に入るときの仕事の引継ぎや産後の働き方についても、早くから話し合っておいたほうがスムーズに進むでしょう。

妊娠初期に仕事をする
ポイントは?

妊娠初期に仕事をするときに気をつけておきたいことをご紹介します。

重労働は避ける

妊娠中に重い荷物をもったり、ずっと立っていなければならないような重労働は、妊娠初期に限らず切迫流産や切迫早産などを招くこともあります。法律でも認められているので、負担の少ない仕事内容に変えてもらったり、労働時間を減らしてもらうなど、配慮してもらえるように会社に相談してみましょう。

無理をしない

妊娠中は疲れやすく、体が思うように動かないもの。特につわりがあると、会社に行くだけでもつらいですよね。「周囲に迷惑をかけたくない」と、つい頑張りすぎてしまう方も多いのですが、妊婦さんの体は自分だけの体ではありません。お腹の赤ちゃんのためにも、お腹が張ったら横になったり、体調が悪いときは早退させてもらうなどして、自分の体をいたわってあげてください。

人間関係を大切にする

働き方について、妊婦さんの権利を主張することにひけめを感じる必要はありませんが、同僚など周囲に助けられていることも忘れてないようにしたいですね。感謝の気持ちを言葉で表したり、余裕があるときには他の人の仕事を引き受けるなど、ちょっとした気遣いがお互いに気持ちよく仕事ができるポイントです。

つわり対策をする

つわりが重いときの仕事は本当につらいものです。マスクをして匂いを防いだり、乗り物酔い用のリストバンドを試したり、少しでも楽になるための対策を。お腹がすくと具合が悪くなる食べづわりの方は、チョコやキャンディーなど、気軽につまめるものを用意しておきましょう。ただし、水分がとれないほどの吐き気が続くなど、症状が重い場合は無理をしないで仕事を休んで、次の妊婦健診を待たずに受診してください。

ラッシュ時の通勤を避ける

妊婦さんはたちくらみを起こしやすく、満員電車で立ったままの通勤は危険がともなうため、できるだけ避けたいものです。妊娠初期はつわりなどで体調が不安定な時期ですが、まだお腹が目立たず、マタニティマークをつけていても満員電車の中では妊婦さんだと気づかれない場合も。職場に時差出勤のお願いする、始発駅から乗る、急行ではなく各駅停車で行くなど、ラッシュを避けられる方法も考えてみましょう。

車の運転を避ける

体調のよいときや妊娠初期であれば問題がありませんが、妊娠中の体調は不安定。急な眠気がきたり、注意力が散漫になりやすいので、体調がよくないときや妊娠30週を過ぎてお腹が大きくなった妊娠後期には運転を避けて公共交通機関を利用したほうが安心です。

冷えには注意して

冷えも切迫流産の原因になることがあるので、ひざかけやソックスなど冷え防止の対策をとりましょう。デスクワークで同じ姿勢でいると血の巡りが悪くなることもあるので、ときどき体を動かすとよいでしょう。

パソコンの電磁波は胎児に影響はありません

「パソコンの電磁波が胎児に悪い影響があるのではないか」と心配する妊婦さんもいらっしゃいますが、悪影響があるという医学的なデータはありません。神経質にならないほうがよいでしょう。

流産の可能性って
どれくらいあるの?

思うようにゆっくり過ごすのが難しい働く妊婦さんにとって、流産はとても心配なことなのではないでしょうか。流産について、知っておきたいことをご紹介します。

流産が起こる可能性は?

流産とは、妊娠22週目より前に妊娠が終わることをいいます。妊娠した15%前後の人が流産を経験したとの統計もあり、意外とよく起こるものです。妊娠時の年齢別でみていると、30~34歳が約10%、35~39歳が約20%、40歳以上は40%以上と、年齢があがると流産のリスクは高くなります。また、流産しやすい時期としては、妊娠12週までが、全体の約80%を占めるのです。

妊娠初期の流産の原因は?

妊娠初期に起こる流産の原因で圧倒的に多いのは、受精卵の染色体などの異常です。これは、受精した瞬間に決まってしまうものなので、防ぐことはできません。他には、ウィルスや菌などに感染したことが原因の感染流産の場合もあり、妊娠初期の流産は、この二つが原因のことがとても多いです。「流産したのは無理をしたからだ」と自分をせめる方もいらっしゃいますが、妊娠初期の流産はそれが原因だということはほとんどないのです。とはいえ、全くないとはいえません。あまり体に負担がかかるようなことはしないで、ゆったりと過ごせるようにはしたいものです。

流産を防ぐ方法は?

染色体などの異常による流産は防ぐことはできませんが、感染流産は予防することでリスクを減らすことができます。人ごみを避ける、手を洗う、生活のリズムを整えて免疫力を高めるなどしましょう。

  • 風疹

    妊婦さんが風疹にかかると、流産のリスクが高まるだけでなく、先天性の病気などになる可能性も高くなります。妊婦さんが風疹抗体を持っていなかった場合は、注意が必要です。妊婦さんは風疹の予防接種を受けることができませんが、旦那さんは予防接種を受けることができます。家庭内感染を予防するために、旦那さんの風疹抗体を調べて、陰性ならば予防接種を受けることをおススメします。

  • インフルエンザ

    妊娠中でも、インフルエンザの予防接種を受けることができます。日本産婦人学会でも推奨しているんですよ。ただし、卵アレルギーの場合は接種できないこともあるので医師に相談してください。

  • トキソプラズマ

    抗体がない場合は、生肉を食べない、ペットの糞尿などには触らないなどの注意が必要です。

妊婦さんを守ってくれる
法律を知っておこう

ワーキングママが増えて以前よりは仕事を続けながら妊娠、出産がしやすい環境が整ってきていますが、改善して欲しいところが多い職場もまだあるのではないでしょうか。労働基準法や男女雇用機会均等法などには、働く女性が安心して出産できるように、妊婦さんや出産後のママを守るための法律がいくつかあります。働く女性の当然の権利なので、しっかり活用してくださいね。

妊産婦健診に関する法律

男女雇用機会均等法では、第12条で女性が妊娠、出産の健診などで通院するために必要な時間を確保することが保障されています。第13条では、妊産婦さんが健診でお医者さんなどから時差出勤や勤務時間の短縮、休憩を増やすことなどが必要だと指導をされた場合、会社は守れるようにしなければならないとされています。指導された内容を会社に明確に伝えられるように、「母性健康管理指導事項連絡カード」の記入を健診の時にお願いするとよいでしょう。見本は母子手帳にもあります。カードは、厚生労働省のHPでもダウンロードできます。

業務に関する法律

労働基準法では、第64条で妊産婦さんに重い荷物を持つ仕事や、危険な仕事、有害な仕事などの業務などをさせてはいけないとしています。

また、第9条では、妊娠・出産において法律で守られた取り計らいを受けたことを理由に、解雇や不利益な扱いをしてはいけないとも決められています。

勤務時間に関する法律

労働基準法第66条では、妊産婦さんが希望した場合、時間外、休日、深夜労働、長時間労働をさせてはいけない、第67条では、子どもが1歳未満の場合、1日2回、それぞれ最低30分の育児時間を請求することができるとされています。

産前産後の休業に関する法律

労働基準法第65条では、本人が希望した場合、出産予定日の6週間前(多胎妊娠の場合は14週前)から出産後8週間の産休をとることが認められています。ちなみに、産後6週間は、本人が希望しても働くことが認められていません。

育児休業に関する法律

1年以上同じ会社に勤めているなどの条件はありますが、育児・介護休業法の第5条では、男女ともに、子どもが1歳になる日までの1年間、育児休業をとることができるとされています。定員がいっぱいで保育園に入れない場合など、事情があるときは1歳6ヶ月まで育児休業を取得できます。(さらに2018年にむけて、事情がある場合は2年まで延長できるようになる見通しです)

つわりの症状がある中で仕事をするのは、本当につらいもの。妊娠初期は、その他の妊娠トラブルが多い時期でもあります。無理をして、後で後悔する結果を招かないためにも、周囲とコミュニケーションをしっかりとって、甘えられるところは頼りましょう。法律で認められている権利を主張することも、妊娠や出産はお互いさまなのですから罪悪感をもつ必要はありません。次、妊娠した同僚がいたら助けてあげればよいのです。今、一番大切なのは、お腹の中の赤ちゃんだということを忘れずに、自分を大切にしてくださいね。多くの場合、安定期に入る頃にはつわりはおさまってくるものです。一時期のことだと割り切って、ストレスをためないように、妊娠初期を乗り切りましょう。

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