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つわりの原因や症状って何?ピークはいつくるの?

2017.04.23

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つわりは医学用語では「悪阻(おそ)」といいます。「妊娠悪阻」と混同されがちですが、こちらは重いつわりのことです。つわり(悪阻)と妊娠悪阻は違うのです。これだけでも頭が混乱しますが、明確な原因は不明、症状も続く期間も人それぞれ、大きな個人差がある…なんて聞くと、混乱はさらに増すばかり。産婦人科医、島岡昌幸先生にスッキリわかりやすく解説していただきました。

監修者プロフィール

島岡昌幸
島岡医院(京都市南区)院長。

「母と子がハッピーになってほしい」と願い、専門の周産期医療はもとより、育児や子どもの皮膚のことなど、日夜勉強を重ねている。母と子が集い学び楽しむ「親育ち、子育ち」の場も多数企画。1970年関西医科大学医学部卒業。同大学附属病院産科主任、大阪府済生会泉尾病院産婦人科医長、奈良東生駒病院初代院長を経て、1983年、島岡医院院長。

http://www.shimaoka-ob-gy.minami.kyoto.jp/

つわりの原因、時期、
症状、対策

原因は、急激な変化に適応できずに起こる

はっきりした原因は不明ですが、つわりは、妊娠によって体の中で起こる急激な変化、たとえばホルモン環境や代謝の変化に対して、体が適応できないためといわれています。

とくに子宮に着床したときから分泌されるホルモン「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」が、深く関係しているといわれています。

代謝というのは、食べ物や飲み物から取り入れたエネルギーや栄養素が体内で利用され、消費されること。妊娠によってこの代謝が変化すると、体内の血液量や栄養素のバランスも変わり、体調に変化が起こるのです。

このほか、環境や心理的ストレスが関係するともいわれ、つわりが起こる仕組みはかなり複雑なようです。

時期は妊娠5週~12、13週ごろまで

つわりは、妊娠5週ころに始まり、ピークは妊娠8~10週ころ。多くは妊娠12~13週ころまでには落ち着き、遅くてもほとんどの人が妊娠16週には、おさまります。

症状は、吐き気、嘔吐、食欲低下…

主な症状は吐き気、嘔吐、食欲の低下、食べ物の好みが変わるなどです。吐き気は食べ物の湯気や臭いが原因になりやすく、無理に食べると嘔吐します。水分や食事の摂取量が減ると、便秘がひどくなることもあります。

少量を何回も。冷たくして食べる

食事や水分の取り方に注意して、つわりの症状を重くしないことが大切です。1回に食べる量を少なくして、なるべく何回にも分けて食べ、何でも冷たくして食べます。食べられなくても胎児は育ちます。胎児に異常が起こることもありません。無理に食べようとせず、食べられる物、食べても吐かない物を食べられる量だけ食べます。

妊娠悪阻の診断と治療

栄養状態や脱水、体重をチェック

ほぼ毎日吐いて、栄養状態が悪くなり、脱水が起こってきたら、重症です。血液検査で血液濃縮や電解質バランスの乱れがある、尿検査によるケトン体陽性、体重減少とくに妊娠前の体重より5%以上減少すると、妊娠悪阻と診断されます。

妊娠悪阻の治療は点滴

生理用食塩水(水と電解質)、ブドウ糖、ビタミンB1・B6などを含む点滴を行います。吐き気止めや漢方薬を使う場合もあります。症状がとくに重い場合は腎臓や肝臓への影響を調べたり、ウェルニッケ脳症や肺動脈血栓塞栓症を合併しないように慎重に治療を行います。

妊娠悪阻を防ぐ方法

早目の入院で予防できる!?

医学書には、妊娠悪阻の発生率は0.1~0.5%と書かれていて、診断基準も厳格です。しかし、島岡先生は「重いつわりと妊娠悪阻をどこで分けるかは、産婦人科医の間でも意見が分かれています。大切なのは重くならないように早目に治療を受けることです。

一般的には入院治療は妊娠悪阻と診断された場合なのですが、私自身はつわり症状が重く、日常生活に支障が出るようなら、妊娠悪阻の治療あるいは妊娠悪阻の予防として、入院して治療を受けるのがいいと考えます」といいます。

入院治療の柱は、点滴と食事療法

島岡医院の入院治療の内容を島岡先生にうかがいました。「栄養を補い、脱水を治す点滴療法に合わせて、吐き気をおさえると同時に吐かないための食事療法を指導します。妊娠初期なので薬を多用できませんが、漢方薬の小半夏加茯苓湯を処方する場合もあります。入院には「家族に迷惑をかけなくてすむ」という安心感が生まれ、心理的ストレスから解放される効果もあります。

Dr.島岡「知っておくべき
3つのこと」

  1. 症状を軽くする対策を知る

    つわり対策には、知っておきたい3つの柱があります。
    第1に「症状を軽くする対策」を知ることです。それにはまず、食べ方、飲み方の工夫が大切です。

  2. 胎児に異常は起こらないと知る

    第2は「つわりは胎児の発育に悪い影響を与えない」と知ることです。まだ小さい胎児にはたくさんの栄養は必要ありません。つわりで食べられなくても、胎児は「必要な栄養は母体から奪い取る力」をもっています。また、つわりのために胎児に異常が起こることはありません。

  3. 心配なケースもあると知る

    第3は「妊娠異常や心配な病気につながる心配がある」と知ることです。hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌量が高いときは胞状奇胎の可能性があります。双子などの多胎妊娠ではつわりが重くなります。重い症状を放置しておくとウェルニッケ脳症、肺動脈血塞栓症を引き起こすことがあります。早目に受診して必要な検査を受けるようにお勧めします。

参考文献
産婦人科診療ガイドライン2014産科編「妊娠悪阻の治療は?」
周産期医学Vol.45 増刊号/2015「妊娠悪阻が肺動脈血栓塞栓症の誘因になることを忘れるべからず」

取材協力:島岡医院(京都市南区)スタッフの皆様、NPO法人チャイルドトラスト

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つわりの事を「悪阻」と呼びます。よく「妊娠悪阻」と混同されますが、症状がひどく日常生活に支障がでるつわりの事を「妊娠悪阻」と呼びます。そんな妊娠悪阻の判断基準は?予防はできるのか?産婦人科の先生に聞いてみました。妊娠・出産のサポートサイト「プレママタウン」

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