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妊娠中のトラブル・症状

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「つわり、なんとかしてぇ~!」その1

2016.03.02

「つわりが命まで取っていくことはない」なんて言われても、つらいことには変わりありません。このシリーズ最後のテーマは、妊娠がわかって幸せいっぱいのときに突如おしよせる「つわり」。その代替療法を2回に分けてご紹介します。
PART1では、あの不快な症状に東洋医学からアプローチ。妊娠中や産後のケアもしている『みやび鍼灸院』を訪ね、院長の武石佳代子さんに東洋医学的なつわりの考え方や、ツボの刺激・お灸によるケアの方法を伺ってきました!

取材協力・監修

『みやび鍼灸院』院長
武石佳代子さん

明治国際医療大学(旧:明治鍼灸大学)で鍼灸を学び、卒業後、都内の鍼灸接骨院に勤務。北京中医薬大学で薬膳を学び、国際中医薬膳師の資格を取得。不妊専門の鍼灸院に勤務したのち、開業。不妊治療・逆子・産後ケアの分野で研鑽を重ねている。安産灸ネットワークでの2年間の研修により、触診で逆子の位置が分かるように。逆子を治す運動法や、体操の意義、意味を理解してもらい、女性の不安を取り除く治療を心がけている。「お灸は、妊娠や出産、育児、更年期といった女性のすべてのライフステージに生かせます」(武石さん)。『みやび鍼灸院』(東京都新宿区)は、新宿の喧騒を感じさせない心地よい空間。もぐさの香りに癒されます。

東洋医学では「つわり=
心因性のもの」!?

ええーっ!あのつらいつわりが、し、心因性ですって!?

そんなーっ。そんな身もふたもない話、ありますか~!?

いきなり衝撃の話を聞かせてくださったのは、『みやび鍼灸院』院長、武石佳代子さん。妊活女性や産後ママの“駆け込み寺”としても知られていて、今回の妊娠中の不調・不快を徹底攻略!シリーズでは「足のむくみ・足のつり」の回でも、お世話になりました。

「東洋医学では、ホルモンバランスの変化だけでなく、妊娠中の不安や恐怖、また産後への不安、家庭や社会的なストレスなどが、つわりに影響している、という風に考えられているのです。会社で緊張して仕事しているとそんなに気持ち悪くないのに、家に帰ってくるととたんにダメで…という方は、メンタルとつわりの関係について、なんとなくイメージが湧くのではないでしょうか」

そんなわけで、つわりの患者さんには、「メンタルと内臓に働きかけるツボを使って治療をします」と、武石さん。

「つわりのツボは、メンタルやホルモンバランス、自律神経、胃腸にも作用するものが多いのです。ストレスを抱えると自律神経が不安定になったり、胃の具合が悪くなったりするでしょう? つわりも同じで、あの原因不明の吐き気やだるさは、メンタルが大いに関係していると考えられるのです」

『みやび鍼灸院』院長、武石佳代子さん

うっ!気持ち悪い! 
その瞬間はギューッと
指圧で乗り切る

つわり対策のツボはいくつかあるそうですが、まずは応急的な措置から。“うっ!吐くかも!”と強い吐き気を感じたときは、その場ですぐにできる指圧が有効だそう。

指圧で刺激するツボは「内関」(ないかん)。メンタルの安定と胃に作用するツボです。

手首のシワから指三本分をはかります。

手首から指三本分離れた場所で、コリコリとした太い筋の上。ポコッとした窪みが「内関(ないかん)」です。とりあえず押してみると、おっ!ほどよく痛気持ちいい!

「指でツボを刺激するときは、けっこうグーッと押しますよ、はいこのくらい(グーッ)」

おおおおっ。先生の力加減はけっこう強めです。圧迫止血というか、コンニャクに穴が開くらいというか……。想像していたよりも強めです。

「気持ち悪いなと感じたときに、この内関を5~10秒くらいグーッと押します。6~8回繰り返して押していただくと、すこしスッキリ感が出てくると思います」

記者は、今つわっておりませんが、この内関をグーッと刺激すると、スッと胸のつかえが取れたような爽快感を感じました。

胸の谷間のお灸で、
ムカムカを“軽減”させよう

さて、もひとつ、気持ち悪くなったときの特効穴があるそうです。それは、「膻中(だんちゅう)」。

「膻中は気の巡りをよくするツボ。憂鬱がなかなか晴れない、というときにもおすすめのツボです」

「膻中」の場所は、両胸のバストトップを結んだ線上の、ど真ん中にある窪み。そっと押すと、イテテ!ちょっと痛みがあります。

「あら…。それは、ストレスがたまってるかもしれませんねー」

ええー!(汗)

「ここはぜひ、お灸をしてみましょう!」

市販のシールタイプのお灸に火をつけます。着火したら、火が消えるまで待ち、煙を出します。

煙が出たら「膻中」の上にお灸をペタッ。火を着ける前に、ペンなどで肌の上に小さく印をつけておくと、お灸を置く場所がわかりやすくて便利です。

お灸を貼るとじわじわと熱さが増し、およそ1分から2分ほどでアチチ!と熱さのピークが訪れます。熱くなったらお灸を肌からはずすタイミング。

「お灸をする時間帯は、気分が悪くなる30分~1時間くらい前。朝は調子がいいけど夕方がダメ…という人は、できればその前に。それが難しければ朝起きたときや会社を出る前にお灸をしておくといいでしょう。逆に朝、気分が悪くなってしまう人は、寝る前のお灸がおすすめです」

お灸は一人でやるよりも二人でやったほうが安心!手や足以外の自分でやりにくい場所のツボは、誰かにチェックしてもらったほうが、位置がずれにくいので、効果的です。できればパートナーの助けを借りながら一緒にやりましょう。

画期的!
「パウチ蒸しタオル」で
ツボ刺激

つわりのときはどうしても横になって過ごすことが多くなります。この時間を利用して、寝ながらツボに働きかける……という画期的な裏ワザも教えていただきました。

その名も「パウチ蒸しタオル」。濡れタオルをレンジでチンしてジップロックにいれるだけのお手軽グッズです。

電子レンジのワット数にもよりますが、だいたい1分ほど濡れタオルをチン(ワット数によっては長くすると危険)。タオルを取り出して、ジップロックに入れます。

なにしろパウチで密閉してあるから、タオルの水分で手や服、寝具や家具が濡れることがなく、温かさも長持ち。つわりでグロッキーになった体に、蒸しタオルの温かさがじんわりと伝わって……。うん、見ただけでもう心地よさが想像できて癒されます!!

これで温熱刺激をするツボは、首の付け根のグリグリした骨のすぐ下にある「大椎(だいつい)」と、その骨から窪み3つ分、背中に近づいた場所にある「身柱(しんちゅう)」。

上の黒い印をつけたところが「大椎(だいつい)」で、体内の熱を冷まし体表の邪気を取り除き、精神疾患を回復させるツボ。下が「身柱(しんちゅう)」で、体内の熱を冷まして解毒、精神を安定させたり痙攣を鎮める作用があります。どちらも体の真ん中、一直線上にあります。

「背中は見えないので、自分ひとりでピンポイントにツボの場所を狙うのは不可能です。でも、この二つのツボの一帯を覆うように蒸しタオルで温めてあげれば、お灸ほどの効果はなくても、ツボに作用させることができます。お灸のようにビビッドには反応しませんが、温める時間を長くすることで、じわじわゆっくりと効かせることができます」

両方のツボを覆うようにパウチ蒸しタオルを置く。あ~!気持ちいい!

うつぶせで気分が悪くなる人は、あお向けで、蒸しタオルを体の下に入れて、自分の体重で熱を伝えます。これも気持ちいい~!

「パウチ蒸しタオル」は、冷たくなってしまう前に外せばOK。ゆっくりと時間をかけられるので、ウトウトしながらでもツボを刺激できちゃいます!

お手軽で画期的なこの方法、ぜひお試しあれ~!

取材協力・監修/
『みやび鍼灸院』院長/武石佳代子さん

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