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妊娠中の心の悩み・ストレス

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妊娠初期に、心の健康もチェック!

2018.02.05

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おなかの中に新しい命を授かった! これからは、赤ちゃんのために体を気遣っていかなければ! でも、もうひとつ大切なことがあります。この時期は、心の健康も赤ちゃんのために、とても大切なのです。自分ではなかなか気づきにくいストレスや心の疲れ。つい、がんばりすぎてしまうあなたへ――産婦人科医・久保隆彦先生の提言。自分の心の健康を自分でチェックする方法です。

監修者プロフィール

久保隆彦先生
シロタ産婦人科名誉院長、医学博士。
岡山大学医学部卒業後、聖隷浜松病院NICU、高知医科大学助教授、国立大蔵病院産科医長、国立成育医療センター産科医長を経て現職。専門は、周産期医学、胎児・新生児学、妊産褥婦のメンタルヘルス。作成したガイドラインは、「産科危機的出血の対応ガイドライン」、「産科危機的出血への対応指針2017」、「産科危機的出血に対するIVR施行医のためのガイドライン2012」、「産科危機的出血に対するIVR施行医のためのガイドライン2017」、「早期母子接触の留意点」、「CRS診療マニュアル」。評価したガイドラインは、「産婦人科診療ガイドライン産科編2008」、「産婦人科診療ガイドライン産科編2011」。
シロタ産婦人科

妊婦、産婦に心のトラブルが増えているワケ

妊娠すると、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが大活躍。急激に分泌量を増やして子宮や乳腺の発達を促したり、子宮の状態を整えて流産しにくくしたり…。しかし、分娩で赤ちゃんが出てしまうと、今度は激減します。このホルモンの嵐にさらされて、妊婦の心も激しく揺れ動きます。わけもなく、落ち込んだり、涙もろくなったり、イライラしたり……。

「こうした生理的な変化に加え、女性の心に大きな負担を強いているのが、社会的な問題です。最近は核家族化が進み、働く女性も増えているのに、妊娠・育児を支援してくれる人や制度が十分に整備されていません。こうしたことが、心のトラブルに拍車をかけているのです」と、産婦人科医、久保隆彦先生。

妊娠の喜びもつかの間。はじめてことばかりで、不安な日々。体調不良で仕事を休むと嫌味を言われたり、いじめを受けたり……。産後も赤ちゃんのお世話で眠れない夜が続き、小さな命を預かる責任に押しつぶされそうになることも……。

こうしたときに、気軽に相談できる人も場所もなく、サポートしてくれる人や体制がなければ、つらくなり、うつになって育児への自信を失い、自分や赤ちゃんを傷つけたとしても、けっして不思議ではありません。

メンタルヘルスに着目した調査でわかったこと

久保先生は、こうした妊産褥婦の心の健康、メンタルヘルスの実態を知ろうと、厚生労働省で研究班を立ち上げました。1700名の妊産婦を対象に調査を行ってみてわかったのは、「精神的な不安定状態」「妊娠・育児を支援する体制不足」「身体症状と母乳分泌不足」が、心のトラブルに大きく関係している、ということでした。

さらに、次のようなことも見えてきました。

  • 高いリスクを持つ割合は、10人に1人
  • 産後2週でリスクはピークになる
  • 産後1ヶ月も高い割合でリスクを抱えている
  • 初産婦のほうが経産婦よりトラブルを抱えやすい(産後2週間では4人に1人)
  • 妊娠中からリスクを知り、ケアする必要がある

調査結果をグラフにしてみると、心のトラブルのリスクで突出した時期は、産後2週。医師が体の状態を診る産後1ヶ月健診より、2週間も前に、母親のメンタルは悲鳴をあげていたのです。産後2週間といえば、分娩による母体のダメージもまだ癒えていないうえに、慣れない育児による疲れもたまっているころ。この時期のサポートがとても重要ということがわかったのです。

さらに、調査からわかったのは、妊娠中から心の健康に目を向けていくことの必要性でした。妊娠中のメンタルヘルスのリスクは、産後のメンタルヘルスのリスクとつながっていたのです。

こうした研究結果から、妊婦健診でのメンタルヘルスの重要性、また産後2週間の健診を行うことなどを厚生労働省に提言。その結果、一部の自治体では、公的補助による産後2週間健診がスタートしています。

しかし、こうした地域はまだまだ少数派。全国的な制度になるには、まだしばらく時間がかかりそうなのです。

赤ちゃんと自分のため、自らアクションを起こそう!

しかし、心のサポート体制がないからといって、手をこまねいてはいられません。

「赤ちゃんと自分を守るために、自らアクションを起こしてほしいのです」と、久保先生。

久保先生は、「妊娠初期」「産後2週間」「産後1ヶ月」と、それぞれリスクの高い時期に、心の健康をチェックできるアンケートシートを作成しました。

「医師や助産婦、保健婦など医療に携わる人も診断の手がかりとして使えますし、妊産婦自身もセルフチェックができるものです」

妊娠初期と、産後2週間、産後1ヶ月の時期に、ぜひやってみましょう。がんばりすぎて、無理しがちな自分の心の状態を客観的に見つめてみましょう。どんなことが心の負担になっているのか、自分でも意識しなかった要因を知るきっかけにもなります。解決策を見つける助けにもなることでしょう。

妊娠初期アンケートをやってみよう!

病院やクリニックにお産の予約をしたころに、次のアンケートをやってみましょう。点数化して判断する指標ではないので、( )の右側に1個でも○がつく項目があったら、主治医や助産師に、アンケートを見せて相談しましょう。また、このアンケートは多胎以外を対象としています。多胎の場合は多くのサポートが必要ですので、主治医や助産師に相談してください。

妊娠初期アンケート

  • 22時以降の就業はありますか?(いいえ・はい)
  • 核家族ですか?(いいえ・はい)
  • 夫以外の同居の家族はいますか?(いいえ・はい)
  • 夫(パートナー)は同居していますか?(はい・いいえ)
  • 夫(パートナー)は精神的に支えてくれてますか?(はい・いいえ)
  • 夫(パートナー)は家事を手伝ってくれますか?(はい・いいえ)
  • 夫以外で妊娠・出産・育児を相談できる人はいますか?(はい・いいえ)
  • 夫以外で困った時に手伝ってくれる人はいますか?(はい・いいえ)
  • 同世代の仲の良いお友達はいますか?(はい・いいえ)
  • 家族としてのまとまりを感じますか?(はい・いいえ)
  • 泣いている赤ちゃんをあやしたことはありますか?(はい・いいえ)
  • 虐待されていたと感じたことはありますか?(いいえ・はい)
  • 愛情を与えられて育てられたと思いますか?(はい・いいえ)
  • 理由もなく恐怖に襲われたことがありますか?(いいえ・はい)
  • 明るく楽しい気分で過ごせていますか?(はい・いいえ)
  • 誰に話しているかわからなくなることがありますか?(いいえ・はい)
  • 悲しくなったり、惨めな気持ちになったりすることがありますか?(いいえ・はい)
  • お産する病院以外で現在、継続的に病院にかかっている病気がありますか?(いいえ・はい)
  • 現在、精神的な問題で通院していますか?(いいえ・はい)
  • 以前に精神的な問題で病院を受診したことがありますか?(いいえ・はい)
  • 今回の妊娠は望んでいたものでしたか?(はい・いいえ)
  • 妊娠がわかった時に当惑しましたか?(いいえ・はい)
  • たばこを吸っていた、あるいは現在も吸っていますか?(いいえ・はい)
  • お酒を飲んでいた、あるいは現在も飲んでいますか?(いいえ・はい)
  • 出産費用・生活費など経済的に不安なことはありますか?(いいえ・はい)
  • その他にも相談したいことはありますか?(いいえ・はい)

シロタ産婦人科 久保隆彦(久保班結果より作成)

・妊娠初期アンケート[印刷用PDF]

アンケートの活用方法

いかがでしたか? アンケートの( )の回答の右側に〇はありましたか?  「はい」でも「いいえ」でも、どちらでも( )内の右側に〇がつけば、それはリスクの一つです。

こんなことがリスクになるの?というようなこともあることでしょう。でも、リスクに気づくことで、予防もできるのです。

たとえば、「同世代に仲の良い友達がいない」人は、ぜひ、『子育て支援センター』などに出かけてみましょう。同じような立場の人がいて、友だちを作るきっかけになります。

「出産費用・生活費など経済的に不安がある」という人は、自治体の窓口に相談してみてください。公的な補助や支援が見つかるかもしれません。

「虐待されていたと感じたこと」など、答えづらいこともあるかもしれません。でも大事なのは、自分の心のSOSに気づき、必要なサポートを受けること。一人でがんばらないことです。

子どもは地域で育ちます。たくさんの人に心をかけてもらい、手をかけてもらうことで、温かい人間関係が生まれ、豊かに育つことができるのです。自分の住んでいる自治体が行っている、妊娠・育児を支援する制度も調べて、積極的に活用していきましょう。

<心の健康状態をチェックして赤ちゃんと自分を守ろう!<産後2週間・1ヶ月編>はこちら>

参考資料
『助産雑誌』2017年09月号(医学書院)
厚生労働科学研究成果データベース

監修:久保隆彦先生(シロタ産婦人科名誉院長)
取材協力:シロタ産婦人科

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