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心理カウンセラーのお仕事【お産プロフェショナル名鑑】

2012.08.01

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妊娠・出産・育児は、ママにとって大きな喜び。でも、人生の大イベントだけに、ひとりでは抱えられないほどの大きな不安や深刻な悩みを作り出すきっかけとなることも。不妊に悩む人はもちろんのこと、子どもを授かったら授かったで、「私に育てられるかしら?」と新たな悩みが生まれます。
そんなときに頼りになるのが、「心理カウンセラー」というプロフェショナルの存在。今回は、妊娠・出産・育児をはじめとする人生の悩みに寄り添う心理カウンセラーの仕事をご紹介します。

この記事の監修

平山史朗(ひらやま しろう)先生

『東京HARTクリニック』生殖心理カウンセラー・臨床心理士。

1993年、広島大学教育学部心理学科卒業。広島HARTクリニックに不妊症専門の心理カウンセラーとして勤務。アメリカで不妊症患者に対するカウンセリングの個人指導を受ける。その後、東京HARTクリニックに移る。2001年から厚生科学審議会生殖補助医療部会委員を務める。日本生殖医療心理カウンセリング学会で副理事長を務め、生殖心理カウンセラーの育成や一般への講演などで啓発活動にあたる。

東京HARTクリニック:
http://www.tokyo-hart.jp/

心理カウンセラーデータ

資格の名前 臨床心理学に基づいた知識と技術を持つ専門職で、心理カウンセラー、心理士、サイコセラピスト、心理相談員など、さまざまな名称で呼ばれる。国家資格がないためさまざまな団体が認定している。
「臨床心理士」は、財団法人日本臨床心理士資格認定協会の資格認定を受けた心理専門職。教育や福祉、産業・労働など多方面で活躍しており、人数も多い。
「生殖心理カウンセラー」は、生殖医療(不妊治療)分野を学び、精通した心理士が取得できる資格。「生殖医療相談士」は、不妊相談を受け持つ看護職や医療関係者、行政関係者などのための資格。
資格の種類 「臨床心理士」は、財団法人日本臨床心理士資格認定協会の認定。
「生殖心理カウンセラー」「生殖医療相談士」は、日本生殖医療心理カウンセリング学会の認定。
資格取得までの
道のり
「臨床心理士」は、心理学を専攻する指定された大学院修士課程を修了後、資格審査に合格した者に対し、財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定。
「生殖心理カウンセラー」は、臨床心理士、及びそれと同等の心理臨床能力や経験を持ち、養成講座を修了した後、認定試験に合格するとなれる。「生殖医療相談士」は、養成講座を修了後、認定試験に合格するとなれる。いずれも日本生殖医療心理カウンセリング学会が認定。
人数など 臨床心理士23,005名(2011年4月1日現在)。
生殖心理カウンセラーは約40人、生殖医療相談士は約150人(2012年4月現在)。
主な団体 一般社団法人日本臨床心理士会http://www.jsccp.jp/
日本生殖医療心理カウンセリング学会http://www.repro-psycho.org/

どうすればもっと
生きやすくなるか、
を共に考える仕事

人生、喜びだけではないと知りつつも、現実に大きなプレッシャーや不安、問題に直面して、どうしたらいいのか、わからなくなることがあります。妊娠・出産・育児でも、そんな場面に行きあたってしまうことがあります。

それまでの自分の経験や知識、生き方だけでは乗り越えられない、解決の糸口が見つからない――。そんなときに、心理学に基づいた方法で悩みの解決に向かって一緒に考えてくれるのが、心理カウンセラー(臨床心理士)です。

「カウンセリングの基本は、話を聴くことです。その人が抱える悩みや問題について、対話を通して“どうすればもっと生きやすくなるか”をいっしょに考えていきます」というのは、臨床心理士の平山史朗先生。

価値観が多様化し、
複雑化する社会。
カウンセラーにも
専門がある

心理カウンセラーは、さまざまな悩みや困難を克服したり、負担を軽減したりするための心理的な支援の方法を持っています。しかし、社会は複雑化し、価値観も多様化している現代。カウンセリングの世界でも、専門的な得意分野を持つ人が増えてきました。

「子どもの発達」に詳しいカウンセラー、「家族や夫婦関係」をよく知るカウンセラー、「学校問題」「職場の労働環境や人間関係」などに精通したカウンセラー……。

相談者が抱えている悩みは、それぞれが置かれている社会的立場や現状をよく知らないと、なかなか理解できないものです。時代によって、また社会のありようによって、悩みは変化していくからです。心理カウンセラーも、それぞれの現実を知らないと、相談者の悩みによりそい、理解することが難しい時代なのです。

不妊治療に詳しい、
不妊専門の
カウンセラーも登場!

心理カウンセラーの中には、「不妊」に詳しい人もいます。「生殖心理カウンセラー」と呼ばれています。不妊の悩みもまた第三者に理解してもらうことが難しい分野。平山先生はその第一人者です。

「不妊治療の技術は、ここ30年で急速に進化し、普及してきました。今行われている治療方法や、不妊ならではの問題を知らないと、カウンセリングもスムーズにいかないのです。」(平山先生)

体外受精、顕微授精、受精卵の凍結、精子提供、代理母……。不妊治療ならではの専門用語はたくさんあります。こうした治療をよく知らないカウンセラーだと、「やっと勇気を出して相談に行ったのに、カウンセラーが顕微授精のことを知らず、説明しているうちに時間が終わってしまった」なんてことにもなりかねません。

また、不妊治療のめざましい進歩は、子どもを諦めていた人たちに希望の光をもたらしている反面、妊娠できる保障のない治療をいつまで続けるのか、といった新たな悩みももたらしています。

「どんなことをしても子どもが欲しい」妻と、「そこまでしなくても…」と思う夫との温度差の違いから、夫婦間に新たな悩みが生まれることもあります。

こうした不妊ならではの問題を知り、的確なカウンセリングができるのが、生殖心理カウンセラーの強みなのです。

自分なりの
「新・幸せ物語」を
描き直す手伝いをする

「人はみな小さな頃から、将来の結婚や子どもに対する自分なりのストーリーを持っています。それを“生殖物語”と呼んでいるのですが、子どもが自然に授かれば、その物語を意識することはありません。しかし、不妊という事態に直面したとき、自分が描いた物語と現実とのギャップに悩み、苦しむのです」(平山先生)

不妊治療を始めると、妊娠の期待が大きく高まります。ところが、生理がきてしまった――。期待は裏切られます。それは、「本当は授かるはずだった子どもを失ってしまった」こと。ところが前向きに治療をしているときは、自分が「失った」ことは認めにくい。落ち込んでしまうけれど、悲しんでいる時間はありません。次の月に向けて、また治療を始めます。ところが、また生理が来てしまう。落ち込む暇もなく治療に励み、次の月に期待する――。

「そうしたことを長く繰り返していると、心はボロボロに傷ついてしまうのです」(平山先生)

自分でも気づかないうちに、深く傷ついてしまった心――。カウンセリングは、まず、「悲しんでいいこと」「自分を認めること」から始まります。子どもができないことを嘆き、悲しんでいいのです。子どもを望んでも授からないのは、あなたの努力が足りないからではないのですから――。

「カウンセリングを通して、まずは自分がどんな生殖物語を持っていたのかを理解すること、そしてその物語に縛られていた自分に気づいてほしいのです。物語は描き直すことができます。そのお手伝いをするのが、私たちの仕事です」(平山先生)

物語は1つではありません。ありのままの自分を主人公にして、新たな幸せのストーリーを作っていく――。心理学に基づいたカウンセリングが、その手伝いをしてくれるのです。

答えは自分の中にある。
困難に立ち向かう
力をつける

カウンセリングは、プライバシーが守られた個室で行われます。カウンセラーは、相談者の話をひたすらしっかりと聴いていきます。

「答えは、みなさん自分で見つけることができる力は持っているのです。でも今はその力が弱ってしまっているのです。その答えを自分で見つけられるように、心理学的な手法を駆使し、対話を通して自分自身や人との関係についての気づきを深めながら、変化していく力を取り戻していきます」(平山先生)。

一時的に悩みを解消するのではなく、「この先の長い人生、いろいろな困難に遭遇したときに、自分で解決したり立ち向かっていけるように、自分自身で気づいていくことが大事」と平山先生はいいます。

しかし、こうした不妊専門のカウンセラーは、まだまだ少ないのが現状です。平山先生が副理事長を務める『日本生殖医療心理カウンセリング学会』では、不妊クリニックなどで働く看護師や胚培養士などに向けて「生殖医療相談士」という資格認定をスターとさせました。不妊の心理をよく知り、患者と医療者がよりよいコミュニケーションを結ぶための取り組みです。

カウンセリングを
受けたい、
相談したいときは…

人生のさまざまな局面で悩み、カウンセリングを受けたいと思ったときは、日本臨床心理士会のホームページで、自分の状況に合った臨床心理士を探す事ができます。

日本臨床心理士会

http://www.jsccp.jp/
「臨床心理士に出会うには」というページで、臨床心理士のいる施設を全国から探すことができる。

流産や死産、不育症や不妊などのカウンセリングや、同じ悩みを持つ者同士の交流を積極的に行っているところをもあります。

天使の保護者ルカの会

http://plaza.umin.ac.jp/artemis/rcdnp/tenshi/index.html
聖路加看護大学看護実践開発研究センター主催。流産・死産・新生児期に子どもを亡くした家族等にカウンセリングを行っている。

お空の天使パパ&ママの会(WAIS)

http://www.h4.dion.ne.jp/~wais.kt/
流産・死産・新生児死などで子どもを亡くした人を支援するセルフヘルプ・グループ。体験者同士の分かち合いの会などを実施。

ハートビートくらぶ

http://www.heartbeatclub.jp/
不育症(習慣流産)患者を中心とした団体。お話会やハートダイヤル(傾聴電話)などを実施。

NPO法人Fine(ファイン)

http://j-fine.jp/
現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会。生殖心理カウンセラーによるカウンセリング、不妊体験者(ピア・カウンセラー)による電話相談やカウンセリングなどを実施。

監修/臨床心理士・生殖心理カウンセラー 平山史朗先生

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