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妊娠中の心の悩み・ストレス

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育児不安をサポートするケアセンター

2008.12.03

学資保険相談キャンペーン実施中

新聞やテレビを見ていると、「産科医不足」「妊婦の救急搬送問題」「産後うつ」「虐待」など、ママや赤ちゃんに関する暗いニュースが目につきます。ママと赤ちゃんを取り巻く環境は悪くなってしまっているのでしょうか? いいえ、決して暗い話ばかりではありません。安全な出産、安心な子育て環境を支える動きも、あちこちであるんです!
今回はその1つとして、世田谷区にある育児に悩むママが駆け込める施設『武蔵野大学付属産後ケアセンター桜新町』を訪ねて、お話を伺ってきました。

辛いとき、困ったときに
駆け込める場所が
欲しい!

出産前のママにとって、いまは、とにかく無事に元気な赤ちゃんを産むことでアタマがいっぱいでしょう。でも、出産はゴールではなく、育児のはじまり。産院から自宅に戻ると、いままでの家事に加えて、赤ちゃんのお世話というたいへんな仕事が待っています。

産院で教わったように、ちゃんとおっぱいを飲んでくれない。飲んでも吐いてしまう。ゲップもしてくれない。夜も泣いてばかり……。「どうして?」と言いたくなるようなことばかり。不安になるし、疲れもたまってイライラッ。相談する人も、頼れるところもないと、途方に暮れてしまいます。そんなとき、駆け込める場所が欲しい――。そんなママの声に応えるべく、誕生した新しい施設。厚生労働省が、来年度から全国数ヵ所に設立するという宿泊型ケアセンターのモデルを訪ねてみました。

ベテランの
助産師さんを味方に、
過ごしかたは
本人次第

“サザエさんの住む町”として知られる世田谷区・桜新町の駅から静かな住宅街のほうへ歩いて7分ほど。今年3月にオープンした『武蔵野大学附属産後ケアセンター桜新町』を見つけました。新築の清潔感あふれる3階建て。

中に入ると、ガラス張りの明るいエントランスの奥から、サーモンピンクの服を着た助産師さんが「こんにちは!」と、笑顔で迎えてくれました。赤ちゃんのお世話でヘトヘトになっているママにとっては、なんとも心強いものを感じる瞬間でしょう。

ここは、生後4ヶ月未満の赤ちゃんのいる産後のママが、助産師さんの手をかりて体を休めたり、赤ちゃんの発育を確認したり、育児の知識とノウハウを身につけるところ。スタッフの中心は助産師さんで、24時間態勢で母子をケアしてくれます。

朝10時~夜8時まで滞在できる“デイケア”、宿泊のできる“ショートステイ”があり、いずれも食事付きで、快適な個室があります。 ここでどのように過ごすかを決めるのは、ママ自身。「赤ちゃんとの生活のなかで困っていること、知りたいことなどを、まず話してみてください」と、センター長の青山廣子さんは温かい目で語ります。

とにかく疲れているから休みたいという人は、助産師さんが常駐しているベビールームに赤ちゃんを預けて安心して眠ることができます。乳房が張って痛いという人には、助産師さんが乳房マッサージをしてくれます。母乳が足りているかどうか心配だからみてほしい、泣いてばかりいる理由が知りたい、沐浴のしかた、皮膚のケアがわからないから教えてほしい……。出産以来、ひとりで悩んでいたことを打ち明け、相談できるのです。

「ほかのお母さんが上手におっぱいをあげている姿が参考になったり、自分の子よりもっと泣いている赤ちゃんがいて、うちだけじゃないと知ることができるのも、ここのいいところ。でも、人との関わりが重荷であれば、個室で過ごしてもいい。『~しなくてはならない』はないんです。ただ、私たちに甘えてばかりで『全部お願い』というわけにはいきません。自分自身で積極的に学んで、お母さんとして自立しようという心構えがあるといいですね」(青山さん)

母のような優しさと厳しさをあわせもち、赤ちゃんを育てること、お母さんになることを、身を持って教えてくれます。

ここでは、臨床心理士の先生にカウンセリングを受けることもできます。助産師さんとはまた違った悩みなども相談ができて、「話すことでラクになりました」と、明るい顔になるお母さんも多いそう。さらに、“子育て支援講座”に参加したり、“ボディケアルーム”でエステを受けることもできます。

プロの手をかりてひと休みでき、育児の知識や知恵を得て、自信がつけば、「赤ちゃんと一緒に、また頑張っていこう」という晴れやかな気持ちになれそう!

武蔵野大学附属産後ケアセンター桜新町 新築ならではの明るく、清潔感あふれる3階建て。1階にはカウンセリングルーム、食堂、ボディケアルームなどがあり、2階と3階が個室になっています。 武蔵野大学附属産後ケアセンター桜新町
東京都世田谷区桜新町2-29-6
TEL:03-5426-2900
(世田谷区民の窓口 子ども家庭支援課 TEL:03-5432-2524)

助産師歴30年というセンター長の青山廣子さんをはじめ、ベテランの助産師さんが常時4名以上でお世話をしてくれます。

ホテルのような個室で、
母子のんびり

さっそく個室をのぞいてみました。やわらかな日差しが差し込む明るい部屋です。赤ちゃんと一緒に寝るのに十分な広さのダブルベッド、ソファ、デスク、テレビ、ミニ冷蔵庫、空気清浄機、ネット環境まであって、ちょっとしたシティホテルの雰囲気。トイレ、シャワーが付いているのはもちろん、月齢の小さい赤ちゃんなら沐浴ができる広めの洗面台や、何かあったときに助産師さんを呼ぶナースコールもあります。設備や家具はどれも最新式で、使いやすそう。母子で気持ちよく、安心して過ごすのに申し分なしの環境です。

さらに、タオル、歯ブラシ、パジャマなどの生活備品だけでなく、母乳パッドや授乳クッション、粉ミルクに哺乳瓶、紙オムツ、おしりふきなどまで揃い、至れり尽くせり。赤ちゃんを連れて外出するとなると、必要な荷物がたくさんあり過ぎて、出かけるのがいやになるけれど、これなら身軽に、気軽に訪れることができて大助かり!

各階には、共通で使えるオープンスペースの『デイルーム』があり、ここで気分転換したり、ほかのママや赤ちゃんとの交流を楽しむこともできます。床暖房付きで快適です。

ちなみに、個室ではエキストラベッドを使えばパパも一緒に泊まることができます(食事なしの素泊まりのみ)。上の子と一緒に泊まれる定員4人までの部屋もあります。

シティホテルのような設備が整った専用個室でのんびり過ごせます。テレビはBS対応のハイビジョン、パソコンを持参すればインターネットも自由。電話はなく、自分の携帯電話を使います。畳ベッドの部屋や、家族4人までが過ごせる部屋も。

食事タイムは、のんびり
満喫&ママ友づくりも

生まれたばかりの赤ちゃんと一緒の生活では、ゆっくり食事を楽しむなんてことは、夢のまた夢。でも、ここでは赤ちゃんをベビールームに預けて、お母さんだけで食事の時間を満喫できるのだからありがたい限り。1階の食堂にみんなで集まって食べるのですが、赤ちゃんの月齢が近いお母さんばかりだから自然と話がはずみ、ときにはメールのアドレス交換なども。赤ちゃんが小さいときは、どうしても家にこもりがちな生活になるので、こうした横のつながりができるのはとっても心強い。のんびりした食事タイムは、ママ友づくりの絶好のチャンスになっています。

料理は、すべて施設内のキッチンで手づくりしています。旬の素材を取り入れ、手間ひまかけて作られたものを食べるのは「久しぶりだわ~」と、ただただ感動しているママも。

おいしいものはパワーの源。産後の体に必要なカロリーと、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどの栄養のバランスを考慮して栄養士さんがメニューを決めています。ちなみに、取材に訪れた日の夕食は、アップルソースをかけたポークソテー、きのこのソテー、くるみとチーズのサラダなど、秋を感じるおいしそうな献立でした。

泊まりなしのデイケアは昼食と夕食と夜食(おやつ)、宿泊ありのショートステイは3食と夜食(おやつ)付き。もちろん、アレルギーや好き嫌いなどがあれば、事前に伝えておくと対処してもらえます。

24時間態勢で助産師さんが常駐しています。赤ちゃんをベビールームに連れてくるときなど、施設内の移動は“ベビーコット”を利用します。

窓が大きくて明るい食堂。手作りの食事もおいしそう!!
朝食8時~9時、昼食12時~13時、夕食18時~19時。

気になる料金は?
 世田谷区民は注目

『産後ケアセンター』はどういうタイミングで利用するといいのでしょう。

「4ヶ月未満であればいつでも利用できますが、出産後すぐに体調を崩したり、育児がうまくいかないとダメージを引きずりやすいので、不安があれば早い時期がいいですね。まず、泊まりなしのデイケアで施設に馴れて、それから宿泊するショートステイをされる方が多いようです。なかには、出産前に仮予約をしておいて、産院を退院したらそのままここを訪れて、1週間ほど過ごしていくお母さんもいます」(青山さん)

料金は、デイケア1万9000円、ショートステイ2日間5万6000円~。決して安いものではありませんが、「サービス内容には自信を持っています。疲れた顔で来所したお母さんが帰るころには顔色が変わっています。お母さんとして自立していくための支援は惜しみません」(青山さん)。

さてここで、ちょっとうらやましい話。じつは、『産後ケアセンター』は、世田谷区の子育て支援事業の一環としてスタートしたもので、条件や利用制限はありますが、世田谷区民は特別料金で利用できます。条件は産後の育児不安や体調不良があること、実家の援助が受けられないことなどで、区が必要と認めた母子に限ります。料金はデイケア1600円、ショートステイ5600円~。世田谷区民の枠は、土日も含めてほぼ満室、リピーター率も非常に高いそうです。

産後ママにとって、手頃な料金で利用できるこうした場所がいかに必要とされているかがわかります。

厚生労働省は、来年度から、助産師さんやカウンセラーのいるこうした宿泊型の『ケアセンター』を全国に数ヵ所設置する予定で、国としても産後のサポート体制をつくる動きはあるようです。また、こんなサービスがほしいと思ったら、ぜひ、自治体に働きかけて要望を伝えてみましょう。

でも、出産後は赤ちゃんのお世話が待ったナシではじまります。現在、自分の住んでいる区や市や町、村にはどんな子育て支援があるのか、調べてみましょう。役所のホームページを見てみたり、直接電話をかけてもいいですね。今、かかっている産婦人科にもこうした情報があるかもしれません。地域の子育て支援センターでも、さまざまな取り組みを行っていますし、ママ同士が助け合うサークルもいろいろあります。 「困ったときには、あそこに相談しに行こう…」そう思える人や場所があるだけで、気持ちがラクになるものです。

赤ちゃんが生まれると、外出もなかなかままならなくなります。「育児って楽しい!」そんな毎日にするために、ぜひ、身ひとつでフットワークの軽い妊娠中に、情報収集しておきましょう。

子育て支援講座は、赤ちゃんの月齢に関係なく誰でも受けることができます(保育はありません)。プレママ向けのヨガや骨盤体操などもある多彩なメニュー。取材の日は、“産後ママたちの骨盤ピラティス”(受講料1回2000円)に約10人の子連れママが参加していました。支援講座の問い合わせは、武蔵野大学生涯学習センター TEL 042-468-3222(祝日をのぞく月~金、9:30~18:00)

取材協力/武蔵野大学付属産後ケアセンター桜新町(世田谷区)

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