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妊娠中に食べてはいけない物とは?妊婦に柿は?

2011.06.01

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昔の人が、「妊娠中に、これを食べるな」と言い伝えてきた食べ物。こうした言い伝えを聞くと、根拠がわからなくても不安で口にできなくなってしまいます。でも、どんなものがあるのかよく見てみると、栄養素や成分がどうこうというより、その形から嫌われたものが多いようです。
ただし、中には医学的に根拠のありそうなものもあるので、ただの迷信とも言い切れません。今回も、医学的な側面から豊島病院産婦人科部長の大鷹美子先生にお話を伺いました。

この記事の監修

大鷹美子(おおたかよしこ)先生

東京生まれ。東京大学医学部保健学科卒業。東京大学医学部医学科卒業。日赤医療センター、NTT東日本関東病院などを経て、現在、東京都保健医療公社豊島病院産婦人科部長。専門は周産期学。出生前診断のカウンセリングにも取り組む。『どうしたの?産後ママのからだ相談室』(赤ちゃんとママ社)、『高齢出産』(主婦の友社)など著書多数。一児の母。

豊島病院ホームページ
http://www.toshima-hp.jp/index.html

食べ物が原因で
流産することがある?

  • 柿、パイナップル、ハトムギ、アロエ、そば、イカ、タコ、筍(たけのこ)、こんにゃくなどを食べると流産する

これらの食べ物の共通点を探ってみると、どうも「消化に悪そう」「アクが強そう」「体を冷やしそう」……というイメージです。言い換えればお通じをよくしてくれそうですし、食べ過ぎると下痢になりそうで、それが流産を連想させるのかもしれません。

でも、だからといって本当に流産になるのでしょうか?

「これらを普通に食べて、流産することはありません。これらの食べ物にアレルギーがある人は、妊娠の有無にかかわらず避けたほうがいいですし、アナフィラキシーなどを起こして呼吸困難や意識障害を起こせば、たしかに母体が危ないですけれど、多少の湿疹が出たりする程度なら、それで流産になることはありません」(大鷹先生)。

流産というと、ごくたまにしか起こらないというイメージがありますが、じつはかなりの確率で起こっています。100回妊娠があれば、そのうち流産は15回くらい。これが自然のリスク。

「一度流産しても、たいてい次はうまくいくんです。でも本人はすごくがっかりして落ち込んでしまいます。昔の人も同じ気持ちでしょう。そんなとき、なんとか流産の理由を見つけて納得したくて、こうした食べ物のせいにしたのではないでしょうか」(大鷹先生)

愛らしい双子ちゃん。
でも、あまり歓迎されなかった?

  • 栗の2つ実を食べると双子が生まれる
  • みかんの2つくっついた房を食べると双子が生まれる

2つ実とは、1つの殻の中に2つ実が入っているものです。栗も房がくっついたみかんも、双子を連想させる形です。

いつみても愛らしい双子ちゃん。「できれば双子が欲しい」と望むお母さんもいると思いますが、今のように、医療の発達した時代と違って、お産のリスクはもっとずっと高く、育てるのもたいへん、というので、昔はあまり歓迎されなかったのでしょう。

動物が1度に何匹も子どもを産むことが多いことから、人間の多胎はあまり歓迎されなかったという理由もあるようです。多産の犬は安産のお守りになっているのに、矛盾していますね。

また、双子が生まれると、「子どもが無事に育つように」と、地方によっては、1人を里子に出す風習もあったようです。かつて双子はそれだけ、妊娠中も出産のときも、生後もハンデがあったということでしょう。

「超音波技術がなかった昔は、 “普通よりおなかが大きいな”くらいで、お産をするまでは双子とわからなかったでしょう。帝王切開もできなかったので、難産になったり、あとから出てくる子が障害を持つこともあったりして、やはり避けたいという思いがあったのではないでしょうか」(大鷹先生)。

では、今は? 排卵誘発剤や体外受精による不妊治療で、いっとき多胎の出産が増えたことがありましたが、今は原則として子宮に戻す受精卵は1個だけと決められ、出生率は減っています。

双子妊娠の場合は、早期に一卵性か二卵性かを始めとする双子のタイプを調べてリスクを診断し、妊娠中の管理もしっかりして、一般には帝王切開で出産します。1人のときよりもリスクは高いものの、昔のように、母子ともに命がけのお産になるわけではありません。

形や状態が、赤ちゃんの
トラブルを連想させる?

昔からの言い伝えで、「食べてはいけないもの」には、こんなものもありました。

  • タコを食べると子どもにいぼができる
  • タコ、イカなどの軟体動物を食べると、体のグニャグニャした赤ちゃんが生まれる

今の時代、まさかこんな話を真に受ける人はいないでしょう。でも、これらを見ていると、いぼもぐにゃぐにゃも、形から連想しているとわかります。でも、「体のグニャグニャした赤ちゃん」とは?

「代表的なものに、軟骨無形成症という病気があります。骨が正常に育たない病気で、成人しても身長が低く、手足が短くて頭が大きいという特徴的なプロポーションをしています。小さいころは、関節がやわらかく、筋力も弱いので、首のすわりや歩き出すのも遅いのですが、でも普通、知能には問題ありません」(大鷹先生)

遺伝性の珍しい病気といわれていますが、全く健康な両親から生まれることもあるようです。

  • カモやアヒルの肉を食べると手足に水かきのある赤ちゃんが生まれる
  • ショウガを食べるとムサデの子どもが生まれる

「水かき」というのは、生まれたときに何本かの指がくっついている合指症(ごうししょう)を指していると思われます。「ムサデ」とは聞きなれない言葉ですが、おそらく、多指症のこと。親指が多い場合が多いのですが、小指のこともあります。ショウガの形は、よく見ると手に似ているので、そんな迷信が生まれたのでしょう。

「こうした指を見て、お母さんはショックを受けると思いますが、それほどまれなことではありません。合指症、多指症は1000~3000人に1人くらいの割合といわれています。私もとりあげたことがあります」と大鷹先生。

手足は、胎児の初期のころは1つのかたまり。やがてそこに裂け目ができて指が作られ始めます。このときになんらかのトラブルが起きたのでしょうが、原因はわかっていません。一般には、生後6ヶ月~7歳くらいまでに、形成手術を行います。

たまたま形状が似ていたせいで、槍玉に挙げられてしまったタコ、イカ、鴨肉、ショウガ……。いい迷惑ですね。

油っこいものや刺激物が
いけない、というのは
根拠あり

  • 油っ気の多いものを食べると生まれた赤ちゃんにクサ(できもの)ができる
  • 辛いもの、刺激の強いものを食べると胎児が薄毛になる

これらは、半分は迷信ですが、半分は事実。つまり、妊娠中に油っ気の多いものや塩気の多いもの、刺激物はほどほどにしておいたほうがいい、というのは本当です。

妊娠中に、ときどき急性膵炎(すいえん)を起こす人がいます。原因として多いのは胆石なのですが、妊娠もそのリスクを高めます。

刺激物や油っこいものを食べると、消化するためにたくさんの胆汁が出ます。しかし、大きくなった子宮が、胆汁が通る管をも圧迫するため、膵臓に逆流して炎症を起こすのです。

「おなか全体が猛烈に痛くなり、発熱、ショックを起こします。妊娠中の急性膵炎は命取りになりますから、すぐ病院へ行ってください。基本的には手術ではなく、点滴による治療になります」(大鷹先生)。

少しずつ、毎日。
食事で解決したい
妊婦貧血

さて、食べ物と関連のある話ですが、現代の妊婦にいちばん多いのは貧血だそうです。

「鉄分が足りていない人は多いですね。サプリメントでもいいのですが、できれば自然な形で、食事からもう少し鉄分をとってほしい」と大鷹先生。

鉄分は野菜や海草などいろいろな食品に含まれていますが、効率よく吸収できるのはレバーや赤みの肉です。「一度に山のように食べる必要はありませんが、少しずつでもいいから毎日意識してとることが大事です」(大鷹先生)。

言い伝えに惑わされず、このような医学的根拠に基づいた食事の管理をするのが、現代の賢い妊婦ですね。

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