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妊娠健診とは?前期~後期も含めた健診内容や費用は?

2019.01.29

カンタン60秒!タイプ別プレママ診断

妊婦健診は、妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんの健康状態に問題がないかをチェックするとても大切なものです。妊娠の週数によって健診の内容がかわるのか、費用はどれくらいかかるのかなど、想像がつかないという方もいらっしゃるかもしれません。今回は、妊婦健診の基本的なことを中心にみていきましょう。

監修/取材協力

医学博士 井上裕子先生

井上レディースクリニック 院長/リボーンレディスクリニック 理事長/日本産婦人科専門医/NPO法人マザーシップ 代表

女性の一生涯をサポートする婦人科診療、乳がん・子宮がん検診などにも力を注ぎ、『産婦人科の診療室から』(小学館)、『赤ちゃんとお母さんのための妊娠中のごはん』(池田書店)、『やさしくわかる 月数別 はじめての妊娠・出産』(西東社)など、著書、監修本も多数。

妊婦健診とは?

妊婦健診は、妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんの健康状態を定期的に確認するために行う大切なもの。赤ちゃんの心拍や子宮外妊娠ではないことなど、正常に妊娠しているかを確認し、その後出産予定日を算出して、妊娠週数にあわせてきちんと育っているかを見守っていきます。
必要に応じて感染症の検査、血液検査など、医学的な検査を行い、妊婦さんの体にトラブルが起きていないかもチェック。日常生活の注意点や食事のことなど、疑問にもったことや不安なことなども相談できるので、妊娠生活をサポートしてくれるのもありがたい存在になるでしょう。

妊婦健診の前期~後期の内容は?

健診の内容は、毎回受ける検査・測定と、妊娠の週数や母子の状態によって受けるものがあります。産院によっても違いがあるようです。具体的にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

妊娠期間を通して毎回共通

尿検査

尿検査は毎回おこないますが、初診とそれ以降では検査の目的は違います。初診では、妊娠すると分泌されるHCGというホルモンが含まれているかを検査して、妊娠しているかを確認します。それ以降は、尿に糖とたんぱくが出ていないかをチェックして、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などになっていないかをみます。採尿の直前にジュースなどの甘い飲み物や食事を摂ると、糖がでることがあるので控えましょう。

体重測定

妊娠すると赤ちゃんの重さだけでなく、羊水、胎盤などの重さや、妊娠によって増加する子宮・乳房・血液などの重さが増えるので、基本的に体重は増加していきます。その体重の増加が適正な範囲内かどうか、前回の測定結果と比較してチェックをします。体重は、太りすぎると妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などのトラブルのリスクが高まり、逆にやせすぎも、低体重児出産などのリスクが高まるので注意が必要です。計測は、洋服を着たまますることが多いので、誤差を少なくするために毎回同じような重さの服を着ていくと良いですね。

血圧測定

妊娠高血圧症候群の兆候はないかを確認します。最高血圧が140mHg、最低血圧が90mHgを超えると高血圧。注意が必要です。最近では、血圧の測定を病院内におかれている自動血圧計で診察の前に自分で行うところもあるようです。

問診

お腹の張りについてや出血があったかどうかなどの質問に答えます。体のことや今後のこと、食事や日常生活についてなど、疑問や不安なことがあれば、自分からも積極的に質問するとよいでしょう。質問に漏れがないように、聞きたい内容はメモしておくと良いですね。

浮腫(むくみ)検査

むくみがひどい場合には、妊娠高血圧症候群の可能性があるので、足のすねや甲を指で押して、むくんでいないかをチェックをします。

腹囲・子宮底長の測定(妊娠中期以降)

お腹が大きくなってくる妊娠中期以降は、毎回腹囲と子宮底長を測定します。腹囲測定は、お腹の一番ふくらんでいるおへその辺りを測り、子宮の大きさや太り具合を確認。子宮底辺の測定は、恥骨の上から、子宮の上はじまでを測定して、赤ちゃんが順調に大きくなっているかを確認します。

妊娠週数や必要に応じて行う検査

超音波検査

エコー検査とも呼ばれます。プローブと呼ばれる器具を使って、超音波を当てて反射を映像化する検査で、子宮の中の赤ちゃんの様子を確認します。妊娠11~12週頃までは、膣の中にプローブを挿入する経膣用を使い、それ以降はお腹に当てる経腹用を使います。赤ちゃんの大きさや心臓の動きだけでなく、逆子や前置胎盤かどうか、男女の区別なども確認できます。妊婦さんにとっては、お腹の中の赤ちゃんを見ることができるので幸せな時間ですよね。厚生労働省では、初期に2回、中期、後期にそれぞれ1回行うことを推奨していますが、最近は毎回超音波検査を行う産院が多いようです。

内診

内診では、子宮のかたさや卵巣に異常はないか、後期は特に子宮口の開き具合などをチェックします。基本的には妊娠初期と後期に行います。膣に指を入れられることに抵抗がある妊婦さんも多いですが、下半身の力を抜いて大きく息をしてリラックスすると良いそうです。

血液検査

妊娠初期、中期、後期にそれぞれ1回ずつ行います。血液検査では、血液型、血糖値、貧血、感染症(風疹抗体、B型肝炎ウィルス抗原、C型肝炎ウィルス抗原、梅毒、ヒト型細胞白血病ウィルス1型、HIV)など、さまざまなことについて調べることができます。血液検査では、採血しやすいように腕をまくりやすい洋服でいくと良いでしょう。

クラミジア検査

妊娠30週までに1回行います。細長い検査器具(綿棒)で子宮頸管の粘膜表皮細胞をこすりとって調べます。クラミジアに感染すると、流産や早産の原因になったり、産道感染の危険もあるので、治療が必要です。

B群溶血性レンサ球菌検査

妊娠後期(33~37週頃)に1回行います。検査器具(綿棒)で腟の入り口付近と肛門の周囲をこすりとって調べます。普通に生活するだけならば陽性でも問題のない菌なのですが、赤ちゃんが産道を通る時に感染して、新生児GBS感染症になるおそれがあるので、妊婦さんは出産前にむけて予防策をとります。新生児GBS感染症は、肺炎、敗血症(血液の中に細菌が入って全身症状が出る)、髄膜炎(髄膜に感染し、脳炎などを起こす)などを起こすとても怖い病気です。

子宮頸がん検査

妊娠初期に1回。ヘラやブラシなどの検査器具で、子宮頸部の粘膜をこすり、細胞を採取して調べます。子宮頸がんは初期は症状がないので、検査で発見するしかありません。必ず受けましょう。

その他

糖尿病が疑われるときに経口ブドウ糖糖負荷試験、予定日近くなっても赤ちゃんが下がってこないときに骨盤X線検査、染色体や遺伝子異常の有無を調べる羊水検査など、状態によって、検査が追加されることもあります。

妊婦健診は前期~後期でどれくらいの間隔で何回くらい受けるの?

妊婦健診を受ける回数は、基本的に妊娠週数によって変わってきます。目安として、厚生労働省では妊娠初期から23週目までは4週間に1回、35週目までは2週間に1回、36週目から出産までは1週間に1回の受診、その他血液検査や感染症の検査をおすすめしていますが、ママや赤ちゃんの状態、産院によって違ってきます。お医者さんや助産師さんの指示どおりに受診しましょう。次の健診まで日にちがあっても、出血やお腹の張りなど、おかしいと感じたら次の健診日を待たずに受診するようにしましょう。

<標準的な妊婦健診の例>

期間 妊娠初期
~23週
妊娠24週
~35週
妊娠36週
~出産まで
受診
間隔
4週間に1回 2週間に1回 1週間に1回
毎回共通する
基本的な項目
●健康状態の把握
●検査計測
●保健指導
必要に応じて行う
医学的な検査
●血液検査 初回に1回 ●血液検査 期間内に1回 ●血液検査 期間内に1回
●子宮頚がん検査 初期に1回 ●B群溶血性レンサ球菌 期間内に1回 ●超音波検査 期間内に1回
●超音波検査 期間内に2回 ●超音波検査 期間内に1回  
●血液検査 妊娠30週までに1回  
●性器クラミジア 妊娠30週までに1回  

※回数や内容は妊婦さんの状態や産院の方針によって違ってきます

妊婦健診の費用は いくらくらいかかる?

切迫流産など、治療が必要な場合は健康保険が適用されますが、基本的には健康保険がきかないので、自己負担になります。金額は産院によって違いが大きいのですが、目安としては通常の健診で1回5,000~10,000円程度、採血などの特別な検査がある場合はさらに費用がかかります。結構な金額ですよね。ただし、費用の一部を助成してくれる制度がありますので、実際の自己負担金額はだいぶ軽減されます。助成金額や助成の方法については、自治体によって違うので、自分の住んでいる自治体に確認してください。赤ちゃんの心拍が確認できて、妊娠が確定したら自治体から母子健康手帳を交付してもらうので、その時に助成金の話などを一緒に確認しておくとよいでしょう。母子健康手帳は役所などに行って申請すれば無料でもらえます。

妊娠後期の健診は不安!妊婦健診の心構えと注意

内診をしたときに出血することがあるので、生理用ナプキンも忘れずに。洋服は脱ぎやすいものを選ぶとスムーズです。妊婦健診では、不安なことや疑問を解消しておくことも大切なので、質問したいことや健診前までのお腹の痛みは張りについては、メモしていくとよいでしょう。ドクターとは別に助産師さんも質問に答えてくれる産院では、ドクターに聞くのは赤ちゃんについての不安なこと、助産師さんには基本的な生活についてのアドバイスなどと、質問の内容を分けておくとよいかもしれません。

■妊婦健診持ち物リスト

  • 母子手帳
  • 診察券
  • 健康保険証
  • 助成券
  • お薬手帳(薬を処方される場合に便利)
  • お財布(現金)
  • 生理用ナプキン
  • 質問したいことをまとめたメモ
  • 健診までの様子をまとめたメモ
  • 筆記用具

妊婦健診は必ず行こう!

妊婦健診を受けていれば、妊娠中の病気や切迫早産の兆候、出産のリスクを高める妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などに早く気づけて、適切な対応をすることができます。
妊婦健診を受けずに陣痛が来てから産院へ行っても、注意しなければならない病気があるのか、赤ちゃんは順調に育っているのかなど、妊娠の経過がわからず検査をしなければならないので、対応が遅れてしまう危険性も。また、そういった妊婦さんを受け入れられる産院も限られてしまいます。

井上先生

妊婦健診でお腹の中の赤ちゃんの状態すべてがわかるわけではないですが、異常に気づき、早く対処することで救える命もたくさんあります。できるだけ安全なお産をするためにも、必ず妊婦健診に行きましょう。

また、赤ちゃんと妊婦さんの健康を守るだけでなく、妊婦さんがお腹の中の赤ちゃんへの愛着を強める大切な時間にもなるはずです。やはり超音波で、お腹の中で動く赤ちゃんを見ていると、ママになる実感や赤ちゃんの愛情が強くなると思いますよ。出産後に相談できるママ友を産院で見つけている方も多いようです。妊婦健診は、ママになるための準備の場所としても活用してもらえたらと思います。

妊婦健診は、妊婦さんと赤ちゃんの健康を守るために大切なもの。健診の内容と必要性を理解してうけることで、自分と赤ちゃんの状態を理解でき、妊娠や出産への不安も減らすことができるのではないでしょうか。赤ちゃんが少しずつ、お腹の中で元気に成長していることを実感できる幸せな時間でもあります。出産に向けて、先生や助産師さんとの信頼関係を築いておくのも大切です。「順調そうだから大丈夫」と、勝手に自分で判断して健診に行くのをやめるようなことは絶対にしないでくださいね。妊婦さんの体は、自分で思っている以上にデリケート。自分を大切にすることは赤ちゃんを守ることでもあります。健診をきちんとうけて、万全の体制でお産にのぞみましょう。

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