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HIV検査について【妊娠中の検査シリーズ】

2009.10.07

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「HIV検査」は、エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染していないかを調べる検査です。日本の場合、妊婦のHIV感染率は1万人に1人と少ないのですが、感染を知らずに妊娠・分娩すると赤ちゃんに感染してしまうことがあるため注意が必要です。
万が一、ママがHIVに感染していたことがわかっても、早期発見・早期治療で本人のエイズ発症や赤ちゃんへの感染を防ぐことも可能です。「私が感染してるわけがない」と思っても、ぜひ受けておきたい検査です。

HIV検査

血液検査でHIV(ヒブウイルス)の抗体の有無を調べる。この一次検査で陽性に出ても約95%は偽陽性、つまり陰性なので感染ではなく、心配ない。必ず精度の高い二次検査で感染の有無を確認することが大切。

検査時期 妊娠初期(4~12週)
検査方法 血液検査
検査内容 HIV抗体の有無を調べる
検査結果 基準値:陰性
*陽性の場合は、ウェスタンブロット法(HIV抗体価精密測定)やPCR法(HIV核酸増幅精密検査)による確認検査を行う
母子健康手帳
への記載例
実施日を記載。個人情報の保護の観点から結果は記載されない
  • 本人に無断で検査することはなく、検査に同意後に行う。
  • 母子健康手帳には「HIV抗体」とスタンプが押されていることが多い。
  • 本検査結果は本人に直接伝える。電話で伝えたり、本人以外の家族に伝えることはない。

もっと知りたい
HIV検査!
Q&A

HIVってどんなウイルス?

HIVは「human immunodeficiency virus」の略で、日本語に直すと「ヒト免疫不全ウイルス」といいます。HIVは、私たちの体を外敵から守る免疫細胞のひとつであるT細胞を破壊してしまう怖いウイルスで、免疫機能が低下するエイズ(後天性免疫不全症候群)の原因になります。

妊娠初期にHIV検査をする目的は?

HIVに感染している人をHIVキャリアといいます。エイズを発症していないキャリアの場合はっきりした症状が出ないので、自分がキャリアと知らないまま妊娠するケースがあります。妊娠初期に検査を受け、感染を早く発見できれば妊婦自身が治療を早く受けられます。現在の日本には、HIVの増殖を抑える効果の高い抗HIV薬がたくさんあります。感染が早くわかって適切な治療を受けることで、エイズを発症しないまま長期に過ごすことができるようになっています。また、赤ちゃんへの感染を防ぐこともできます。感染に気づかない場合の母子感染率は約30%ですが、妊娠初期に感染がわかって適切な対策を実行した場合には、赤ちゃんへの感染率は0.5%! 60分の1にまで減少します。

HIV検査は妊婦全員、受けるの?

HIV検査は法律で強制している検査ではありませんが、妊娠して病院を受診すると、肝炎ウイルスや梅毒の検査と一緒に受けるように勧められます。検査を受ける人の割合は高く、2007年の調査では98.3%の実施率となっています。HIVキャリアかどうかは検査を受けないとわかりません。ぜひ、全員が検査を受けてほしいものです。なお、病院での検査がためらわれる場合は保健所に相談しましょう。無料および匿名で受けることができます。

妊娠中にHIV感染がわかった人はどのぐらいいるの?

実数でいうと、HIVに感染している妊婦は毎年30人前後で、2007年度は32人でした。以前は外国籍の人が多かったのですが、ここ数年は日本国籍の人が半数近くを占めるようになっています。

HIVに感染するのはどんなとき?

HIVはSTD(性感染症)のひとつで、感染経路のほとんどは性行為によります。2008年までのHIV感染者の合計数でみると、同性間の性行為49.6%、異性間の性行為32.6%となっていて、ここ数年、異性間の性行為による感染が増える傾向にあります。また、母子感染は0.3%となっています。それ以外では静脈注射薬物濫用0.5%、感染経路不明14.8%、その他2.2%となっています。(厚生労働省:2008年度エイズ発生動向年報より)。

HIV検査の流れを教えてください。

最初に一次検査としてスクリーニング検査を受けます。スクリーニングは「ふるい分け」の意味で、大勢の人を対象にまずHIVへの抗体(免疫)があるかどうかを調べます。抗体がなければ感染していない(陰性)、抗体があれば感染している(陽性)と判断します。しかし、一次検査では偽陽性といって、感染していないのに抗体が陽性に出る場合があります。このため、一次検査で「陽性」に出たら必ず二次検査を受けます。二次検査はHIV感染を確認するための精度の高い検査で、ウェスタンブロット法(HIV抗体価精密測定)やPCR法(HIV核酸増幅精密検査)があります。

一次検査で陽性に出る率はどのぐらい?

一次検査で陽性になる率は0.2~0.3%ぐらいです。検査を受けた1000人の妊婦のうち、2~3人が「陽性」となります。しかし、一次検査で陽性に出ても「感染している」ことにはなりません。一次検査で陽性と出た妊婦の約95%は「偽陽性、つまり陰性」で「感染していない」ことがわかっています。なお、二次検査でHIV感染が確認されるのは1万人に1人です。1万人の妊婦がHIV検査を受けた場合、一次検査で「陽性」と出るのは20~30人、そのうちの1人が二次検査で「感染」と診断されるわけです。

HIV検査

感染とわかったら、妊娠中でも薬を飲むの?

母体のウイルス量を減らし、母子感染率を低くするために、妊娠中から抗HIV薬を内服する治療を始めます。先天性奇形の発生を避けるために妊娠14週以降から飲み始めます。抗HIV薬は作用の仕方によって5種類に分けられ、作用の違う抗HIV剤を組み合わせる「多剤併用療法」で、ウイルスの増殖を効果的に抑えることができます。ただし、妊娠中は、おなかの赤ちゃんに悪い影響を与えない薬を中心に組み合わせます。なお、HIVの治療費は公費による援助を受けることができます。

赤ちゃんへの感染予防対策

夫には知らせたほうがいいの?

HIV感染の告知は本人以外には行いません。夫であっても本人に無断で結果を知らせることはありませんから、検査結果は本人が夫に知らせることになります。夫がすでにHIV感染者である可能性もあり、陽性であることは必ず知らせましょう。エイズ拠点病院やエイズ協力病院のほとんどでカウンセラーがいますから、積極的に相談しましょう。

お産は帝王切開のほうがいいの?

帝王切開によるお産が勧められています。日本だけでなく欧米を含む大規模な調査によって、経腟分娩より帝王切開のほうが母子感染は減少するとわかっています。厚生労働省研究班報告(2005年度)によると、帝王切開によるお産の場合、感染した赤ちゃんはわずか0.5%、99.5%の赤ちゃんは感染しなかったのに対して、経腟分娩では20.8%の赤ちゃんが感染しています。自然陣痛が始まってからのお産にならないように、予定帝王切開術といって、分娩予定日より数週間前に帝王切開します。

母乳は飲ませていいの?

HIVは胎内感染、分娩時の感染のほか、母乳で感染する心配がありますから、母乳はやめて人工栄養で育てます。

生まれた赤ちゃんは薬を飲むの?

妊娠中、分娩中を通して、妊産婦が使う抗HIV薬はAZT(レトロピル)という薬が中心になります。誕生後の赤ちゃんも生後6週間までは同じ薬を飲みます。もちろん薬の形は赤ちゃんが飲めるようにシロップです。

感染がわかったら、育児や生活上で注意することは?

赤ちゃんはもちろんのこと、他の人に血液や体液(おりものなど)が触れないように注意します。お産入院中は、悪露のついたパットはビニール袋に入れて口をきちんと縛ってから捨てます。血液のついた下着などは漂白剤を併用して個別に洗います。歯ブラシなど血液がつくものは家族と共用してはいけません。セックスのときはコンドームを正しく使いましょう。

取材協力/国立成育医療センター(世田谷区)
監修/久保隆彦先生(国立成育医療センター 周産期診療部産科医長)

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