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妊娠12週。妊婦の様子は?胎児の様子は?

2017.05.16

妊娠12週は妊娠4ヶ月の最初の週です。安定期に入るまであと4週、胎児にはすくすく育ってほしいですね。このころまでに胎児の内臓の基本形ができます。小さな心臓にも4つの部屋を区切るラインが見えてきます。胎児の発育の様子、そして妊婦の様子について、産婦人科医、林聡先生(東京都、東京マザーズクリニック院長)にうかがいました。

監修者プロフィール

林 聡(はやし さとし)
東京マザーズクリニック(東京都世田谷区)院長

「お母さんだけでなく、胎児も患者」をモットーに、専門性の高い最新の産科医療で、安心安全の妊娠・出産・育児をサポート。1992年広島大学医学部卒、同大学院修了。県立広島病院産科婦人科副部長、フィラデルフィアこども病院・ペンシルバニア胎児診断・胎児治療センター留学を経て、国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科医員、医長。2012年東京マザーズクリニック院長に就任。

http://mothers-clinic.jp/

妊娠12週、流産の心配は
ほとんどなくなる

12週2日。まだ頭でっかちの3等身ぐらい。でも骨と筋肉がだんだんしっかり。たっぷりの羊水の中で手足を活発に動かしています。

胎盤は、いよいよ完成期に入ります

胎盤は妊娠12週から完成しはじめ、妊娠15週には完全に出来上がります。胎盤が完成すると流産の心配はほとんどなくなり、安定期に入ります。

妊娠12週になると、腎臓は羊水をろ過して尿を作りはじめ、胃は胃液を分泌し始めます。主な臓器が活発に働き始め、胎盤も完成期に入ると、胎児の発育を担う条件が整ってきます。妊娠12週はプレ安定期のスタートライン。ホッとひと安心できるころです。

つわりが続いている人も

妊娠12週はつわりが続いていて、症状がピークという人もいます。つわりは普通、胎盤が完成する妊娠15週には収まってきます。それまでの辛抱ですが、症状がつらいときは早目にかかりつけ医に相談しましょう。とくに吐き気だけでなく実際に吐いてしまうとき、食べられないとき、飲めないとき、体重が減るようなときは、要注意です。つわりにはビタミンB6がよく効きますし、食べ方や飲み方の工夫でらくになることもあります。つわりくらいで受診するなんて…と思わずに、かかりつけ医に相談しましょう。

胎児は骨と筋肉が
発達してきます

前かがみだった首と頭がまっすぐに

胎児の骨は一気にできるのではありません。初めは細く、薄く、やわらかいのですが、徐々に太く、固くなってきます。このように骨の密度が濃くなることを骨化といいます。

妊娠12週ころになると、背骨の骨や周りの筋肉が強くなり、脊柱の先端から発達した首筋や下あごの骨もしっかりしてきます。こうして前かがみだった首と頭がまっすぐになってきます。超音波検査では腕や手の骨がかなりはっきり映るようになります。手足の骨は手のほうが足より早く骨化します。超音波検査で足の骨が見えるようになるのはもう少し先のことです。

心臓には
4つの部屋ができてきます

エコー・超音波検査で胎児心拍が確認できるのは妊娠5~6週です。でも、妊娠3週には心筋が収縮しはじめて、心臓の拍動が始まっています。心臓は血液を循環させて、全身に栄養や酸素を運ぶとても重要な働きをします。だからこそ、早い時期に形づくられるのですね。

妊娠12週には、エコーで右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋が見えるようになります。心臓の右にあるふたつの部屋、右心房と右心室は全身から血液を受け取る場所、左にあるふたつの部屋、左心房、左心室は血液を全身に送る場所です。エコーで4つの部屋が見えると、心臓の基本的な形ができたとわかります。

母体が胎児の肺のかわりを務めます

心臓は、全身から戻ってきた酸素濃度の低い血液を受け取って肺に送り込み、肺で酸素を取り込んだ血液を受け取って全身に送り出します。つまり、心臓の働きには、肺との協調が欠かせません。しかし、羊水の中にいる胎児の肺はまだ働いていません。胎児の肺のかわりを務めるのが母体です。

胎児は臍帯(さいたい)と胎盤を通して、酸素濃度の低い血液を母体に送り、酸素濃度の高い血液を送り返してもらいます。胎児の発育に欠かせない新鮮な酸素と栄養の補給は、母体が支えているのですね!

Dr.林
「気がかりは健診を待たず、
はやめに受診」

妊娠12週になると、流産のリスクは大幅に減ります。しかし、完全には否定できない時期なので、定期健診はきちんと受けましょう。

私のクリニックの場合、検尿(タンパク尿、尿糖検査で腎機能の異常や糖尿病を早期発見)、血圧測定(妊娠高血圧症候群の早期発見)、超音波検査(胎児の発育や大奇形の発見、胎盤の位置異常の検査)が定期健診の必須項目です。しかし、出血や腹痛、つわりや体調の乱れなど、気がかりがあれば、健診を待たずに受診することも大切です。

取材協力:東京マザーズクリニック(東京都世田谷区)

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