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妊娠10ヶ月(妊娠36週、37週、38週、39週)の胎児と母体の状態

2018.04.16

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妊娠36週から始まる妊娠10ヶ月。いよいよお産は目前。赤ちゃんは、体の機能が十分に成熟してきて、いつ生まれても大丈夫な状態に。ママは食べすぎに注意しながら、入院準備の最終点検。お産の兆候を知って、陣痛が起きたら、どういう手順で病院に行くか、シミュレーションしましょう。妊娠10ヶ月、気になる胎児のこと、妊婦こと、知っておきましょう。

監修者プロフィール

島岡昌幸
島岡医院(京都市南区)院長

「母と子がハッピーになってほしい」と願い、専門の周産期医療はもとより、育児や子どもの皮膚のことなど、日夜勉強を重ねている。母と子が集い学び楽しむ「親育ち、子育ち」の場も多数企画。1970年関西医科大学医学部卒業。同大学附属病院産科主任、大阪府済生会泉尾病院産婦人科医長、奈良東生駒病院初代院長を経て、1983年、島岡医院院長。
島岡医院

妊娠10ヶ月(妊娠36週、37週、38週、39週)の
胎児の様子

妊娠36週:体重が2500gを超えたら成熟ライン

妊娠36週0日の胎児の大きさ/体重1927g~3086g(*)

妊娠36週になると、平均推定胎児体重は2507g! 成熟児ラインの2500gを突破します! 赤ちゃんの成熟度は体重と身体機能の二本の柱で判断します。体重が2500gを超えると、身体機能も成熟ライン! いつ生まれてもOKです。

妊娠37週:正期産の週。いつ生まれてもOK!

妊娠37週0日の胎児の大きさ/体重2059g~3294g(*)

妊娠37週0日から41週6日までのお産を「正期産」といいます。出産予定日の前後2週間を含む4週間が正期産。妊娠37週0日の誕生は少し早いけれど、平均推定胎児体重は2676g! 発育上の問題はありません。

胎児の心肺機能(血液循環と肺呼吸)は十分に完成し、体温を一定に保つ体温調節の力も成熟しています。超音波検査の画面、とくに3D超音波では、胎児の目や耳、唇の形、髪の毛の量もはっきり映って、誰に似ているかがわかってきます。

胎児は体を丸くして頭位の姿勢に

予定日が近くなって、ほとんどの胎児は、頭を下にした頭位の姿勢で背中を丸め、両足は膝を支点に左右の足を交叉するように曲げています。両手で膝を抱え込み、丸いボールに近い姿勢です。

苦しくないの?と心配になるかも知れません。でも、胎児はこれから始まるお産に最も効率のよい姿勢に落ち着いているのです。お産のとき、胎児は体を丸めた姿勢のまま、頭を先頭にして産道を通ります。可能な限りコンパクトな姿勢が理にかなっているのです。

羊水量は、胎児の元気さを知る手がかりに

羊水量は、赤ちゃんの元気さを知る手がかりになります。必要な場合に、羊水量を調べることがあります。羊水量が正常かどうかは、4ヶ所を測った数値を合計して計算します(AFI/羊水インディックス)。

妊娠38週:視力も聴力もすでに新生児レベル

妊娠38週0日の胎児の大きさ/体重2181g~3494g(*)

胎児の視力は、妊娠34週ごろにはすでに0.02-0.03程度で、新生児とほぼ同じといわれています。「目は脳の窓」といわれるように、視力の発達は脳の発達と直結しています。最近の研究では、目と脳が協同して働く認知機能がかなり発達しているのでは?といわれるようなっています

イギリスの研究ですが、妊娠28~39週(妊娠後期)の赤ちゃんには、「ヒトの顔」のように見えるものに反応する力があるようです。二つの目と一つの口のように配置したパターン と、それを反転させた三角 パターンへの反応を調べたところ、赤ちゃんたちは、顔らしく見える のほうをじっと見たり、目で追う動きをしたそうです。

眠っている赤ちゃんに、ママのおなかごしに音刺激を与えると起きますし、たまたま大きな声や音が響くと、赤ちゃんは胎動で返事(?)をしてくれます。誕生間近の赤ちゃんや新生児の視覚と聴覚は、今まで考えられていたよりもずっと発達しているのかもしれません。

妊娠39週:4頭身になり、顔つきもふっくら

妊娠39週0日の胎児の大きさ/体重2292g~3685g(*)

妊娠39週になると、胎児は頭と身長の比率が4分の1、4頭身になります。身長は約50cm、体重は約3000g、胸囲は約33㎝、頭囲は約34㎝、BPD(児頭大横径)は約9㎝になります。

体つきは水分の多いプヨプヨ状態を卒業! 水分の少ない引き締まり体型になっています。皮下脂肪もかなりついてシワがなくなり、ふっくらした顔つきになっています。老人様顔貌(がんぼう)なんていう呼ばれ方にもサヨナラ! 髪の毛が密集している赤ちゃん、薄い赤ちゃん、いろいろですが、みんな、赤ちゃんらしい体つき、顔つきになっています。

生まれるまで体を動かしている

胎児にとって、子宮はかなり窮屈になります。羊水量も少なくなって運動が制限され、手やひじをムニュッと突き出したり、足やひざで子宮壁をポーンと蹴ったりする動きが多くなります。「これって、赤ちゃんの足?ひじ?」と思うほど、ポコッとおなかが盛り上がったり、グニュグニュッとおなかの表面が波打ったりします。なかには分娩台に上がってからも、盛んに動いている赤ちゃんもいます。

妊娠10ヶ月のママの状態

食欲増進・・・でも、あともう少し体重管理を

妊娠36週に入ると子宮が少しずつ下がってきます。胃のつかえがとれてスッキリする分、食欲が出て1回に食べられる量が増えます。でも、食べすぎには、要注意。このころ、胎児の膵臓(すいぞう)の働きは完全に成熟して、十分な量のインスリン(血糖値を調整するホルモン)を分泌しはじめます。

妊娠36週以後に食べ過ぎて高血糖になると、胎児も高血糖になり、たくさんのインスリンを分泌します。するとインスリンの成長促進因子の作用で、胎児が一気に大きくなる可能性があります。

胎児が大きくなりすぎると、産道を通過するのに時間がかかる心配が出てきます。お産が長引くとママもつらいですが、赤ちゃんも苦しくなりがちです。ときには「胎児機能不全」の心配も出てきます。胎児の血液循環がうまくいかなくなって、酸素不足になると、緊急帝王切開で赤ちゃんを助け出す必要も出てきます。

今までのトータルの体重増加はどのくらいでしょう。妊娠前のBMIが普通型の人の場合、10kg程度が理想的ですが、多くても12kgが限度! 食事を抜くなどの無理なダイエットはいけません。生まれるまであともう少し、上手に食欲をコントロールしましょう。

不安がつのったら、すぐに相談

妊娠10ヶ月は臨月! お産に臨む妊娠最終月です。赤ちゃんに会える嬉しさや大きなおなかを抱えたマタニティライフが終わり、身軽になる期待感がふくらむでしょう。その一方で、陣痛の痛みに耐えられるか? 難産にならないか? 赤ちゃんは元気に生まれるか? など、さまざまな不安を感じることもあるかもしれません。

不安を軽くするには、お産の進み方やお産の方法について、正しい知識をもつのが一番です。とくに初産婦はわからないことばかり…。妊婦健診や母親学級に参加した折に、医師、助産師、超音波技師、栄養士などに率直に聞いてみましょう。

母親学級では、院内見学で分娩室や入院室を見る機会があるほか、出産直後のママの話を聞いたり、赤ちゃんを抱っこさせてもらえることも! 積極的に参加しましょう。病院によってはバースプランを記入、提出する場合があります。院内見学や先輩ママの体験を聞いていると、お産のことをかなりリアルに想像できるのではないでしょうか。

お産準備の兆候が現れる

母体は、お産への準備を始めています。胎児が下がってくるため、足の付け根が押されるような感じが強くなります。尿が近くなって、夜中に何度かトイレに起きるようになったり、1日に何度か、おなかが張るようになったります。とくに夕方になると強く張るでしょう。

ただし、体調の変化を全部、お産が近い兆しと決めつけてはいけません。正常範囲なのか、なにかトラブルのサインなのか、自分で判断できないときは、早めに受診するようにしましょう。

妊婦健診は、原則として1週間に1回ですが、回数多く受診を勧められたときは、きちんと受けましょう。超音波検査(エコー)や内診で、お産の準備状態を観察することができます。子宮の下の部分(子宮頸管)が上に引き伸ばされて短くなったり、子宮口が柔らかくなり、少し開いてきます。初産婦は、ビショップスコアという点数で、分娩準備状態を採点することができます。

妊娠10ヶ月のママがしたほうがいいこと、
注意するべきこと

入院準備の最終点検を

入院の準備ができているか、最終点検をしましょう。診察券や母子健康手帳、印鑑などの必需品は、いざというときにあわてないように、小さなバッグに入れて置き場所を決めておきましょう。

とくに立ち会い出産希望の場合には、パートナーのスケジュールや携帯電話、メールなどの連絡方法を確認しておきましょう。入院時の交通手段も前もって決めておきます。家族が付き添う場合のほか、ママひとりの場合などもシミュレーションしておきましょう。

最近は、『陣痛タクシー』といって、タクシーがお産の病院まで運んでくれるサービスも登場しています。産院が提携している場合もありますし、タクシー会社が企画している場合もあるので、情報を収集してみましょう。

また、万一、緊急の帝王切開手術になったときには、パートナーや家族の同意が必要です。いつでもすぐに連絡がつくようにしておきましょう。

お産の進み方をおさらいしよう

お産の方法は大きく、自然分娩と無痛分娩に分かれます。予定しているお産の方法について、お産の進み方と医療介助について、おさらいしておきましょう。帝王切開手術を予定している場合も同様に。病院からは、それぞれのお産の進行について説明書をもらっていることと思います。今一度、じっくりと目を通しておきましょう。

妊婦健診で質問し忘れないように、メモを!

妊娠10ヶ月になると、妊婦健診は1週間に1回になります。何かわからないことや不安なことがあったら、健診時に質問して解決しておきましょう。口頭で質問するつもりでも、案外、忘れてしまうことが多いので、聞きたいこと、知りたいことは簡単なメモにしておきましょう。受付のときに、母子手帳と一緒に提出しておいてもいいですね。

今からでもできる!呼吸法の練習

自然分娩をセレクトした場合には、陣痛を和らげる呼吸法の練習が欠かせません。母親学級で指導を受けていたら、自宅でも練習しましょう。「自己流でいく」なら、腹式、胸式、どちらでも自分がしやすいほうでいいので、ゆっくりできるだけ長く、息を吐く練習をしましょう。

大事なのは体の力を抜いてリラックスすること。息を吸おうとするよりも、ゆっくり「フ~~~」と息を長く吐くと効果的です。秒針のついた時計を見ながら1、2、3、4、5、6と、6秒間ぐらい吐きながら、手をダラン、足もダランと体の力を抜いてみます。陣痛がきたら、このように息を長く吐いて脱力&リラックスできると、ずいぶん楽になるでしょう。

・ソフロロジー出産について詳しくはこちら

お産が近くなった兆候に注意

お産が近くなると、いろいろな兆候が体に現れてきます。胎児が骨盤内へ下がってくるので、膀胱(ぼうこう)が強く圧迫されてトイレが近くなり、夜中も尿意を感じて何度か起きるようになります。足の付け根や恥骨のあたりも押されて、つるような痛みを感じるでしょう。

また、おしるしといって少量の出血に気がつくことがあります。これは、軽い子宮収縮によって、胎児を包んでいる卵膜が子宮から少しはがれるためです。おしるしがあると数日内にお産が始まるケースが多いようです。ただし、おしるしがないママもいます。

陣痛(子宮収縮)に気づいたら、まずは病院に連絡して指示を受けます。また、出血、腹痛、破水はもちろんのこと、息苦しい、おなかの張りが続くなど、ふだんと違う症状を自覚したら、夜中でも病院に連絡をして、すぐに診察を受けるようにしましょう。

病院からは「こんなときは連絡を!」などの注意書きをもらっているでしょう。該当するときはもちろんのこと、「これまでと違う症状」に気づいたら、ためらわずに受診してください。

参考:(*)日本超音波医学会「妊娠週数毎の基準値」より
『ギルバート発生生物学』『ラングマン人体発生学』『最新産科学』『新発生学』『病気がみえる<産科>』など

取材協力/島岡医院(京都市南区)スタッフの皆様、NPO法人チャイルドトラスト

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