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妊婦は温泉に入っても大丈夫?効果と注意点は?

2018.05.10

カンタン60秒!タイプ別プレママ診断

妊娠中に温泉に入っても大丈夫なのでしょうか?妊婦にとっての温泉の効能や、温泉に行くときの注意点について助産師の柴田真希さんに話を伺いました。妊娠中は温泉に入っても問題はないですが、温泉でのリスクを頭に入れ、万が一の事態に備えて対策を立てる必要があります。安全に楽しむためのポイントを学び、しっかりと計画を練って、楽しい想い出作りをしましょう。

監修者プロフィール

柴田真希さん
助産師、ヨガ講師

聖隷クリストファー大学卒業。看護学学士。社会学修士。看護師・保健師・助産師の資格を持つ。臨床経験を経て看護教育に携わる。ヨガの世界に魅了され、現在は臨床現場、大学教育に加え、マタニティヨガ・ヨガ講師など、多岐に渡り活躍中。
https://ameblo.jp/yoginimaky910

妊婦は温泉に入って大丈夫?
昔は禁忌だった?

温泉に入るなら妊娠中期に

妊娠中も温泉に入っても良いですが、入る場合の注意点がいくつかあります。まず、温泉に入る時期は、比較的体調が安定している妊娠中期にしましょう。妊娠初期は、流産・早産の危険性が高いので、刺激になる温泉は控えた方が良いです。また、血圧の変動やつわり、出血などの変化が起きやすい時期なので、何かあった場合にすぐ病院に行けるようにしておくことが必要です。温泉に行く場合は、胎盤が完成する妊娠15週以降に計画をしましょう。環境省でも安定期に入ってから温泉に入ることを推奨しています。

妊娠後期の温泉は危険も

一方で、妊娠後期になるとおなかが大きくなり身体のバランスが取りにくいため、転倒をしてしまう危険性があります。また、動悸、息切れ、胃もたれ、痔、恥骨痛などのマイナートラブルが起こりやすい時期です。体調がつらい場合は、自宅で安静に過ごしましょう。出産が近付くにつれ破水や早産のリスクも増加するため、病院の近くで行動をしましょう。

昔は温泉が禁忌だった

環境省が定める温泉法では、禁忌症として「妊娠中(とくに初期と末期)」と記載されていました。しかし、明確なエビデンスがなかったため、2014年に改訂され、禁忌症から妊娠中の記載が削除されました。

妊婦にとっての温泉の効果とは?

妊娠中に温泉に入ることのメリットを助産師の柴田さんに伺いました。温泉は、妊娠中のつらい症状を緩和するのに効果的です。

リラックス効果

妊娠中は、ホルモンバランスの乱れにより気分の浮き沈みが激しくなりがちです。温かいお湯につかることで、身体の緊張を緩和しリラックスできます。気分をリフレッシュできるので、日ごろのストレス解消にも効果的です。

冷え性の解消

妊娠中は身体を温めることが大切です。温泉に入ると血流がよくなり、冷え性の方でも手足がぽかぽか温まりやすくなります。

肩こり、腰痛の緩和

妊娠中は首や肩のこりによって頭痛が生じたり、おなかが重くなって腰痛になったりすることもあります。温泉につかることで、筋肉の緊張を緩め、痛みを緩和できます。

想い出づくり

赤ちゃんが産まれてからは温泉に行くのは難しくなるので、妊娠中に夫婦で想い出づくりに温泉に行くのも良いですね。

妊婦が温泉に入るときに注意することは?
温泉卵は注意?

注意すべき点を頭に入れて、事前にしっかりと計画を

妊娠中に温泉に入ってよいとされてはいるものの、入浴中の過ごし方や温泉に持っていくものなど注意をすべき点がいくつかあります。注意点を頭に入れた上で、事前にしっかりと計画を練るようにしましょう。

・転倒をしないように注意

温泉では、洗い場や浴槽で転倒をする危険性があります。転倒をするとおなかが刺激され、破水や胎盤がはがれる危険性も。また、妊娠中期で破水をしてしまった場合、出産まで入院をして過ごさなければいけなくなります。

・熱すぎる温度のお湯やサウナ、水風呂は避ける

入浴をする前に温泉の温度表示を確認するようにしましょう。42度以上の熱いお湯は、血圧が急上昇する危険性があるため避けましょう。サウナや水風呂も、血圧が急変動するため身体に負担がかかります。お母さんの体温が上がると、赤ちゃんの体温も上がるので注意が必要です。

・一人での入浴を避ける

入浴中は、できるだけ一人にならないようにしましょう。一人で倒れてしまうと、誰も気が付かず緊急時の対応が遅れることがあります。何かあった場合に対応できる人と一緒に入浴をしましょう。

・入浴時間は10分以内に

妊娠中は血液量が多くなっているため、長風呂をすると普段以上にのぼせやすい状態です。入浴時間を確認しながら、温泉につかるようにしましょう。30度以下のぬるいお風呂であれば、長風呂をしても良いと考え半身浴をする方もいますが、長時間の入浴は厳禁です。ぬるい温度のお湯でも長時間の入浴をすると、血管が広がり、血圧が下がります。半身浴でも、めまいや脳貧血を起こす方もいるので気を付けましょう。

・なるべく部屋風呂での入浴を

共同浴場を利用する場合、雑菌に感染をするリスクがあります。座椅子、トイレの便座、バスマットなど複数の人が利用するため細菌感染の原因になることも。さらに、妊娠中は母体の免疫が低下しているため、細菌に感染しやすい状態です。妊娠後期に母体がヘルペスに感染すると、赤ちゃんにも影響が出るなどの危険性もあります。

・空腹、満腹の状態を避ける

空腹の状態で入浴をすると貧血になりやすいです。一方で、満腹すぎる状態で入浴をすると、消化不良になることもあります。ゼリーなど消化の良い食べ物を持参し、小腹が空いたら食べられるようにしておきましょう。

・水分補給をしっかりと

妊娠中は血液量が多くなり、羊水をつくるためにも水分が普段以上に必要です。入浴前にコップ1杯の水を飲んでから入るようにしましょう。また、入浴中や入浴後もこまめに水分をとりましょう。

・緊急時の対応を考えておく

急なおなかの張りや出血などがあった場合の対応を考えておく必要があります。母子手帳と健康保険証を持参し、近くの産科がある病院を調べておきましょう。また、温泉に行く前に、かかりつけの医師に相談をしておきましょう。

・湯冷めをしないようにする

身体が冷えるとおなかが張るため、入浴後に湯冷めをしないようにしましょう。お風呂上りに羽織る上着や、おなかを温める腹巻、リラックスできるマタニティパジャマなどを持参してください。施設にある寝巻が体形に合わないことがあるので、マタニティパジャマの持参はオススメです。

・自宅から2時間以内に行ける場所で

妊娠中期であっても、遠方への車や電車での移動は振動が刺激になりおなかが張ることがあります。行くまでに疲れてしまったり、何かあった場合にかかりつけの病院から遠かったりすると困るので、移動は2時間以内で考えておきましょう。

温泉卵は食べても良い?

妊娠中はサルモネラ菌の食中毒のリスクに注意が必要だとされています。サルモネラ菌の食中毒の原因食品として卵がよく挙げられますが、60度で3.5分以上加熱されていれば菌は死滅します。温泉卵は、70度のお湯で30分程度加熱するものが多いので、サルモネラ菌は死滅しているとされています。
食中毒は胎児に影響を与えませんが、激しい下痢により子宮が収縮すると流産や早産になることもあるため、サルモネラ菌の食中毒には注意が必要です。非妊娠時より免疫が低下しているので、温泉卵も新鮮なうちに食べましょう。

泉質はこれ!
妊婦にとって良い泉質とは?

妊婦にオススメの泉質とは

温泉の泉質も事前に調べておきましょう。特定の泉質が胎児に影響を与えるという根拠はありませんが、泉質によっては妊娠中敏感になっている肌を刺激したり、転倒したりするリスクがあります。妊娠中でも安心して入浴できるのは、下記の泉質です。

・単純泉

肌への刺激が少なく、転倒のリスクも少ない泉質です。足湯だけでも身体が温まるので良いです。

妊婦は避けたい泉質に注意

温泉が好きな方は、美肌効果のある泉質や、血流がよくなる泉質を選びたいかもしれません。しかし、妊娠中に敏感になっている肌への刺激や、転倒のリスクがあるため下記の泉質は注意が必要です。

・アルカリ性の温泉

美肌効果があり、肌がつるつるになると言われています。一方で、床がぬるぬるになるため滑りやすく、転倒のリスクもあります。

・酸性の温泉

妊娠中は皮膚が敏感になり、湿疹ができる人もいます。刺激が強い酸性の温泉は避けた方が良いでしょう。

・ラジウム温泉

放射線の被ばくはごく微量なので胎児への影響はありませんが、ピリピリした刺激があるため肌への刺激になることがあります。

・硫黄泉

泉質がにごっているため足元が見えづらくなり、転倒のリスクがあります。

温泉法の改訂で妊娠中の入浴が認められたものの、安易に温泉に行ったり、妊娠前と同じように入浴をしたりすることは避けましょう。妊娠中期の体調が安定している時に、医師に相談をした上で温泉に行くのが良いですね。温泉に行く場合は、交通手段、病院までの距離、温泉の泉質や設備などを事前にしっかりと調べて計画を練る必要があります。また、入浴をするときは注意点を頭に入れ、安全に配慮して温泉に入りましょう。温泉に行くことで、妊娠中の身体のつらい症状を緩和して気持ちもリラックスできると良いですね。

監修/助産師 柴田 真希さん

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