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「現代版・言い伝えの真相」その1

2011.07.06

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今回は、妊娠・出産にまつわる言い伝えの現代版。世の中に広まっている一見根拠のありそうな“常識”や、お母さんが先輩として教えてくれる言い伝えの中にも「えっ、ウソだったの?」というものがあります。
教えてくれた人にはもちろん悪気はないのですが、中には絶対に信じてはいけない言い伝えも……。こうしたウソに惑わされないために、ぜひ正しい知識を身につけておきたいですね。今回も、豊島病院産婦人科部長の大鷹美子先生にお話を伺いました。

この記事の監修

大鷹美子(おおたかよしこ)先生

東京生まれ。東京大学医学部保健学科卒業。東京大学医学部医学科卒業。日赤医療センター、NTT東日本関東病院などを経て、現在、東京都保健医療公社豊島病院産婦人科部長。専門は周産期学。出生前診断のカウンセリングにも取り組む。『どうしたの?産後ママのからだ相談室』(赤ちゃんとママ社)、『高齢出産』(主婦の友社)など著書多数。一児の母。

豊島病院ホームページ
http://www.toshima-hp.jp/index.html

お母さんから
言われても、
絶対信じてはいけない
言い伝えとは?

  • お産が近くなると赤ちゃんが動かなくなる

昔からある迷信とは別に、いまだに多くの妊婦が信じている、いわば現代版・誤った言い伝えの代表的なもの。それは「お産が近くなると赤ちゃんが動かなくなる」というものです。

「お母さんやお姑さんなど、目上の女性から聞かされるのか、信じている人が意外と多いんです。でも、これは絶対間違いですからね。信じていると、お産の直前になって赤ちゃんを亡くすこともあるので危険です」と大鷹先生は注意を呼びかけています。

確かに、お産が近くなると、大きくなった赤ちゃんが骨盤の中におさまって、以前ほど活発に動かなくなるといわれます。それでも、生まれるギリギリまで胎動は感じるもの。それが正常だそうです。

「どうも動いてないみたい、と思ったら、すぐにかかりつけ医に診てもらってください。おどかすわけではありませんが、臍帯のねじれがひどくて血液の流れが悪くなっていたり、胎盤の状態が悪かったり、また先天性の病気があったり、さまざまな原因で、お産の直前になって赤ちゃんが亡くなってしまうことがあります。でも、早く気づいて帝王切開で取り出せば、助けられることもあるのです」と大鷹先生。

胎動の感じ方は人それぞれなので、「動いてないんですけど……」と心配してやって来た人にモニターをつけてみると、ちゃんと動いていたということもあります。そんなときは「テンカウント法」が目安になります。胎動を数えて胎児に異常がないかどうかを察知する方法です。ふだんから、この方法をクセにして、胎動に敏感になっておきましょう

テンカウント法テンカウント法(1)ゴニョゴニョと動いたら、それを1回と数える。
(2)(1)を10回感じるまでの時間を計る。妊娠36週までは25分くらい、36週以降は35分くらいが目安。厳密な決まりはありませんが、それ以上かかるようなら病院に行きましょう

つわりのときには
水分補給が大事

  • つわりのときは、食べたいものだけを食べていればいい

つわりのときは食欲が落ち、栄養バランスを考えるどころではありません。そこで、「この時期は食べたいものだけを食べて」乗り切るようにと言われます。これは間違いではありません。ただし、

「脱水にならないように水分補給だけはしっかり行ってください。つわりのときはエコノミークラス症候群を起こしやすいんです」と大鷹先生。

つわりでムカムカするときは、お茶や水すら飲みたくないもの。おまけに、気分がすぐれないからと、家でじっとしていると、足のふくらはぎの血流が滞って血のかたまり(血栓)ができ、それが肺に流れて行って肺の血管を詰まらせて呼吸困難を起こし、最悪の場合は命を落とすこともあります。これが、いわゆるエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症/じょうみゃくけっせんそくせんしょう)です。

長距離のフライトで起こりやすいことは、今ではよく知られていますが、お産や帝王切開のあと、それにつわりのときにも起こりやすいそうですから、妊婦とも縁が深い病気といえますね。

「片足だけむくんだり、ふくらはぎが腫れたりしたら、エコノミークラス症候群の兆候かもしれませんから気をつけて。つわりのときは誰でも2~3キロは体重が減りますが、もし5キロ近くも減るようだったら、早く病院へ行って点滴をうけたほうがいいですね」(大鷹先生)。

自転車、車、飛行機……
迷ったら、
ラクな方をとる

今の時代、乗り物を避けて生活することは不可能といってもいいでしょう。妊娠してもそれは同じです。通勤のため、買い物のため、また仕事やプライベートな用事の移動で乗物に乗るとき、いったいどうしたらいいのでしょう。

  • 妊娠したら自転車に乗ってはいけない

こう言われる理由は、ガタガタ響く振動が流産などの引き金になる可能性があるとか、乗物としては無防備だし、妊娠中は注意力も散漫になりがちなので、歩行者とぶつかったり、倒れたりしておなかを打つと危ないから、という意味があるのでしょう。

「それはそれで理解できますが、でも、ずっと自転車を使って生活していた人が、妊娠して自転車をやめたらかえって長時間歩かないといけないなど、体の負担が大きくなることもあるでしょう。そんなときは、自転車に乗るのもやむをえないと思います」。

とはいえ、やっぱり振動はよくないのでは?

「これも人によりけりです。子宮の出口が開きやすい人、言い替えれば流産する危険性の高い人は、もちろん自転車はタブーです。主治医からそのような注意を受けた人は乗らないほうがいいですね」

では、飛行機と電車はどうなのでしょう。

  • 妊娠中は飛行機に乗らないほうがいい。長距離の移動には列車を使ったほうがいい

これもよく言われることで、里帰りなどの際に、「飛行機か、新幹線か」で迷う人も多いでしょう。大鷹先生もよく聞かれるそうです。

「私は、迷ったら、『あなたが楽だと思う方をとってください』と言っているんです」

飛行機は乗っている時間そのものは短いものの、広い空港内を歩かないといけないし、待ち時間も長い。一方、列車はすぐに乗れるのが利点ですが、どうしても乗車時間は長くなります。どちらも一長一短ですから、あとは「自分が楽なほうを」ということです。
ちなみに、飛行機に乗ったときの気圧の変化が赤ちゃんに影響する心配はありません。

また、飛行機でも列車でも車でも、同じ姿勢で長時間座っていると、エコノミークラス症候群になることがあります。こまめな水分補給、席ではかかとを上げ下げする、トイレなどに立ち上がって体を動かすなど、ふだん以上に気をつけましょう。

  • 妊娠中の車の運転はやめたほうがいい

これもよく言われますが、車の運転もいちがいに悪いと決めつけることはできません。のんびりしたスピードでドライブすると気分転換になるという人もいます。それ以前に、地方などでは、車がないと買い物もままならない、いう人も多いはず。妊娠したからといって生活必需品である車に乗らないわけにはいかないでしょうから、慣れたコースを短時間走るくらいなら心配ないでしょう。

要はリラックスして走れるかどうか、です。高速道路を走っていたら、緊張のあまりおなかが張ってきた、という人もいますから、緊張を強いられる高速の運転や、慣れない道を走るのは、運転を交替してもらうなど、できるだけ控えたほうがいいでしょう。

もちろん長距離ドライブで同じ姿勢を続けるのはよくないので、やむをえずする場合は、途中途中で車から降りて体を動かしたり、お茶を飲むなど、休みをとりながら走りましょう。

  • おなかを圧迫するので、シートベルトはつけないほうがいい

これは、明らかな間違いです。

ひと昔前は、おなかの赤ちゃんを圧迫するので、妊婦はシートベルトをつけなくても例外的に大目に見てくれたものです。が、過去の交通事故の統計では、シートベルトをつけていたほうが、万一事故が起きたときに赤ちゃんを守れる確率が高いとことがわかり、今では、「妊婦もシートベルトはつけたほうがいい」というのが科学的な定説です。

聞くのが恥ずかしい
けれど知りたい、
妊娠中のセックスのこと

気になるけれど、お医者さんに聞くのがちょっと恥ずかしい、妊娠中のセックスについて。これもいろいろ言われています。

  • 流産や早産になりやすいので、妊娠初期や末期はセックスしてはいけない
  • 妊娠中はオーガズムを感じるような激しいセックスは慎んだほうがいい

「これも個人差がありますね。この時期なら性生活を持っても安心、この時期はダメ、というより、しても大丈夫な人と、妊娠期間中ずっとやめておいたほうがいい人がいるんです」と大鷹先生。

体質的に、子宮口が柔らかかったり、開きやすい人は、流産や早産の危険性が高いので、妊娠中のセックスは控えたほうがいいでしょう。そのほか、胎盤が低い位置についているなど、何らかの理由があって主治医から「セックスはダメ」と忠告される人もいます。その場合は忠告を守りましょう。

それ以外の人は、ことさらセックスをタブー視する必要はないそうですが、ただそうはいっても、おなかに赤ちゃんがいると思うと、お母さんとしては無意識のうちにかばう気持ちが働くのは当然のこと。その気になれないという人だっているでしょう。

「夜間に、出血したり、おなかが張ったりして救急に来る妊婦さんで、明らかにセックスが原因と思われる人は、じつはほとんどいません。それよりも、今日は1日ディズニーランドへ行って歩き回った、なんてことが原因になっている人が多いのです。だから、みなさん、妊娠すると、ある程度は性生活を自粛していらっしゃるんじゃないでしょうか」(大鷹先生)。

  • 妊娠中もコンドームを使ったほうがいい

これは正解です。妊娠中に、夫がクラミジアなどの性感染症をもらってくることもなきにしもあらずですから、感染予防のためにもつけたほうが安心です。

現代版の妊娠・出産にまつわる言い伝えも、こうして検証してみると、怪しいものがあることがわかりますね。

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