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うちの子、大きい?小さい? 胎児発育曲線Q&A

2018.01.23

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超音波検査で、医師から「大きいね」「小さめかな?」なんて言われると、なんだか気になる、おなかの赤ちゃん、ちゃんと育っているのかな? 「胎児の大きさ」って、何が正常で、どうなると異常なの? いろいろな疑問を、「胎児発育曲線」を開発した産婦人科医、篠塚憲男先生にぶつけました!

監修者プロフィール

篠塚憲男(しのづかのりお)先生

胎児医学研究所代表
医学博士.超音波専門医. 超音波指導医 臨床遺伝専門医 産婦人科専門医。 浜松医科大学卒業後、東京大学医学部産婦人科学教室 、コーネル大学留学、帝京大学産婦人科学教室講師などを経て、現職。胎児の体重を推定する計算式を開発した、超音波診断の第一人者。現在、瀬戸病院で、週2回「出生前診断/遺伝外来/超音波外来」を担当。

http://www.shinozuka.com/

Q.胎児が大きいと難産になる?

妊娠38週で3600gでした。「出産が大変かもね~」といわれてドキドキしています。

胎児発育曲線を見ると、妊娠38週で3600gは曲線からはみ出していますが、そもそも超音波の推定体重には±10%程度の誤差があります。

推定体重は、超音波で頭や腹部の大きさ、大腿骨の長さをはかり、それを計算式に当てはめて算出しています。ところが、胎児は小さいので、1mm、2mmのわずかな測定差が大きく影響してくるのです。実際の胎児の体重は、±10%の誤差を加味して、3240gから3960gくらいまで幅があると考えてください。

赤ちゃんが大きい場合、お母さんの妊娠糖尿病が心配されますが、妊婦健診の血糖値の検査でなにか指摘されましたか? 医師はそこも総合的に見て、ただ「大きい」といっているだけなら問題ないと思います。

妊娠糖尿病でなければ、胎児が大きいのは、おおむね個体差と考えていいでしょう。親からの遺伝的な要因が大きいので、赤ちゃんの健康状態に心配はありません。4000gを超えると難産になる率は上がりますが、何のトラブルもなく経腟分娩できる人も多いですし、胎児の状況やお母さんの体格、その他さまざまな要因で、帝王切開に切り替える場合もあります。

Q.妊娠初期に胎児が小さいと流産する?

妊娠6週ですが「胎芽が小さいので流産になるもしれない」と言われました。

この時期に医師が「胎児が小さい」と伝えることは、あまりよい対応とはいえませんね。妊娠初期の胎児のサイズから、流産の可能性や胎児の発育について判断することは不可能なのです。

妊娠週数は最終月経(最後の生理の初日)から計算しますが、この数え方だと「いつ排卵したか」「いつ受精したか」が考慮されていません。同じ妊娠6週でも、排卵日が数日違えば、その分だけ胎児の大きさも違ってきます。

もう少し週数が進むと、「修正妊娠週数」というものが算出され、出産予定日が決まります。妊娠8週~10週ごろなら胎児の頭殿長(CRL)を、妊娠11週を超えれば胎児の頭の大きさ(BPD)をもとにしますので、妊娠6週といってもそれが正確なのかどうか、そして胎児(胎芽)が週数相応なのかどうかは、判別できないはずです。

ちなみに、胎児発育曲線は、18週より前のデータは入っていません。それは、まだこの時期は胎児が小さくて、推定体重を測定しても正確ではない可能性が高いからです。

Q.きょうだいが大きいと下の子も大きい?

第3子妊娠中です。上は二人とも同じ病院で出産、直前の超音波検査では二人とも2600g前後の推定でしたが、産まれた子どもは3200gと3400gでした。第3子の場合も、胎児発育曲線には、先生の予測より600gくらい上を書き入れたほうがいいのでしょうか?

推定体重は、赤ちゃんの位置、計測の取り方で変わってきます。出産近くともなると、推定からかなりずれることもあります。今回が必ず小さくはかられているという保証はありません。先生の計測通りの推定体重を書き込んでください。

胎児発育曲線で重要なのは、「経過」です。曲線と曲線の間で、週数が進むのに応じて順調に体重が増えているかどうかを見ています。正しい数字を書き入れないと、発育の経過を見ることが難しくなってしまいますよ。

また、一般に、第一子のときと比べて、第二子のほうが出生体重が大きくなる傾向があります。これはおそらく、第一子のときと比べて、第二子の妊娠中の子宮内環境がよいためであると考えられています。

Q.推定体重が減ることはあるの?

前回の健診から体重が100gも少なくなっていました。家に帰ってから気が付いたのですが、こんなことってあるのでしょうか?

胎児の体重増加がにぶくなったり停滞することがあっても、減るということは極めてまれです。よほどのことがない限り、胎児が「痩せる」ということは考えられません。この場合、おそらく測定の誤差ではないかと思います。

推定体重は、あくまでも推定された体重で、±10%程度の誤差がある可能性があることをまずは大前提に置いておきましょう。たとえば妊娠34週で推定体重が2000gであれば、実際の体重は1800~2200gの範囲に入ることになります。

そして、前回の健診では多めに計測され、今回は少なめに計測されてしまったと考えてみましょう。実際の胎児は2000gから2200gに増えていたとしても、推定体重が2200g(誤差+10%)から2100g(誤差-5%)になることは大いにありえます。

同様に、推定体重が急に大きくなることもあります。このような理由から、胎児発育曲線をつけていくとデコボコになることもありますが、全体の流れとして発育の方向が上向きであれば問題ないと考えます。

Q.双子や三つ子の場合はどうしたら?

双子を授かっていることがわかりました。胎児発育曲線はどのように記録していけばいいですか? 双子だとしても、単胎の子と同じ曲線を使っていいのでしょうか?

多胎の場合も同じように曲線に記入をしてください。ただし、子宮の中にいる間は、胎児のお互いの位置が大きく変わることがあり、ひとりひとりの区別が難しくなることがあります。ふたりの発育にはっきり差がある場合などは個別に評価ができますが、いつでも確実に区別して評価できるわけではないことは頭に置いておく必要があるでしょう。

双子の場合、少し小さめに生まれてくることが多いのは確かです。でも、大切なのは「経過」です。単胎の場合と同様に、どのように発育していくか、経過を見ていきます。そして、双子の場合は、ふたりの体重差の変化(差が小さくなるか、変わらないか、大きくなるか)を見ていくことも重要です。

〇胎児A △胎児B などとして記入していく。このように同じように上向きに発育していけば、良好。

Q.体重が増えなくなった!

「胎児発育不全」といわれました。胎児の発育がとまってしまっているみたいです。どんな理由が考えられますか?

胎児が正常の発育よりも小さいとされる場合には、胎児発育不全と診断されます。

胎児発育不全の原因はさまざまです。胎児側の要因としては染色体の異常や心臓の奇形などがありますし、母体側の原因としては、母体の健康状態の変化(血圧の上昇や合併症)による胎児を取り巻く環境の変化や胎盤や臍帯(へその緒)の異常などが考えられます。

しかし、胎児発育不全だから障害があるとは限りません。さまざまな検査をしても、疾患や感染症などの原因が推測できるのは約3割ほど。残りの7割は出生後特に問題なく成長することが期待されます。

親が小柄な場合は子どももその体質が受け継がれることが多いのです。大切なのは「経過」。「小さい」ということに捉われるのではなく「小さくても育っているかどうか」を見つめてくださいね。

胎児発育曲線について、詳しくはこちら!
母子手帳「胎児発育曲線」の見方と活用法 >

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