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保健師のお仕事【お産プロフェショナル名鑑】

2012.05.02

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これまで『お産プロフェショナル名鑑』では、出産をサポートするさまざまな専門家を紹介してきました。シリーズ最終回のテーマは、「保健師」です。
保健師と聞いても、ママにとってはどのように関わりがあるのか想像しにくいかもしれません。でも、もしかするとすでに会ってるかも!? 産後は特にお世話になる存在ですから、今のうちによく知っておきましょう。
今回は、ママや赤ちゃんを、行政と地域医療の立場から力強くサポートしてくれている保健師の仕事をご紹介します。

取材協力

杉並区立荻窪保健センター・保健師のみなさん

東京都杉並区内に5ヵ所ある
保健センターのうちのひとつ。
職員数24名(うち保健師12人 平成24年7月現在)。
母親学級や子育て相談、歯科相談、離乳食講座などを通じて母子の健康を総合的に支援。また、健康づくりから、健康相談、精神保健相談まで、広く地域住民の健康を支えている。

保健師データ

資格の名前 保健師
資格の種類 国家資格
資格取得までの
道のり
看護師国家試験に合格した上で、保健師学校など専門の養成課程(1年以上)を修了し、保健師国家試験に合格する必要がある。
近年は「保健師・看護師統合カリキュラム」を採用している大学または看護専門学校で、4年間で看護師と保健師の受験資格を同時に取得する例も増えている。
人数 53,212人(平成23年度「労働白書」より/平成20年厚生労働省医政局調べ)。
うち自治体に常勤する保健師は31,994人
(平成23年/厚労省「全国の自治体別常勤保健師数」より)
主な団体 日本公衆衛生学会 http://www.jsph.jp/
全国保健師長会 http://www.nacphn.jp/
日本看護協会 保健師職能
http://www.nurse.or.jp/nursing/
professional/hokenshi/

看護師資格も持つ、
健康づくりの
プロデューサー

保健師は、地域で行われている定期健診や予防接種、さまざまな健康講座などの企画運営で中心的役割を担っています。地域看護学、公衆衛生学などを学び、看護師資格も持っています。保健センターや保健所などで地域住民の健康のために、また企業内では働く人のため、学校では学生や教職員のために働いています。

赤ちゃんやママに向けた健康支援・育児支援も、保健師の重要な仕事。保健師は健康づくりのプロデューサーなのです。

すでに
お世話になっていた!?
こんなにある
保健師の仕事

「まだ保健師さんに会ってない」と思っている人でも、もしかしたら、すでにお世話になっているかも。母子健康手帳交付のときに使い方を説明をしたり、地域にどんな育児支援があるか説明するのも、保健師の業務のひとつだからです。

<母子健康領域の保健師の主な仕事>

母子健康手帳の交付

保健センターなどで母子健康手帳を交付するとき、使い方を説明し、子育てに関する地域情報、健診や母親教室の案内をする(自治体により異なる)。

母親教室の企画・運営

保健センターなどで行われる母親教室の企画や運営を行い、妊娠・出産についての基礎知識や、地域の子育て支援サービスについての情報提供を行う。

出産後の家庭訪問

新生児の体重測定や発育・発達状態の確認、母親の相談を受ける。相談内容により、必要に応じて関係機関を紹介したり、継続的にフォローを行う。予防接種スケジュールの相談も行う。

乳幼児健康診査の実施

保健センターや保健所などで、体重・身長測定・小児科医による健康診断を行う(3~4ヶ月、1歳6ヶ月、3歳児健診など)。BCGなどの集団予防接種や、絵本とのふれあいをすすめるブックスタート活動を同時に行う自治体もある。個別相談や、母親同士の交流会を催すことも。

子育て支援機関の紹介

家庭からの相談内容に応じて、児童館や図書館など公共施設の育児イベントやサービスを紹介したり、乳児院や療育施設といった関係機関が利用できるようコーディネートする。

地域の母親教室を主催。
病院の母親教室
との違いは?

プレママが、保健師の仕事をいちばん実感するのは、自治体が行う母親教室かもしれません。これは保健師が中心になって企画運営しています。病院でも、「母親教室(両親学級)」があるので、中身も同じ?と思いきや、その目的や内容は、最近、かなり違ってきているようです。

病院で行う母親教室は、呼吸法や妊婦体操、歯科指導、栄養管理など、「安全なお産」のための実践的なノウハウが中心です。

一方、自治体主催の母親教室は、出産の話だけでなく「産んだあと」に主軸をおくところが増えているようです。

育児は、おっぱいのあげ方から寝かしつけ、お風呂の入れ方まで、不安や疑問の連続です。保健師は、育児で困ったときに相談先があることや、ママ同士が交流できる場があることなど、地域に子育て支援体制があることを伝えています。

今回取材した「荻窪保健センター」の母親教室では、ママ同士のフリートークに多くの時間を割いているそうです。気軽に話ができる雰囲気の中で、情報交換も自然と行われていきます。

プレママ同士、住まいが近いとわかると、近所のスーパーや商店の買い物情報に花が咲いたり。妊娠週数が同じころだと、体調の変化や生活の仕方など共通項も多いもの。同じ地域社会の一員としてのママ友は、なにかと心強い存在。世間話ができるだけで、気がラクになったりするものです。

自治体主催の母親教室は、そんなママ友づくりのきっかけ、育児支援をはじめとする地域情報収集の場にもなっているのです。

産後の家庭訪問は、
相談と育児情報入手の
チャンス

自治体の母親教室に参加しなかったママは、保健師との最初の接点が、出産後になるかもしれません。生後4ヶ月くらいまでに、地域の自治体から、保健師や助産師、または地域の民生委員などの自宅訪問を受けます。

そのころのママは、床上げが済み、里帰り出産も終えて、育児に孤軍奮闘しているとき。でも、「母乳育児がなかなか軌道に乗らない」「夕暮れなきでママも泣きたくなる」「赤ちゃんはホントに順調に育っているのか」……など、慣れない育児のストレスやホルモンの影響で、不安定な時期でもあります。

「この時期はみなさん共通の不安や悩みを持っているのですが、自分だけができていない!どうして?といって落ち込んでしまう方が多いんですね。でも、だれもが経験すること、してきたことですから、その対処法はいろいろあります。それをママといっしょに探していけたらと思っています」(荻窪保健センター 保健師・松下美穂子さん)

赤ちゃんの様子を見て、ママの話を聞いて、産後すぐの大変なこの時期を、うまく乗り越えられるよう支援してくれる保健師さん。でも、初対面の人にあまり家庭の中に入って欲しくない。そんなふうに感じてしまうこともありそうです。

「もちろん、デリケートな問題もあって当然ですから、土足で踏み込むようなことはしません。少しずつ時間をかけて、絆をつくっていけたらと思います。赤ちゃんは、この地域で育ち、ママといっしょにこの地域で暮らしていく。そうした地域のつながりの中で、長い目でみなさんの健康をサポートしていけたら、と思っています」(松下美穂子さん)

子育て支援を
利用しながら、心と体を
タフにしていこう

「気軽に相談できる相手がほしい」「赤ちゃんの栄養は足りているの?」「こんなに眠っててだいじょうぶ?」「わけもなく泣けてくる」「仕事のことも気になる」……。

さまざまな方向から、次々とやってくる不安や疑問を抱えながらも、ママはつい、ギリギリまでがんばってしまうもの。でも、ママの元気と健康があってこその赤ちゃんの健康と成長です。できるだけ先手を打って、不安や悩みを解決していきたい。そのときに頼れるのが、保健師。

孤独を感じているママには、「児童館に来てみませんか? ○曜日は月齢の近い赤ちゃんが集まりますよ」など、具体的な情報をくれるでしょう。

家事や育児で心身ともに疲れているママには、ヘルパーやベビーシッターなど、子育て支援サービスを紹介してくれます。

離乳食の悩みは、保健センターが企画している「離乳食教室」に参加するといいかもしれません。

赤ちゃんの発達のこと、病気のこと、栄養ことなども、まずは、保健センターの保健師に相談すれば、必要に応じて専門の医師や栄養士などを紹介してくれます。

地域には、いろいろな支援の輪があるのです。ひとりでがんばりすぎず、それらを活用しながら、ママ自身が健康に前向きに育児できるよう、保健師は、専門知識や知恵、情報を駆使して、サポートしてくれます。

地域の保健センターを
訪ねてみよう!

妊娠するまでは、子どもを産むまでは、「保健師」を意識したことがなかったけれど、こんなにもいろいろお世話になるプロフェショナルだったのですね。

これから先も、赤ちゃんの「3~4ヶ月児健診」や「1歳6ヶ月児健診」、「3歳児健診」、「予防接種」などで、お付き合いはずっと続きます。

子どもやママ、家族の健康のためにも、保健師さんをもっと身近に感じて頼りにしちゃいましょう。地域社会の一員として、地域とコミュニケーションしながらの育児は、楽しく、充実したものになるでしょう。

保健師さんが働く「保健センター」の活動は、市町村ごとに内容が違います。ぜひ一度、地域の保健センターを訪ねて、どんなことをしているか聞いてみるといいですね。

取材協力/杉並区立荻窪保健センター

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