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小児科医のお仕事【お産プロフェショナル名鑑】

2012.02.01

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妊娠中はまったく縁がなかったのに、赤ちゃんが生まれるとお世話になるのが「小児科医」です。小さくて頼りない赤ちゃんは、ちょっとぐずっただけでも心配になるもの。小児科医は、そんなママの不安を支えてくれるドクターです。赤ちゃんが生まれたら長いお付き合いになりますから、今から小児科医のことを知っておきましょう。
今回は、赤ちゃんの病気や発達の問題、そして病気予防のプロフェショナルである小児科医と、その中でも新生児を専門とする「新生児専門医」の仕事をご紹介します。

この記事の監修

相澤まどか先生

あいざわ・まどか/昭和大学医学部卒業。平成8年昭和大学小児科学教室入局。平成12年より埼玉医科大学総合医療センター新生児科勤務、平成15年より千葉県こども病院新生児科医長、平成22年より昭和大学病院NICU病棟医長。日本小児科学会専門医、日本周産期・新生児学会周産期(新生児)専門医。生死に関わる状態の赤ちゃんを、無事に退院するまでサポートできることに喜びを感じ、NICUでの勤務を志望する。「出産はゴールではなくスタート。新しい命とご家族の支援をさせていただきます」(相澤先生)

昭和大学病院:http://hosp.showa-u.ac.jp/SUH/index.html

小児科医データ

資格の名前 医師
資格の種類 医師は国家資格。
小児科専門医
資格取得までの
道のり
医師免許取得後、3年目で小児科医としての研修を開始。
6年目から「小児科専門医」の資格を取得することができ、さらに資格取得後3年以上を経過すると、新生児科、アレルギー科など各科の専門医を目指すことができる。
小児科専門医
の数
15,236人
(平成20年/厚生労働省 医療施設従事医師・歯科医師数の年次推移より)
主な団体 社団法人日本小児科学会 http://www.jpeds.or.jp/
一般社団法人日本周産期・新生児医学会 http://www.jspnm.com/
日本未熟児新生児学会 http://jspn.gr.jp/

赤ちゃん誕生直後から
始まる、小児科医の仕事

妊娠中は、産婦人科医がママとおなかの赤ちゃんの両方を診ていましたが、産後は担当が分かれます。ママは引き続き産婦人科医ですが、赤ちゃんは小児科医。大人になるまで、長いお付き合いの始まりです。

羊水の海で守られ、胎盤を通じて酸素や栄養のやりとりをしてきた胎児時代を終えて、この世界に出てきた赤ちゃん。呼吸は肺で、栄養も胎盤から臍(へそ)の緒を通してではなく、口から母乳やミルクを飲んで消化して取り入れるようになります。

このダイナミックな環境の変化に、ちゃんと対応できているか…。まずは産まれた直後、小児科医は、赤ちゃんの全身の健康状態、発育状態をチェックします。

生まれてすぐの
健康チェック。
赤ちゃんのどこを
診ているの?

誕生直後の赤ちゃんの健康チェックは、小児科医の仕事ですが、分娩を担当した産婦人科医や助産師の仕事でもあります。だれが行うにしても、異常があった場合は、すばやく適切な対処をして赤ちゃんの生命を守ります。

誕生直後の健康チェックポイント

  • 呼吸・心拍は正常か
  • チアノーゼや蒙古斑などのあざはないか
  • 筋緊張は正常か
  • 頭のこぶはないか
  • 大泉門の大きさは適当か
  • 目やにや眼の出血はないか
  • 鼻づまりはないか
  • 耳だれや耳の奇形はないか
  • 胸部の膨隆などはないか
  • 頭部の傾き(斜頚)はどうか
  • へその緒に異常はないか
  • 外陰部、肛門はちゃんとあるか
  • 指など四肢の奇形はないか

退院までに行う健康チェックポイント

  • 新生児聴覚スクリーニング検査
  • 黄疸(おうだん)検査
  • 先天性代謝異常とホルモンの病気に関する検査

小児科医の中の
更なるスペシャリスト、
新生児専門医

赤ちゃんの95%は健康に産まれてきます。しかし、早産など肺機能が十分に発達する前に生まれたり、心臓に奇形があるなど、トラブルを抱えている赤ちゃんもいます。

そんなときにお世話になるのが、小児科医の中でもさらに専門性を深めた「新生児科医(新生児専門医)」です。小さく産まれた低出生(ていしゅっしょう)体重児や肺、心臓などにトラブルのある赤ちゃんを救うための専門知識と技術を持った小児科医です。多くは、高度な医療施設である周産期センターや大学病院のNICU(新生児集中治療室)などで働いています。

NICUには、羊水に似た環境を持つ保育器、細い管で赤ちゃんの肺に酸素を送り込む人工呼吸器など、先端の医療機器もそろっています。新生児科医は、こうした機器や薬を駆使しながら、やがてママといっしょに家に帰って、育てられるよう支援しているのです。

今回、監修の小児科医・相澤まどか先生は、このNICUに勤める新生児科医です。 「私たちの仕事は、赤ちゃんを無事にお家に帰すというだけでなく、赤ちゃんに何が起こったのか、いま何が起こっているのか、お母さん、お父さんにきちんと説明する責任もあります。NICUにいる赤ちゃんのお母さんには、育児や後遺症への不安があると思います。自分を責める人も少なくありません。医学的に“お母さんのせいではないですよ”と説明しながら、臨床心理士とも連携をとって、お母さんの心理的な面もサポートしています。これも小児科医の大切な仕事だと思っています」

日本の新生児死亡率の低さは、世界一。500gで生まれた小さな赤ちゃんが、無事に育つケースも出てきました。日本の小児科医療のレベルは高いのです。

赤ちゃんの本格的な
小児科デビューは、
1ヶ月健診

大きなトラブルもなく無事に産まれた赤ちゃんが本格的に小児科デビューするのは、1ヶ月健診です。産後のママの健診と赤ちゃんの1ヶ月健診を同時に行う産院でも、ママは産婦人科医、赤ちゃんは小児科医が診ることが多いでしょう。

以下は、1ヶ月健診時のチェックポイントです。小児科医は、赤ちゃんがちゃんと母乳やミルクを飲んで消化し、順調に大きくなっているか、体全体のバランスや筋肉、神経、聴覚、視力など、順調に発育・発達しているかを診ています。

1ヶ月健診のチェックポイント

  • ミルクか母乳か
  • 便の色・回数・状態
  • 一人笑いをするか
  • 音に対する反応
  • 光に対する反応
  • 大泉門の状態
  • 顔面
  • 頚部
  • 胸部
  • 腹部
  • 背部
  • 股関節
  • 四肢の動き
  • 陰部
  • 黄疸

1ヶ月検診より前に
病院に行く場合は、
産婦人科?小児科?

1ヶ月健診に行く前に、赤ちゃんの様子がヘン、病気かも? というときは、どの科に行くといいのでしょう? 小児科?それとも産婦人科?

重大な病気でない場合は、出産した産婦人科で相談にのってもらえることもあるでしょう。ただ、迷った場合は小児科へ。多くの赤ちゃんの症例を診てきた小児科医は、先天性疾患や小さな病気のサインを見逃さず、発見する術に長けているからです。

また、「鼻がつまって苦しそう。耳鼻科にいくべき?」「目が赤いときは眼科?」など迷ったときは、まずはかかりつけの小児科に行きます。必要な場合に、より専門性の高い病院を紹介してもらいます。

1ヶ月健診までの「新生児期」は、産婦人科・小児科の境界があいまいでも、そのあとに続く、3~4ヶ月健診、6~7ヶ月健診、9~10ヶ月健診、1歳児健診は小児科医が行います。

小児科医は、
子どもをトータルで診る
“発達のプロ”

小児科医の守備範囲は、0歳から20歳までです。実際には、高校生くらいになると、大人と同じ内科や外科に行くことも多いようですが、小児科医は子どもがほぼ大人と同じ体になるまでの間の健康を、継続して総合的に診る医師なのです。

ここが、まさに小児科医の小児科医たるゆえん。他科の医師との大きな違いです。大人は、内科や産婦人科のほか、耳鼻科や眼科、整形外科、胃腸科、泌尿器科……など症状によって、いろいろな科を使い分けますが、子どもの場合は、基本的には、まず小児科の診察を受けます。

子どもと大人との違いは、“発達途中”かどうか。子どもは成長の途中段階にあるので、症状のひとつひとつも、その後の発達を予測しながら診察することが重要になってきます。また、大人にはない先天性の病気が隠れていることもあります。

小児科医はそうした発達を踏まえながら診察、診断する“発達のプロ”なのです。

妊娠中から
見つけておこう!
子どもの
「かかりつけ医」

「出産はゴールではなく、はじまり」とよく言われます。でも、妊娠中は無事に産むことを考えるだけでせいいっぱい。なかなかその言葉を実感するのは難しいものです。でも、出産して退院すると、赤ちゃんの1ヶ月健診は、本当にすぐそこです。1ヶ月健診が終われば、3~4ヶ月健診もすぐにやってきます。

大きな病気をしない健康な赤ちゃんでも、予防接種のために小児科に行かなければなりません。最近は病気予防のワクチンが数多く登場し、その接種スケジュールをこなすだけでも、たいへん。そんなときも、小児科医と相談しながらスケジュールを立てていけば安心だし、気がずいぶんラクになるでしょう。

また、生後半年を過ぎると、ママからもらった免疫が切れて、赤ちゃんはさまざまな病気にかかりやすくなります。信頼できるかかりつけの小児科医がいるといないでは、ママの不安や迷い、ストレスは断然違ってきます。

「赤ちゃんが産まれると慣れない育児に手いっぱい。そうなってから小児科を探すのはたいへんです。妊娠中の今から情報を集めて、ぜひ近所でかかりつけにできそうな小児科を見つけておきましょう。ママのストレス軽減のため、そして赤ちゃんのために」(相澤先生)。

監修/昭和大学病院 小児科医 相澤まどか先生

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