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妊娠初期のおりもの どう変化する?

2018.06.20

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妊娠初期、まだ自分でも妊娠に気づいていない頃、体には様々な変化が見られます。そのうちのひとつとして、おりものの量や色が変化するというものがあります。けれども、普段から自分のおりものの状態を知っていなければその変化には気づけません。おりものは、生理周期のどの時期かによって、その状態が変わります。どんな点に注目すると、有効な情報として活用できるのでしょう? まずはおりものが何であるのか、その基本から学びましょう。

監修者プロフィール

小川隆吉先生
小川クリニック

日本医科大学を卒業後、医局を経て1995年4月まで都立築地産院産婦人科医長として勤務。1995年、『小川クリニック』を開院。不妊治療からお産、内科をトータルに診療する、患者さんから信望の厚いドクターです。
小川クリニック

おりものの変化で気づく体の変化

おりものの役割は自浄作用と受精の手助け

そもそも、おりものとは何なのでしょう?おりものは膣から排出される分泌物で、膣壁、子宮頸部、子宮内膜、バルトリン腺などから分泌されています。その役割は、膣内に病原菌が侵入して繁殖しないようにしていることと、排卵期になると受精を助けることなどがあげられます。また、おりものの状態は女性ホルモンの作用している生理周期とともに変化するので、初潮が始まるまでは分泌や変化がないのが通常です。子どもの頃には無縁だったことを思い出せますでしょうか?

自分の体を知る判断材料のひとつに

おりものは、生理周期の移り変わりとともに状態が変化するのですが、自分でその変化を把握している人は、それほど多くはないでしょう。「確かに妊娠するとおりものはいつもと違う状態になる人が多いのですが、おりものの状態を見るだけで、それを予測するのはちょっと難しいかもしれませんね」と話すのは、産科だけでなく不妊治療も扱っている小川クリニックの小川隆吉先生。成分を詳しく調べれば、生理周期のどの時点のものなのかがわかるようですが、おりものの量や色には個人差があり、その状態を見るだけで排卵や妊娠の有無などの判断をつけるのは難しいとのこと。それでも、基礎体温表や他の体の変化などと照らし合わせて考えれば、おりものもその時の体の状態を知るための判断材料となります。また、おりものの異常から、病気に感染していることに気がつけることもあります。妊活中、妊娠中にかぎらず、自分の体を知るために、普段から気に留めておきたいものですね。

生理周期によっておりものが変化

状態の変化は女性ホルモンの影響

思春期になって月経が始まり、徐々にホルモンの分泌が安定してくると、おりものも月経の周期にあわせて変化していきます。成熟した健康な女性の体では、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、エストロゲン(以下、卵胞ホルモンと呼ぶ)とプロゲステロン(以下、黄体ホルモンと呼ぶ)の4つの女性ホルモンが、それぞれの役割を担って分泌され、妊娠・出産に向けての準備が毎月のように行われています。これが、排卵と月経のサイクルとなるわけですが、このサイクルは生理周期とよばれ、卵胞期、排卵期、交代期、月経期の4つにわかれます。そして、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量の変化とともに、おりものの状態も変化しています。

卵胞期(卵子が成熟中)のおりもの

生理が終わってからのおりものは、一般的に少なめですが、排卵期に向けて徐々に増えていきます。この時期のおりものは、粘り気のある酸性の状態です。酸性に傾いた膣の中では、たとえ細菌が侵入しても、繁殖できないようになっているのです。ただし、酸に強い細菌もおり、これらの菌に感染した場合、おりものの状態が変わるので、おりものが感染しているか否かの判断材料のひとつとなります。

排卵期(排卵前と排卵日)のおりもの

排卵前になると、おりものの量が多くなります。これは頸管内で分泌された頸管粘液と呼ばれるアルカリ性の分泌物が増えるためです。この時のおりものは無色透明で、親指と人差し指でつまんで指を離すと、長く糸を引くのが特徴です。粘り気のない卵白のような…と表現する人もいます。

時に、排卵時出血といって、排卵の際に生じたわずかな血液がおりものに混ざることがあります。出血してすぐなら赤く、時間が経ってからだと茶色くなった血液が、おりもの中に混ざります。「これは心配のない出血ですが、このことで排卵があったかがわかるということは、めったにありません。これに気づく人は、なかなかいないのではないでしょうか?」(小川先生)。量がわずかなだけに、トイレに行くたびに確認していないと、わからないということでしょう。

黄体期(排卵後から生理前まで)のおりもの

黄体ホルモンが分泌される時期で、おりものの量は徐々に減少していき、透明だったものが少しずつ白濁していきます。しかし、妊娠が成立していると、おりものの量は減らないのが一般的です。いつもなら、減っていくはずのおりものが「増えているかも?」と感じたら、基礎体温表のグラフを確かめてみましょう。ずっと高温期が続いていたら、妊娠している可能性があります。白っぽかったり、クリーム色だったり、ドロっとしている状態のおりものが出てきて、下着について固まります。

月経期(生理中)のおりもの

子宮内膜が血液を伴ってはがれ落ち、おりものはこれらと混ざり合うため、単独での状態を見ることは出来ません。おりものの量は妊娠していないときの黄体期と同様に、少なくなっています。

おりものには、細菌が膣内に侵入し繁殖するのを防ぐという役割がありますが、排卵期になると、妊娠の成立を促す働きもあります。排卵期には、膣内で射精された精子が頸管を通って卵子の元へ到達しやすいように、頸管粘液というアルカリ性の分泌液が増えます。それは、膣内で射精された精子が、酸で死に絶えることなく卵子へと到達するのを目的とします。生理周期の時期によっておりものの状態が変わるのは、妊娠に向けての変化であるといえるでしょう。

では、おりものを観察して、妊活に活用するとしたら、どんな点に注目するとよいのでしょう?

妊娠にともなうおりものの変化

おりものの変化には個人差が

妊娠するとおりものは、いつもの月経周期で繰り返される変化とは異なる状態になります。いつもなら、生理が始まる頃には量が少なくなっているはずなのに、量が多くなったり、クリーム状になったり、白っぽくなったり人によって個人差があります。おりものの変化を観察して、排卵日や妊娠の有無を知ろうとして本やネットで調べても、おりものの状態や量は、個人差が大きいため、必ずしもそこに書いてあるとおりに自分のおりものが変化していくというわけではありません。また、人それぞれ感覚の違いもあるので、同じ量だったとしても、多いと感じる人もいれば、少ないと感じる人も。そこで、おりものをひとつの情報源と活用するには、基礎体温の計測とともに、継続して観察するということが重要になります。

基礎体温の記録とセットにして

自分の生理周期にともない、おりものがどのように変わっているのか、それが日々の観察でわかるようになれば、排卵日が近いことや妊娠したことにも、気づけるようになるかもしれません。特に、排卵日前のおりものの変化は特徴的なので、基礎体温表と見比べながら何回か経験すると、わかるようになる人もいるでしょう。そのためには、基礎体温の記録をつける際に、備考欄におりものの状態をこまめに書きつけるのがポイントに。あくまでも、自分の体の変化に敏感になるためなので、変化を感じたときには、妊娠検査薬の使用や産婦人科の受診を。

妊娠初期のおりものの特徴って?

妊娠すると量が多くなるのが一般的

通常、排卵後に受精が成立しなかった場合、おりものは徐々に減っていきます。排卵に向けて増えていた黄体ホルモンは、排卵後もしばらくは増え続けますが、妊娠が成立しないと減っていきます。また、卵胞ホルモンも妊娠が不成立だと徐々に減っていき、それらにしたがって、おりものも徐々に減っていくのです。妊娠が成立すると、おりものの量は増えるのが一般的です。分泌され続ける女性ホルモンの影響で、おりものも増えているのです。先に書いた通り、色は白っぽかったりクリーム色だったりと個人差があります。また、においがきつくなるという人もいます。ただし、人によっては、それほどかわらないという人もいるので、量が増えていなくても、妊娠の可能性があることを忘れないようにしましょう。

多くて下着を汚すなら、おりものシートを

おりものの色や量などは、体質と大きく関わり、人によって違ってきます。量の多い時期には、外陰部が不快に感じるほどの量が出て下着が汚れるという人も。おりものが不快だからといって、石けんで膣を洗いすぎると、自浄作用のために働く常在菌まで殺してしまうので洗いすぎに注意しましょう。外陰部を清潔に保つためには、市販のおりもの専用シートを使用するとよいでしょう。

異常なおりものの特徴と病気

普段から、おりものの状態を観察していると、普段とは違う状態になったときに、すぐにその変化に気づけます。中には、妊娠中に発症しやすい感染症もあるため、おりものの変化とあわせて、病気の特徴的症状を感じたら、すぐに婦人科を受診しましょう。

こんなおりものに要注意!

  • 白くかす状にかたまっている
  • 普段とは違う濃い黄色や緑色、膿のような色
  • 生臭い、腐ったような悪臭
  • 細かい泡状になっている

これらのおりものが見られる場合は、感染症などの病気の可能性があります。すみやかに婦人科を受診しましょう。妊娠中は、上記以外にも、出血を伴うおりものに要注意! 切迫流産の可能性が高いので、すぐに産婦人科を受診しましょう。おりものの状態別に、疑いの高い病気を紹介します。

不透明な白でポロポロしている

カッテージチーズのような、木綿豆腐のような、漉したヨーグルトかすのようなおりもの。
→カンジダ性膣炎の疑い

カンジダ性膣炎

もともと膣内にいる常在菌のカンジダ菌というカビの一種が繁殖して、膣や外因に炎症を起こします。強いかゆみが特徴。性感染症のひとつとされていますが、性交渉を持ったことのない子どもでもかかります。体調不良で疲れているときなどにも発症しやすく、妊娠中にかかりやすい感染症ともいえます。

細かい泡状で黄緑色

においが強く、濃い黄色や黄緑色といった泡状のおりもの。
→トリコモナス膣炎の疑い

トリコモナス膣炎

トリコモナス原虫に感染して発症します。外陰部のかゆみと、悪臭のする黄緑色のおりものが多く出て、これによって外陰部がただれ、かゆみから痛みへと移行します。寄生した原虫のせいで、膣内にも炎症を起こします。性感染症のひとつですが、感染力が強いので公衆浴場の椅子などから感染することもあります。

黄色くてネバネバしている

ねばっこくて濃い黄色のおりもの。
→クラミジア頸管炎の疑い

クラミジア頸管炎

クラミジアトラコマチスという微生物に感染して発症します。日本国内で若い女性に発症率が高まっている感染症です。おりものが増えるのもひとつの特徴で、下腹部痛がすることもあります。感染に気づかず慢性化させると、不妊症を招く恐れがあるので、早めに治療しましょう。

膿のような黄緑色

量が多い、膿のような黄緑色のおりもの。
→淋菌性頸管炎の疑い

淋菌性頸管炎

淋菌による感染症で、一時は抗生剤の使用で患者数が減っていましたが、最近また増えている感染症です。おりものの中にも淋菌が存在するため、放置すると尿道やバルトリン腺にも感染し、尿道炎、膀胱炎、バルトリン腺炎なども引き起こしてしまいます。

上記以外でも、婦人科系の病気でおりものの量が増えたり血が混ざったり、色が変わったりすることがあります。例えば進行した子宮がんの場合には、悪臭のある不正出血とともに、膿のようなおりものが増えます。また、子宮頸管ポリープや卵管がんでも、おりものに血が混ざります。普段とは違う状態になったときには、他に痛みや炎症がないかなど確認しつつ、自己判断をせずに婦人科を受診しましょう。

普段自分の体の変化について、あまり気に留めなかった人でも、妊娠を考えるようになると、いろいろな変化を見て取れるようになります。おりものも、そのひとつとして、状態の変化に目を向けましょう。自分なりの変化を感じ取れるようになるには、長期に渡っての観察が必要になります。基礎体温を測るのとセットにして、観察を習慣づけましょう。普段のおりものの状態を知っていれば、万が一感染症にかかっても、早くに気づくことができます。感染症は不妊の原因にもなりますし、妊娠していれば、早産の原因や赤ちゃんに感染することも心配されます。健康な時からの備えが、いざというときに役立ちます。おりものとの上手な付き合いを、今日からはじめましょう。

監修/小川クリニック院長 小川隆吉先生

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