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胎盤の役割や秘密について

2004.05.01

赤ちゃんが元気に育つために、重要な役割を果たしてくれる胎盤。おなかの中でも赤ちゃんが酸素や栄養を受け取ることができるのは、この胎盤のおかげです。一方で、もし胎盤が健康な状態でなくなってしまうと、赤ちゃんに酸素や栄養がきちんと届けられなくなる危険性が…。健康な胎盤を作るにはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは、胎盤の役割や、健康な胎盤を作るために気を付けたいポイントをご紹介。さらに、「高齢出産だと胎盤がきれいじゃないって聞いたけど本当?」などのギモンにもお答えします!

これが胎盤だ!

これが後産で出た胎盤。左が胎児側の面で、右が子宮壁からはがれた面。

右のぷよぷよとした円盤状のかたまり、これは何でしょう? 直径約20cm、厚さ2~3cm、重さ500~600g。これが胎盤です。胎盤は、赤ちゃん誕生の15~30分あとに、もう一度軽い陣痛が起こって子宮からはがれ落ちてきます。役目が終わったのです。

元気で健康な赤ちゃんの胎盤は、張りがあり、厚みもあって、しっかりしています。反対に、発育不全の赤ちゃんの胎盤は、やはり発育不全。小さくて薄かったり、硬かったり、石灰化していたり、むくんでいることもあります。

胎盤ができるまで

上の白いもこもこしているのが胎盤。赤と青はへその緒を流れる血液。胎児の血液が胎盤の中に流れこんでいるのが見えます。

受精卵が子宮に着床すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されて、絨毛ができ始め、子宮の一部が厚くなり始めます。さらに厚くなった子宮の一部にだんだんくぼみが出来てきて、もっこりとした山が見えてきます。ついに胎盤完成! ちょうど妊娠14週~16週ごろです。

胎盤の中をのぞいてみよう

胎盤は無数の血管の集まり。中には絨毯の毛のような細かな絨毛が密生していて、中隔と呼ばれる仕切りもあります。絨毛のまわりには空間があって、ここは母体の血液で満たされています。ここが、酸素や栄養、老廃物の受け渡し場所。絨毛の中には毛細血管が走っていて、母体の血液から酸素や栄養分や水分を吸収して胎児へ送ります。逆に胎児が排出した二酸化炭素や老廃物はここに出して、ママに処理してもらいます。

つまり胎盤は、胎児の肺であり、胃腸や腎臓。ホルモンや免疫機能も備えています。

胎盤のしくみ

胎盤にはフィルターの役目も

胎盤ができる前は、母体の血液中の物質がそのまま胎児に移行してしまいます。妊娠初期にとくに薬などに注意しなければいけないのは、このためなのです。しかし、胎盤ができると、フィルター機能が働いて、分子量の大きいものは胎児に移行しません。ただし、分子の小さなものは、胎児に移行してしまうので、やはり薬はドクターの指導の下に服用しましょう。ニコチンやアルコールも分子が小さいので胎盤を通過してしまいます。

胎盤が発育する妊娠中~
後期が大切!

胎盤が完成すると、俗に安定期と呼ばれる中期に入りますが、小川ドクターは、「妊娠中に安定期はない!」といいます。胎盤はこの時期から、ますます充実。胎盤完成の妊娠4ヶ月頃、約100gだった胎盤は、その後どんどん成長して、最後には約500gにもなるのです。中期から後期は、胎児もいっしょにぐんぐん大きくなっていく時期です。無理は禁物! この時期に胎盤がしっかり成長できないと、酸素や栄養補給がうまくいかず、胎児も大きくなれません。

妊娠42週を過ぎると、
胎盤も衰えてくる?

胎盤には寿命があり、妊娠42週に入るとちょっと問題が出てきます。この頃から衰えてくる可能性があるのです。胎盤機能が落ちると、赤ちゃんに充分な酸素や栄養が送れなくなります。胎盤の血管が詰まって、赤ちゃんが弱ってしまうこともあるのです。胎盤機能が低下していると疑われたら、陣痛促進剤を使ったり、緊急の場合は帝王切開をしたりして、赤ちゃんを助けます。

健康な胎盤を作ろう!

むくみ、高血圧、たんぱく尿、これらのどれかひとつでも症状が出たら、妊娠中毒症。こうなると子宮から胎盤に養分を送る血液が流れにくくなります。となると当然、胎盤機能が低下。妊娠中毒症を予防するには、体重をしっかり管理して太り過ぎないこと、塩分を控えること、過労やストレスも避けましょう。

さらに胎盤は血管の集まりですから、いい血管、いい血液を作ることが大切。血液がドロドロだと血管がつまりやすくなり、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなります。サラサラのいい血液を作るには、ビタミンE。血中の過酸化脂質を分解してくれます。

お豆腐などの大豆やナッツなどの豆類、緑黄色野菜、タラコやサケにも多く含まれています。毎日の食生活に取り入れていきましょう。

胎盤のギモンQ&A

若い妊婦の胎盤はきれいで、高齢出産だといまいち、なんて聞いたことがあるけれど、本当?

そんなことはありません。高齢出産だと妊娠中毒症などのリスクが高くなるので、そうした誤解が生まれたのでしょう。どんなに若くても妊娠中毒症などにかかれば、胎盤への血流が悪くなるので、いい胎盤ができにくくなります。いい胎盤を作るために大切なのは、健康的なマタニティライフを送るように、努力することです。

胎盤を食べると、体にいいって聞いたのですが?

かつて地方の土着的風習から、食べていたことはあるようです。哺乳動物も自分の胎盤を食べてしまうことがあります。動物には、匂いを消して敵から身を守るとか、栄養補給の意味があるかも知れませんが、食べ物も豊富な現代の人間にとって、医学的に食べる意味はないでしょう。胎盤(プラセンタ)には、若返り効果があると言われてますが、じかに食べたりつけたりしても、プラセンタのエキスを直接吸収することはできません。

前置胎盤と言われたのですが、帝王切開になるのですか?

ケースバイケースです。胎盤が子宮の出口にかかるようにできてしまうのが前置胎盤。位置によって辺縁前置胎盤、部分前置胎盤、全前置胎盤などと分かれています。帝王切開になるかどうかは、経過を見ながら判断していきます。初期や中期に前置胎盤が疑われても、子宮が大きくなるにつれて上の方の正常な位置に変化していく場合もあります。

前置胎盤の場合、子宮に面した部分がはがれて突然大出血を起こし、母子の命にかかわることがあるので、ドクターとともに慎重に経過を診ていきましょう。

前置胎盤

常位胎盤早期剥離について教えてください

胎盤の位置は正常でも、突然胎盤の一部がはがれてしまう病気です。赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまうのですから、胎児への酸素や栄養もストップ。母体にも大変な異常が起こり、母子ともに命にかかわります。おなかが硬くなって激痛に襲われることが多く、出血がある場合とない場合があります。妊娠中毒症になるとかかりやすいといわれていますが、そうでなくても突然、起こることがあります。予測がつきにくい病気なので、胎動が感じられない、おなかがパンパンに固くなったなど、おかしい?と感じたら、すぐに病院へ。緊急のときは救急車を呼びます。

常位胎盤早期剥離

胎盤は胎児とママとの命の架け橋。健康的なマタニティライフを送っていい胎盤を作り、元気な胎児を育てましょう!

監修/小川博康先生(小川クリニック副院長) 取材協力/小川クリニック(神奈川県横浜市戸塚区)

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