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不妊の検査って、どんなことをするの?

2017.07.31

そろそろ赤ちゃんを・・・と思ったら、まずしておきたいのが不妊の検査。妊娠しにくい原因がないかどうか調べるもので、男女それぞれの検査があります。「生理は順調だし、夫婦とも健康。子どもは授かりものだから、そのうちできるよね」と自然にまかせていたのでは、妊娠がむずかしい場合もあるので要注意。どんな検査をするのか、生殖医療の第一線で活躍する渋谷橋レディースクリニック(東京都渋谷区)院長、産婦人科医・久保春海先生に聞きました。

監修者プロフィール

久保春海先生
NPO法人日本不妊予防協会理事長
渋谷橋レディースクリニック院長

東邦大学医学部等にて、40年以上にわたり不妊医療に携わる。2006年、女性の一生を通して生殖医学や女性健康医学に基づく不妊の治療法と予防法の開発、啓発等の活動を行うNPO法人日本不妊予防協会を発足。男女の健全で健康な生殖機能の保持と増進に寄与することを願って活動を続けている。東邦大学医学部名誉教授、日本生殖心理学会名誉理事長等を務める。

妊娠のしくみにトラブルがないかを調べる

妊娠のメカニズムを確認しよう

「妊活に取り組むのなら、まずは妊娠のメカニズムをちゃんと知っておきましょう」と久保先生。

男性の「射精」によって女性の腟から体内に入った精子は、子宮を通って卵管へと到達します。そこで卵巣から「排卵」した卵子と出会います。たくさんの精子の中で、ただ1つの精子が卵子に突入して、「受精」します。

受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮にたどりつき、ふかふかのベッドのように厚くなった子宮内膜に根をおろして「着床」。これが「妊娠」です。

こうした妊娠のしくみにトラブルがないかどうかを調べるのが、不妊の検査です。

初診で行うのは
問診や内診、
超音波検査

初診の検査内容

初診では、おもに以下の検査が行われます。

  • 問診

    結婚した時期や赤ちゃんを望んでからの期間、月経の状況、既往歴、妊娠・流産・中絶の有無などを聞きます。

  • 血液検査

    貧血や感染症などを調べます。また、月経周期に応じてホルモン値を調べます。

  • 内診

    下着を脱ぎ、内診台にのって受けます。医師が腟の中に指を入れて、子宮や卵巣の様子を調べます。また、腟内に腟鏡(クスコ)という器具を入れて、腟内や子宮頸部(子宮の入り口)を観察。また、子宮筋腫や卵巣の腫れがないかなど、子宮や卵巣の様子を確認します。

  • 超音波(エコー)検査

    プローブと呼ばれる棒状の器具を腟に挿入し、超音波の画像をモニターに映し、子宮や卵巣の様子を確認する検査。子宮筋腫や卵巣嚢腫が見つかることも。不妊治療が始まると、卵胞の大きさの確認や子宮内膜の厚さ、排卵したかどうかなども調べます。

    「問診では話しにくいこともあるかもしれませんが、検査や治療のために必要なことなので、できるだけ正確に話してくださいね。月経周期など、あらかじめメモをとっておくといいでしょう。また、基礎体温表をつけていたら持参してください。ホルモン分泌の参考になります」

    初診のあとは、月経周期に応じて次のような検査を行っていきます。ひと通りの検査を終えるのにかかる時間は、2~3周期が目安です。(*周期とは月経周期のこと。検査は月経の周期に合わせて行なわれます)

排卵しているかを調べる「ホルモン検査」

排卵はホルモン分泌の変化で起こる

ちゃんと排卵しているかどうかを調べるのは「ホルモン検査」と「超音波検査」です。

「基礎体温表をつけると、月経から排卵までが低温期、排卵から次の月経までが高温期と、グラフが二相性を示します。これは、妊娠にかかわるホルモンがリズムよく分泌されるから。それを確実に調べるために血液検査と超音波検査を行います」

ホルモン検査

ホルモン検査は採血して調べます。低温期には、FSH(卵胞刺激ホルモン)、排卵時期にはLH(黄体化ホルモン)、高温期にはP(プロゲステロン/黄体ホルモン)など、月経周期に応じて調べるホルモンが違います。

また、排卵が終わった頃に、超音波検査で卵巣に卵胞が見えないことを確認し、「排卵した」と推測します。

卵管が通っているかを
調べる「子宮卵管造影検査」

卵管は精子や受精卵の通り道

卵管がちゃんと通っているか、子宮の形状などを調べるのが「子宮卵管造影検査」です。

腟から子宮に造影剤を注入して、卵管へと流れていった頃にX線で撮影。画像を確認して、卵管の詰まりがないか、癒着がないか、子宮の大きさや形、子宮奇形の有無などを調べます。

「この検査をすると卵管の通りがよくなって、妊娠しやすくなる場合も多いですよ」

子宮に精子が
届いているかを調べる
「フーナーテスト」

妊娠に有利なのは精子がたくさんいる状態

射精された精子が子宮頸部を通って、ちゃんと子宮にたどり着いているかどうかを調べる検査。排卵日の頃にセックスをして、朝に受診して子宮頸部の頸管粘液を採取します。それを顕微鏡で観察して、元気な精子がたくさんあれば問題なし。

「元気な精子の数が少ない場合は、射精された精子の数が少ないことや、女性の体に精子の動きを妨げる『抗精子抗体』がある可能性が考えられます。状況によっては自然妊娠しにくいかもしれません」

男性も精液検査が必要

結果によって治療も変わる

男性の基本的な検査は「精液検査」です。

専用の容器にマスターべーションで射精して、提出します。精子の数や運動率(元気に動く精子の割合)、奇形率などを調べ、自然妊娠が見込める状態かどうか確認します。多くの施設ではWHO(世界保健機関)の基準を参考にしています。検査は、泌尿器科、または女性が通院している産婦人科で受けられます。もしも検査結果(精液所見)がよくないときには、再度検査をします。

「精子の数が少ないなど、検査の結果によっては、自然妊娠やタイミング法での妊娠がむずかしいことも。人工授精で妊娠が望めるケースや、それより高度な治療である体外受精・顕微授精を考えたほうがいいケースもあります。精液検査をしないとこうしたことがわからないので、とにかく一度検査を受けてください」

早めの検査が妊娠への近道に

「晩婚化の現代は、女性の高年齢化による不妊は深刻な問題」と久保先生。

妊活から数年、「なかなか妊娠しないから」とやっと病院を受診したら、妊娠を妨げる問題が見つかった・・・。しかし、その間にも女性は年齢を重ねて妊娠しにくくなってしまうのです。

「妊娠のチャンスを逸しないためにも、妊活を考えたら、すぐに男女ともに検査を」と久保先生は強調します。

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