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不妊症とは?【不妊治療の基礎知識】

2005.11.02

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「そろそろ赤ちゃんがほしい」でも、「でも、なかなか恵まれない」。そんな人におくる、不妊治療の基礎知識シリーズです。結婚年齢は年々高くなる一方ですが、女性の妊娠可能年齢は、昔と変わりません。妊娠の確率は年齢とともに低くなり、やがてタイムリミットがやってきます。そこで、もっと知りたい、不妊のこと、不妊治療のこと。第1回目は、「不妊ってどういうこと?」「どんな治療法があるの?」といった基礎の基礎編。『はるねクリニック銀座』院長・中村はるね先生にうかがいました。

取材協力・監修

中村はるね先生

『はるねクリニック銀座』院長。あたたかい人柄で不妊治療を心身両面からサポートしてくれる。中村はるね先生監修の最新刊に『赤ちゃんが欲しい人の本』(東西社出版部)、『これでいいのかしら?妊娠系の疑問』(講談社+α文庫)など。

私って不妊症?

結婚してしばらくたっても赤ちゃんができないと、「もしかして、私って不妊症??」と心配になってきますね。不妊症の定義というのは、はっきりと決まったものはありませんが、「だいたいの目安として、ふつうにセックスをして生活していても、2年以上赤ちゃんができなければ、受診したほうがいいですね」という、『はるねクリニック銀座』の中村はるね先生。

「実は、妊娠率というのは若い人でも25~30%ぐらいなんですよ。結婚して1~2年は避妊する人が多いと思いますが、のんびりしていると年齢とともに、だんだん赤ちゃんができにくくなってしまうんです」

この数字は、排卵する日に合わせてセックスした場合の確率。排卵日にピッタリ合わせたつもりでも、卵子の寿命はせいぜい24時間しかないので、実際の排卵が1~2日ずれてしまったら妊娠できないし、うまく精子と出会っても、妊娠率が25~30%ということは、つまり3~4回に1回くらいしか妊娠できないということなのです。将来赤ちゃんが欲しいと思っているなら、避妊しないくらいでちょうどいいのかもしれませんね。

急増しているクラミジア
感染症が不妊原因!?

不妊症そのものは病気ではありません。けれども、妊娠できないことの裏には、病気やなんらかの原因が隠れている場合が多いのです。

妊娠が成立するには、卵巣、卵管、子宮のそれぞれがきちんと機能していなければなりません。つまり、妊娠までには、卵巣で排卵がきちんと行われている→卵管が詰まらず、卵子がスムーズに卵管を通っていける→卵管を通ってきた受精卵が子宮内膜にうまく着床する→めでたく妊娠成立!という流れがあるので、このうちのどこかがうまく機能していないと、不妊の原因となります。

「最近多くなっているのがクラミジア感染症ですね。とくに10代~20代の若い人に増えています。この病気が怖いのは、症状がないまま進行すること。症状が出たときには、かなり進行していて、ひどくなると卵管がつぶれてしまうんです」(はるね先生)

クラミジアとは細菌の一種で、セックスによって感染します。子宮の入口にある子宮頚管や卵管にすみかをつくり、炎症を起こして卵管を詰まらせ、不妊の原因に。不正出血や腹痛などの症状が現れたころには、かなり進行していることが多いので、気になることがあれば、婦人科を受診してみましょう。

30代に多いのは、子宮内膜症や子宮筋腫。子宮内膜症は子宮の壁が厚くなって受精卵が着床しにくくなったり、子宮内膜が卵管にできて卵管を詰まらせたり、卵巣にできて排卵障害を起こしたりします。症状としては、腹痛が起こったり、生理痛がひどくなります。

「子宮内膜症は、卵管、卵巣、子宮、すべての不妊因子に関係してきます。子宮内膜症を放っておくと、日常生活ができないくらいひどくなるので、症状に気づいたら、早めに受診したほうがいいですね」(はるね先生)

子宮筋腫は、子宮にできるコブのようなもの。子宮内側に筋腫があると受精卵が着床しにくくなりますが、妊娠に影響のないものもあります。このほか、ホルモンの異常や月経不順などでも不妊になりますが、これらも薬で治療していきます。「不妊=病気」と深刻に考えず、まずは検査を受けてみるようにしましょう。

不妊治療の検査って
どんなことをするの?

病院を訪れても、すぐに治療が始まるわけではありません。不妊治療を行っているクリニックや病院では「不妊学級」といって、検査や治療の進め方について、ガイダンスを行うところが増えています。

というのも、不妊治療は保険がきかないケースもあり、治療費も病院によってさまざま。また、治療が長期になれば精神的にもつらくなります。

「私のクリニックでも毎月不妊学級をしています。夫婦でも参加できますから、まずはここに参加して、夫婦で話し合うことが大切ですね。料金的なものも説明しますし、わからないことがあれば、何でも聞いてください」(はるね先生)。

医師とのコミュニケーションも、治療を進めていくうえで欠かせないポイントです。

さて、たいていの病院では、治療に入る前に検査をひととおり行います。卵巣、卵管、子宮の状態を超音波検査やレントゲンで調べます。ホルモンの状態や細菌に感染しているかどうかは、血液検査で調べます。また、不妊の原因は夫の側にあることもあるので、精子の状態や、精子が体の中に入っていけるかなども調べます。

「検査は1~2ヶ月でできるので、結婚して1~2年赤ちゃんができなければ、検査だけでも受けてみてほしいですね。それで何もなければ、治療せずに、そのまま様子をみてもいいんですから」

内診台
通常の検査や診察を行う内診台。超音波検査で、子宮や卵巣の様子をみることができる。人工授精もこの内診台で行う。

血液検査機器
この機器に採取した血液を入れると、ホルモンの状態が短時間でわかる。不妊治療や妊娠の判定には欠かせない機器。

治療の方法と
続ける目安は?

治療のステップは、病院によってもさまざまですが、だいたいの目安としては、まず、超音波で卵胞の育ち具合を見ながら、排卵するタイミングを見極めてセックスをする「タイミング法」を行っていきます。これを半年ほど続けても成果がないようなら、なるべく多く排卵させるために薬を使い、妊娠する確率を上げながらタイミング法を行います。これをさらに半年ほど続けても妊娠しなければ、人工授精を行います。

人工授精は、超音波で排卵するタイミングを見ながら、排卵日に精子を膣内に挿入する方法。セックスではなく、夫から採取した精子を細い管に入れて子宮内に挿入するので「人工授精」といいます。やはり、排卵する卵子の数が多いと妊娠率も高くなるので、薬を使って排卵誘発を行っていきます。

ここまでの治療を一般治療といい、治療の目安としては、タイミング法を1年、人工授精を1年、合わせて2年ほど続け、これで成果がない場合は、体外受精にステップアップしていきます。

妊婦には年齢の壁がある

最近、30~35歳くらいで結婚する人が増えています。30代前半で結婚し、だいたい35~37歳くらいで「赤ちゃんが欲しい」と言って婦人科を訪れる人が多いのです。けれども、体は年齢とともに妊娠しにくくなっています。その大きな原因に、卵子の老化があります。

「33歳までなら、卵子は若いし、排卵誘発すれば卵子も多く取れます。できれば、33歳までに受診してほしいんですね。34~35歳はボーダーラインで、卵子の老化が始まりかける時期。そして、38歳で妊娠率がガクンと下がってしまいます。35歳を過ぎて、1年たっても赤ちゃんができないなら、早めに受診したほうがいいですね」

35歳を過ぎると、不妊治療の進め方も早くなります。というのも、40歳を過ぎると、妊娠率は低くなり、流産率は高くなるから。30代後半になったら、一般治療の期間を1年ほどで切り上げ、早めにステップアップしていくのが望ましいのです。

「ここ3~4年で不妊治療の成績は、薬の開発や胚培養技術の向上などで、よくなってきているんですね。体外受精まで行うと、不妊症の人の約8割を救えるようになってきているんです。けれども、卵子の老化は今の医学でもどうにもならない。体外受精は44歳がタイムリミットなので、できるだけ早く受診してほしいんですね」(はるね先生)

妊娠率
40歳前では妊娠率は30%を超えているが、40歳を過ぎると一気に下降線を下ってしまいます。

流産率
40歳前の流産率は10%程度だったのが、40歳を過ぎると年々増加。なんと、44歳では70%、そして45歳では100%という悲しい結果に。

監修/中村はるね先生(はるねクリニック銀座院長) 取材協力/はるねクリニック銀座(東京都中央区)

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