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妊娠したらどうなる? 基礎体温グラフの変化

2018.06.21

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そろそろ赤ちゃんがほしい! そう思ったけど、なかなかできない…というときは、まず基礎体温を測ってみることから始めましょう。排卵日がいつなのか、ちゃんと排卵されているのかなどが見えてきます。不妊治療を始めるにしても、記録した基礎体温表を持って受診すると治療のスタートがスムーズに。妊活に欠かせない基礎体温について、育良クリニックの浦野晃義先生と助産師の関麻理子さんにお話をうかがいました。

監修者プロフィール

浦野晃義医師
医療法人社団晴晃会  育良クリニック

帝京大学医学部出身。自然分娩に力を入れている育良クリニックで、父親である現理事長のあとをついで院長に。麻酔科医から産婦人科医へ転身した経緯があるため、産科麻酔・産科緊急の経験が豊富な先生です。
育良クリニック

取材協力

関麻理子助産師
医療法人社団晴晃会  育良クリニック

日赤医療センターで勤務後、育良クリニック開業当時から勤める大ベテランの助産師さん。お産についてわかりやすく説明して下さいます。アクティブバースで上手に導きながら、フリースタイル分娩を誘導するのが得意です。

そもそも基礎体温って?

女性には通常、低温期と高温期が。

基礎体温とは、人間が生命を維持する為に必要最低限のエネルギーを使っている時の体温であり、簡単に表現するならば、寝ている時の体温だともいえるでしょう。基礎体温の計測は、安静な状態で行わなければならないため、朝目覚めてすぐ、体を動かす前に測る必要があります。
女性の体温は、排卵時期を境にして、それよりも前の低温期と、その後の高温期に分かれます。この体温の変化は、エストロゲン(以下、卵胞ホルモンと呼ぶ)とプロゲステロン(以下、黄体ホルモンと呼ぶ)といった女性ホルモンの分泌に大きく関わっています。排卵が起きると、黄体ホルモンが分泌され、その影響で体温が上昇します。その後約14日高温期は続き、妊娠が成立しないと月経が起こり、低温期へと移行します。高温期は大体14日と決まっていますが、低温期は個人差があり、この個人差が生理周期の違いを生みだしています。
毎日、基礎体温を測って記録をつけると、自分の排卵期や次の生理が始まる日の予測がつくようになります。妊娠を望むカップルにとって、基礎体温表をつけることは妊娠成立の近道になるといえるでしょう。平熱は、それぞれ個人差がありますが、低温期高温期の体温の差は、大体0.3~0.5℃とされています。平熱が高い人では、高温期になると37℃を越えることは珍しくありませんし、平熱が低い人は高温期でも36℃台後半です。

基礎体温の変化に注意を! 気づけることって?

4つにわかれる生理周期と体温の変化

基礎体温を測り、その数値を折れ線グラフにすると、そこから推測できることがいくつかあります。まず、女性の生理周期は、生理期間の月経期、卵巣の中で卵子が成長する卵胞期、排卵が起こる排卵期、排卵後に妊娠しやすい状態を作る黄体期の4つに分類できます。

このうち月経期から排卵期が始まる頃までが低温期であり、排卵後からの黄体期高温期にあたります。体温の数値を折れ線グラフにしたときに、高温期があれば、排卵が起こっていると考えられます。

低温期と高温期の差があるグラフ

低温期には、卵巣から分泌される卵胞ホルモンの量が増加します。卵胞ホルモンには、卵胞を発育させたり、子宮内膜を厚くしたりする役割があります。低温期は、だいたい月経開始から平均2週間ぐらい続きますが、卵子が成長する時間が人によって違うので、その長さには個人差があります。この長さが16日の人は、高温期の14日を加えて生理周期が30日に、18日の人は生理周期が32日にと、低温期の長さで生理周期が変わります。

生理周期が32日の人のグラフ

一方、高温期には、黄体ホルモンの分泌量が増えます。黄体ホルモンには、子宮内膜を維持する作用と体温を上昇させる作用があります。排卵後に黄体となった卵胞は、黄体ホルモンを分泌するので、そのため高温期が続くのです。この時期に妊娠が成立しなければ、約2週間後、月経が始まり、体温は低い数値へと戻ります。

基礎体温の変化でわかること

生理周期が一定の場合、高温期が14日間続いたら低温期へと切り替わるので、次に生理が始まる日が予測できます。また、毎月のように記録している基礎体温の折れ線グラフを見ていれば、次の排卵日もおおかた予測できます。その事によって、妊娠しやすい期間がいつなのかを知る事ができ、妊娠を望む場合も避けたい場合も有効な情報が得られるのです。

排卵後の高温期が2週間以上続いている場合には、妊娠した可能性が考えられます。妊娠していれば、胎盤が完成する14週目頃まで、その高温期は続きます。ただし、内科的病気が原因で熱が続いている場合もあるので、妊娠の可能性があれば、まず産婦人科を受診し、その後、妊娠のせいの熱でないとわかってから内科を受診しましょう。妊娠していたら服用すべきでない薬などもあるため、妊娠の有無をはっきりさせてからのほうが安心して治療できます。胎盤が完成すると、黄体ホルモンが減り、基礎体温は下がります。

また、高温期がきわめて短い場合は、卵子が未成熟な場合や、黄体機能不全という病気の可能性が考えられます。黄体ホルモンが正常に分泌されないため、子宮内膜が厚くならず、受精卵が着床しにくいなど不妊の原因になります。妊娠を望むのであれば、治療が必要となってくるので、できるだけ早く産婦人科を受診するのが望ましいでしょう。
一方、低温期がずっと続いている場合、疲れやストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどから、ホルモンバランスが崩れている可能性が考えられます。そのせいで、排卵が起こらず、月経も起きないという事もあるのです。体がストレスにさらされて危機的状況に陥ると、妊娠している場合じゃないということで、排卵も起こらなくなるのかもしれません。

黄体機能不全が疑われるグラフ

<基礎体温の折れ線グラフから読み取れる7つのこと>

  1. 次に生理が始まる日が予測できる
  2. 次の排卵日が予測できる
  3. 妊娠しやすい期間がわかる
  4. 妊娠した可能性を知ることができる
  5. 卵子が未成熟な可能性を知ることができる
  6. 黄体機能不全の可能性を知ることができる
  7. ホルモンバランスが崩れている可能性を知ることができる

上記以外でも、例えば、高温期には、太りやすい、便秘しやすいということがわかります。それは、分泌量が増える黄体ホルモンの影響で、食欲が増進したり、便秘したりしやすくなるからです。そのため、排卵後の高温期は、太りやすく便秘しやすい時期だと認識し、食生活に気を配るとよいでしょう。

<基礎体温の折れ線グラフで注目すべき3つのポイント>

  1. 基礎体温がもっとも下がる日
  2. 低温期と高温期の長さ
  3. 低温期と高温期の体温の差

上記の3つを見きわめることで、排卵があるかないか、排卵日や生理開始予定日、生理の周期などがわかります。

排卵日をより正確に予測するには?

「基礎体温をつけるときに、自分の体の状態のメモを取るようにするといいですよ」と助産師の関麻理子さん。例えば、おりものの状態を書き込んだりしておくと、それを何周期分も記録するうちに、そういった体の変化と基礎体温から割り出した過去の排卵日との関係が見えてくるとのこと。そうすると、体の変化も重ね合わせながら、来たるべく排卵日がいつなのか、精度の高い予測ができるようになってくるのだそう。

「生理日から逆算することで、過去の排卵日がわかります。生理が来たら、その14日前が排卵日なわけです。その際、“糸を引くようなおりものが出た”などのメモが14日前の前日や前々日などにあれば、次にそういった体の変化に気がつくことで、排卵日が予測できるようになるのです」(浦野晃義院長)。

妊娠している? していない? 基礎体温の動きは?

妊娠していないときの基礎体温の動き

月経の始まりとともに低温期が約2週間続き、その後、排卵が起こって高温期になります。高温期が2週間続き、再び月経が起こって低温期となれば、それは妊娠が成立しなかったことを示していることになります。この場合は、低温期高温期の二層にわかれたグラフになるわけですが、これ以外でも、排卵そのものがなくて体温がバラバラで折れ線グラフがガタガタになっている場合、排卵そのものが起こっていない可能性があり、やはり妊娠していないことがわかります。

妊娠が成立していなかった場合のグラフ

排卵が起こっていないと思われるグラフ

妊娠の可能性がある場合の基礎体温の動き

妊娠すると、排卵後の高温期が2週間以上続きます。これは、排卵後に出来た黄体が、黄体ホルモンを分泌し続けるので、その作用によって体温が高い状態のままとなるのです。黄体ホルモンが分泌されているあいだは、受精卵が育つように子宮内膜が厚いままに保たれるため、月経が起こりません。月経は、受精卵を育てる準備として厚くなった子宮内膜が、その必要がなくなったために、はがれ落ちて排出されるために起きる現象です。なので、月経が起こらないことで、妊娠の可能性を知るということにもなるのです。

妊娠が成立したと考えられるグラフ

高温期が続き、月経がなければ、妊娠の可能性を考えて、産婦人科を受診しましょう。受診する前に、まず妊娠検査薬を使い、自宅で確認したいと考える人もいるかと思います。妊娠検査薬は、だいたい生理予定日の1週間後から検査ができるものが多いのですが、中には生理開始予定日から検査ができる薬もあります。検査で妊娠反応が出た場合、時には子宮外妊娠になっている可能性もあるので、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。

基礎体温の正しい測り方は?

使うのはどんな体温計?

基礎体温を測るには、小数点二桁まで測れる婦人体温計が必要です。舌下で測る電子体温計が一般的で、10秒で測れる体温計もあります。測った体温が蓄積されるタイプのものは、計測値を毎朝記録しなくてもよいので便利ですし、最近ではスマートフォンのアプリと連動し、自動的に記録してアプリ上でグラフを作ってくれる体温計もあります。便利な分、価格も高くなりますが、毎日記録する自信のない人にはお勧めです。

正しく測るために気をつけることは?

体温を測る際には、朝一番、布団から出ずに寝た状態で計測しなければなりません。ですので、起きたときにすぐに測れるように、枕元など、手を伸ばして届く位置に体温計を置いておく必要があります。計測する時間は、なるべく毎朝同じ時間に計るようにしましょう。計測中は、けっして動くことなく、じっとした状態で測ります。

体温は、4時間以上眠ってからでないと、基礎体温といえる値まで下がらないのが一般的です。また、人間の体は、通常、明け方に一番体温が低くなるので、朝早い時間に計測するのが望ましいのですが、仕事の関係で毎日深夜に帰宅し、翌朝9時過ぎまで寝ているという場合は、その9時に目覚めたときを定時として計測すればよいでしょう。それでやってみて、どうしても低温期高温期もわかりにくいという場合は、明け方起きて測り、二度寝するなどを試してみましょう。就寝時間がいつもより遅い、性交渉を持った、明け方にトイレに起きたなど、いつもと違う行動があった場合は、記録用の用紙の備考欄に書き込んでおきます。いつもと違う体温だった場合の原因を探ることが出来ます。

また、1日2日測るのを忘れても、あきらめないで継続させましょう。測り忘れたり、記録し忘れたりした日があった場合、折れ線グラフのその前後の日の値を結んでグラフをつなげないようにします。忘れた日があれば、そこでグラフは途切れさせて、あらたに計測した日からグラフをつなぎます。

計測し忘れたときのグラフ

基礎体温、ガタガタや変化なし。どういう兆候?

ガタガタのグラフは不規則な生活のせいも

基礎体温をつけて折れ線グラフにしたときに、サンプルのグラフのように、低温期高温期の二相にわかれなくて不安に思う人も少なくないでしょう。たとえ低温期でも、体の調子によって体温が高くなることはありますし、必ずしも、きれいに二相に分かれるというわけではありません。ただ、基礎体温を測って折れ線グラフにすると、折れ線がガタガタになってしまい、どこが高温期でどこが低温期か、よくわからないということがあります。就寝起床時間がバラバラだったり睡眠不足だったり、不規則な生活が原因となることが多いようです。

低温期と高温期がわからないグラフ

ずっと続く低温期は無排卵月経の可能性も

体温にほとんど変化がないという場合や、たとえ月経があったとしても、ずっと低温期が続くという場合は、無排卵月経である可能性が考えられます。また、低温期が24日を超える場合は、稀発月経といった月経異常を起こしている可能性が。さらに、多嚢胞性卵巣症候群早期閉経も疑われます。基礎体温をつけていて、こういった病気の可能性が考えられるなら、すぐに産婦人科を受診しましょう。

低温期が長く続くグラフ

妊娠初期の体の変化は?

妊娠の兆候には個人差が

基礎体温をつけて、妊娠の有無を確認するのと同時に、妊娠の兆候となる自分の体の変化に気づけるよう、妊娠初期にはどんな体の変化が起こるのか、ここで一度おさらいしておきましょう。
妊娠した際の体の変化は、気がつくか否かといった症状の程度も含め、生理の際と同様、一人ひとり違ってきます。下記の症状のうち、当てはまるものがあったとしても、妊娠以外の原因で症状が出ている場合もあります。あくまで参考にする程度ですが、知っておけば、自分の体のささやかな変化にも早く気づけるかもしれません。
こういった症状は、受精してから受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が成立した頃から出始めます。妊娠初期には、妊娠していることに気づかないまま、お腹の赤ちゃんによくない行動をとってしまうことも少なくありません。あとで後悔する妊婦さんも多いので、自分の体の変化に敏感になり、妊娠の可能性に早く気づきましょう。

<妊娠初期に見られがちな10の症状>

●むかむかする吐き気
いわゆるつわりですが、妊娠が成立するとすぐに感じ始める人もいれば、しばらくたってから症状が出る人も。何もしなくても吐きたくなる「吐きつわり」の他に、食べないと気持ち悪くなる「食べつわり」、特定の匂いで気持ち悪くなる「匂いつわり」などのタイプがあります。

●微量の出血
生理予定日よりも前に微量の不正出血が見られることが。受精卵が子宮内膜に着床するときの出血がみられることがあります。

●胸の張りと痛み
生理開始予定日を過ぎて生理がなく、胸が張って痛いという場合は、妊娠して乳腺などが発達し始めたせいかもしれません。

●腹痛や便秘
妊娠で多く分泌される黄体ホルモンの影響で腸の働きが悪くなるため、便秘になったり腹痛がしたりすることがあります。また、子宮が大きくなろうとすることで、下腹部痛を感じる人もいます。

●腰痛がする
黄体ホルモンの影響で骨盤まわりのつなぎ目が緩んでくるため、人によっては、それを腰痛のように感じる場合があります。

●頭痛がする
女性ホルモンのバランスが変化するせいで、頭痛を感じる人もいます。生理の時に頭痛を感じる人と感じない人がいるのと同様、個人差があります。

●体がだるい、眠気
黄体ホルモンが多く分泌され、それの作用のために、強い眠気を感じたり、体がだるく感じたりする人も少なくありません。

●味覚、嗅覚が変わる
今まで気にならなかった匂いが気になったり、好きな食べ物が変わったり。味覚や嗅覚はつわりにも関係しています。「酸っぱいものが食べたくなる」などよく聞かれる話ですね。

●肌荒れが起きる
妊娠によってホルモンのバランスが変わると、やたらと乾燥したり、吹き出物ができたりと、肌トラブルが起きる人もいます。

●感情の揺れを感じる
ホルモンバランスの変化が、情緒に影響を与えることもあります。理由もないのに気分が落ち込んだり、涙もろくなったり、そわそわ落ち着かなかったり。いつもの自分と違うと感じる人もいるでしょう。

妊娠を望んでいるなら、自分の体を知ることが必要です。基礎体温を測り記録をつけることで、自分の月経周期や排卵日、ホルモンバランスの状態などがわかってきます。記録したグラフから読み取れる情報から、ライフスタイルを考え直す必要が出てくるかもしれません。不妊治療を始めるにあたっても、基礎体温の記録は重要です。最近は、排卵日を予測する検査薬もありますが、基礎体温を記録し、自分の体を自分で知るための感覚を研ぎ澄ますことも、妊娠への近道になるといえるでしょう。基礎体温を記録する際は、体温だけでなく、体の調子や気分なども書き込んでおくと、それらも参考にしながらグラフの値を読み取ることができるようになります。

監修/育良クリニック院長 浦野晃義先生 取材協力/関根麻理子助産師

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