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生理前と妊娠初期のおりものの違いや特徴

2018.03.19

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おりものには、「わずらわしい」「下着を汚す」といったネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし、量、色、においなどに気を配ると、体の変化を知る手がかりになります。そこで、生理前のおりものの特徴について知っておきましょう。異常なおりものがあったときに気づきやすく、受診するきっかけにつながります。また、妊娠初期のおりものの特徴もチェックしておけば、他の妊娠初期症状と合わせて早期に妊娠を知る手立てになります。

監修者プロフィール

疋田裕美(ひきだひろみ)院長
芍薬レディースクリニック恵比寿

日本産婦人科学会専門医。九州大学卒業後、九州大学病院や板橋中央総合病院などの勤務医として分娩管理や手術の経験を積んだのち、2017年4月に現クリニックを開業。女性ホルモンの変化にあわせて、月経、妊娠、更年期などさまざまな体調の変化を診察。西洋医学をベースに漢方も取り入れた治療で、幅広い年代の女性の健康を支えている。

おりものってナニ? どんな役割がある?

おりものは、子宮頸部、子宮内膜、腟から出る粘液や、古くなった細胞などの分泌物が混じったものです。とても重要な役割が2つあります。

  1. 自浄作用で健康を守る

    腟の中にはデーテルライン桿菌(かんきん)という常在菌がいます。この菌が腟の中で乳酸を分泌して腟内を酸性に保つため、病原菌などの雑菌が侵入・増殖しにくくなっているのです。自浄作用は、健康を守るために欠かせない働きです。

  2. 受精を助けて妊娠を促す

    性交痛を防ぎ、排卵後に精子が腟から子宮を通って卵子までたどりつく潤滑油の働きをします。排卵期におりものの量が多くなるのはこのためで、精子と卵子が出会い、受精する過程に大きく関わっています。

おりものは一定の周期で変化します

女性の体は、女性ホルモンの影響を受けて一定の周期で生理を繰り返しています。女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、おりものは卵胞ホルモンの分泌にほぼ比例しています。そのため、おりものにも生理と同じように一定の周期があり、量、色、においなどが変化しているのです。

おりものの一般的な周期

・生理直後
量が少なくサラッとしています。

・卵胞期~排卵期
量が最も増えます。卵白のような透明で糸を引くようなおりものが2~3日続きます。においはそれほど強くありません。

・黄体期
だんだん少なくなり、白く濁ったのりのような状態に。下着につくと黄色っぽく見えることもあります。

・生理前
再び増え始めます。白く濁り、下着につくと黄色っぽく見えることがあります。においは次第に強くなる傾向に。

おりものは年代によって大きく変化する

おりものは女性ホルモンに左右されるので、生理周期だけでなく年齢によっても大きく変化します。

・初潮~10代
初潮が始まってから少しずつ増え始めますが、女性ホルモンの分泌が不安定な時期なので、量が減ったり増えたりと安定しません。

・20代~30代
女性ホルモンの分泌がピークを迎え、おりものの量が最も多くなります。おりものの分泌周期も安定します。

・40代
女性ホルモンの分泌が減っていくことに伴い、おりものの量も徐々に減っていきます。

・閉経後
閉経に向けておりものの量は激減していき、閉経後2~3年たつとほとんど分泌されません。

生理前のおりものの特徴

・量
黄体期は女性ホルモンの分泌が減るため、おりものの量も減るのが普通です。黄体期の後半から生理直前にかけて、再び量は増えていきます。

・色
白く濁っていて粘り気が強いです。下着につくと黄色っぽく見えることがあります。ただし、生理が本格的に始まっていなくてもわずかな経血が出てくることがあり、生理の数日前から少量の血が混じってピンク色になることも。

・におい
通常のおりもののにおいは少し酸味のあるものですが、生理前にはきつくなることがあります。

妊娠初期のおりものの特徴と生理前のおりものとの違い

妊娠すると、女性ホルモンの分泌が続くため、おりものの量は増えます。粘り気がなくサラサラした状態に変化し、白く濁る、黄色っぽくなる、クリーム色になるといった色の変化も見られます。においがきつくなる場合もあります。

また、着床によって子宮内膜が傷つき、少量の出血が見られる場合があります。これを着床出血と呼び、おりものに混ざり、ピンク色や茶色になって出てくることが。着床出血は2~3日で止まるので、おりものもその程度でおさまります。

 

おりものだけでなく、妊娠初期症状にも注意して

おりものは体調などによって日々変化するので、妊娠初期と生理前のおりものの区別をつけることは難しいかもしれません。体の変化で妊娠の目安をつけたいのであれば、おりもの以外の妊娠初期症状に注目することが大切です。主な妊娠初期症状は次の通りです。

 

着床出血、胸の張り・痛み、おなかの張り・腹痛・下腹部痛、腰痛、頭痛、肌トラブル、嗅覚の変化、唾液・鼻水の増加、頻尿、便秘、下痢、体のだるさ、眠気、イライラや不安などの情緒不安定、胃のムカツキ、基礎体温が高くなる、食べ物の変化、息切れ、生理の遅れ など

おりものの色で症状に違いが

・透明~白
一般的に健康なおりものは、透明、白い、乳白色をしています。おりものは子宮内膜、腟の粘膜や細胞などいろいろなものが混じっているので、クリーム色に見えることもあります。

・ピンク~茶
おりものに血が混じっている状態です。不正出血、着床出血、生理前の微量な出血などは2~3日でおさまり問題ありませんが、ピンク色のおりものが大量に出る場合や長期間続く場合には、病気による出血の可能性が。子宮頸がんやクラミジア感染症などが疑われます。

出血してから時間がたつと、茶色の出血になります。生理前は子宮内膜が少しずつはがれて出血するので、茶色のおりものが体外へ排出されることがあります。また、生理後からしばらくの間は経血の残りが出てくることがあるので、一時的に茶色いおりものが見られることも。

・黄~黄緑
膿のような黄色や、黄緑のときは、細菌による感染症が考えられます。淋菌感染症、クラミジア感染症、トリコモナス腟炎などが疑われ、速やかに受診して治療することが必要です。

受診が必要なことも。注意したいおりものとは?

正常なおりものは、透明、白い、乳白色が一般的で、やや酸っぱいにおいがします。生理周期により量の増減があり、粘度が増す、色がつくといった変化も見られます。

正常の範囲を超え、次に挙げるような異常なおりものが出たら、腟の病気の可能性があるので早めに受診してください。

白いおりものが増え、カッテージチーズや酒かすのようにボロボロしている

→カンジダ腟炎
おりものの異常を起こす病気の中で最もポピュラーな感染症。腟内にカビの一種であるカンジダ・アルビカンスという真菌が繁殖して炎症を起こしたものです。この真菌は、ふだん体の中にすみついていますが、体の抵抗力が落ちる、抗生物質の使用で腟の自浄作用が落ちる、妊娠でホルモンバランスがくずれるといったことがきっかけで発症することがあります。異常なおりもののほか、外陰部に激しいかゆみがある、腟の中がかゆいという人もいます。

治療は、腟の中を洗浄したうえで、抗真菌薬の腟剤を入れます。1週間効果が持続するタイプの腟剤で完治し、通院は1回ですみます。

外陰部のかゆみには、抗真菌薬の塗り薬を使います。ステロイドや市販のかゆみ止め薬を使うとかえって悪化することがあるので注意してください。

おりものの量が増える

→クラミジア感染症
性感染症のひとつで、自覚症状がほとんどないのが特徴です。感染して3週間後くらいから、下腹部痛も多く見られます。感染が長期化すると流産・早産、不妊症、肝臓周囲の炎症を起こすことが。また、感染中に出産をすると新生児結膜炎、肺炎の原因になります。

クラミジア感染症には抗生剤がよく効きます。パートナーも感染している可能性が高いので、女性は婦人科か産婦人科、男性は泌尿器科で検査と治療を受け、ふたりで完治を目指すことが大切です。

おりものが黄緑色になり、悪臭がある

→淋菌感染症(淋病)
淋菌の感染によって起こる性感染症です。オーラルセックスにより口の中にも感染するので注意が必要です。感染後、数日して異常なおりものや外陰部にかゆみが出ます。

ただし、女性は症状が軽くて気づかなかったり、ほとんど症状がなかったりすることが珍しくありません。気づかないまま長期感染すると、子宮頸管炎や卵管炎などを起こし、不妊症の原因に。感染中の出産は、新生児結膜炎を起こすことがあります。

男性は、感染後2日ないし9日の潜伏期間を経て尿道炎を起こしやすい傾向があり、排尿時の痛みや尿道から膿が出ることも。パートナーにそのような症状が出たら、早めに気づいてふたりとも受診しましょう。以前は内服薬でも治療できましたが、耐性菌が増えており抗生物質の点滴治療を行うようになってきています。初期治療が非常に大切です。

おりものが泡状になり、黄色や緑色になる。生臭い。

→トリコモナス腟炎
トリコモナス原虫が、腟内に寄生して起こる腟炎です。性感染症ですが、まれに便座や風呂場などから感染することもあります。症状は、外陰部にかゆみも伴います。

腟に抗トリコモナス薬を入れて治療し、内服薬を併用することも。1~2週間で完治するでしょう。

おりものの量が増え、黄色、黄緑色、茶色に。悪臭もある。

→非特異性腟炎
トリコモナス、クラミジア、カンジダ、淋菌などの特定の病原菌ではなく、大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌などの一般的な細菌によって起こる腟の炎症です。
体力の低下、妊娠前後や更年期障害、無理なダイエット、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れなどで腟の自浄作用が低下すると、雑菌が繁殖して炎症が起きやすくなります。

おりものの状態は、感染した細菌の種類によって異なります。外陰部にかゆみを伴うこともあります。

腟内を洗浄して、抗生物質の腟剤を入れれば1~2週間で治ります。

水っぽいおりものが増える

→子宮筋腫
子宮筋層にできる良性の腫瘍で、40歳以降の女性の半数にあるといわれます。筋腫ができる場所によっては、子宮内膜がただれて水のような分泌物が排出されるので、水っぽいおりものが増えます。筋腫が大きくなるにつれて、月経過多や不正出血などが起こり、血が混じっておりものがピンク色や茶色になることも。

子宮筋腫は大きさや数、種類もいろいろです。経過観察や手術などの治療法を医師とよく相談します。

子宮筋腫のほか、水っぽいおりものには、子宮内膜ポリープや、卵管癌、卵管水腫などもあります。子宮腺筋症で子宮内膜が広がっているときに訴える人もいます。

おりものの量は多いが、色やにおいには異常がない

→子宮腟部びらん
びらんとは、「ただれ」のこと。子宮頸管内部の粘膜層が腟に向かってせり出して、赤くただれている状態です。体質が関係しており、成熟期の女性の約8割に見られます。病気ではないので治療の必要はありません。分泌物が多いのでおりものの量が増えるのですが、気になるときはおりものシートなどで対応しましょう。

茶褐色や黒褐色で、粘り気のあるおりものが増える。悪臭もある

→進行した子宮頸がん
子宮頸がんの症状は、初期にはほとんどありません。子宮頸がんに気づかず進行すると、異常なおりもののほか、性交時に出血する、月経時以外に不正出血がある、下腹部や背骨、腰、下肢の痛みがあるといった症状が次々に現れます。1年ごとの定期検診はもちろんですが、気になる症状があったら、すぐに受診することを心がけてください。

ふだんのおりものが気になったら

・デリケートゾーンは清潔に
デリケートゾーンはムレやすく、湿気がこもり、雑菌が繁殖しやすい場所です。雑菌が付着することで、おりもののにおいが強くなったり、腟の病気になったりすることが。おりものシートを使用し、こまめに取り替えて清潔を保つようにするのがおすすめです。シャワーや温水洗浄機能つき便座でやさしく洗ってもよいでしょう。

おりものシートをつけっぱなしにする、タンポンを入れっぱなしにすると雑菌が繁殖してにおいが強くなることがあります。使用するときは、こまめに取り替えることを忘れないでください。

・洗いすぎに注意して!
おりものが多い、においがきついといったことが気になると、デリケートゾーンをゴシゴシ洗う人がいます。ときには「ボディーソープが染みるけれど、我慢して洗っています」という人もいて、その場合は「ボディーソープは刺激が強いので、石けんにしてみては」とアドバイスをすることもあります。

最近はアレルギー体質の人が多いので、おりものが増えると外陰部がかぶれてしまう人も少なくありません。その場合も石けんかシャワーだけで洗浄し、患部をなるべく刺激しないようにしてください。

腟内まで洗いすぎると体を守ってくれる善玉菌まで必要以上に洗い流してしまい、「自浄作用」が弱くなる可能性もあります。

・通気性のよい下着や洋服を
おりものが増えると、下着がムレて外陰部がかぶれることがあります。特におりものが気になるときは、綿100%など通気性のある下着を着け、しめつけの強いガードルは避けます。服装も、下半身にピタッとスリムに履くパンツなどではなく、ゆとりのあるフレアスカートやパンツスタイルがおすすめです。

おりものに気を配り、「いつもと違う」を見過ごさないで

おりものは他人と比較することができない分、書籍やインターネットなどでさまざまな情報を取り込み、「自分のおりものと違う」「この時期のおりものの特徴とズレている」などと、不安に思う人がいるかもしれません。

しかし、おりものにはとても個人差があります。「毎月、わずかな量しか出ない」という人もいれば、「ショーツからはみ出るほど」という人もいます。色、においなどもさまざまです。書籍やインターネットにあふれる情報はひとつの目安に過ぎないので、自分のおりものと比較することはやめましょう。

大切なのは、「いつもの自分のおりもの」を観察しておくことです。生理周期に合わせて、おりものの状態がわかっていれば、「自分のおりものの周期」が見えてきて、「いつもと色が違う」「量が多いのが長引いている」といった変化に気づくことができます。

できれば、毎月の生理周期とともに、おりものの状態も記録することがおすすめ。「いつものおりものと違う」と感じたら、早めに受診することを心がけてください。

正しい知識を身につけ、おりものと上手に付き合おう

生理予定日が近づくにつれて、イライラしたり不安感が募ったりすることがあります。そんなときにおりものが増えていくと、不快感の増す人がいるかもしれません。しかし、おりものは健康な体を保つために重要で、病気や妊娠に気づく目安になることも多くあります。おりものを知ることは、自分の体を知ることにつながります。おりものの正しい知識を身につけて、上手に付き合っていけるといいですね。

監修・取材協力/芍薬レディースクリニック恵比寿院長 疋田裕美(ひきだひろみ)先生

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