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出産の内祝いのマナーはどうしたらいい?

2017.09.05

赤ちゃんが生まれたら、親しい方々に出産報告の内祝いを贈るのが日本のしきたりですね。お祝いごとに気をつけたいのがマナーです。特に出産の内祝いは、これから親子でお世話になる方々にお贈りするものだから、子どものためにも恥ずかしくないマナーで臨みたいもの。出産して間もなく贈るものなので、妊娠中から検討しておきたいですね。相手の方にも喜んでいただけるよう、大人として内祝いや出産祝いを贈る際の作法の基本を、小笠原流礼法の宗家の先生に教えていただきました。

取材協力・監修

小笠原 敬承斎(おがさわら・けいしょうさい)さん

小笠原流礼法宗家
平成8年に小笠原流礼法宗家に就任。約700年の伝統を誇る小笠原流礼法初の女性宗家。伝書に基づいた確かな知識で、門下の指導にあたるとともに、各地での講演やセミナー、執筆活動を行い、現代生活に即した礼法の普及に努めていらっしゃいます。
『武家の躾 子どもの礼儀作法』(光文社/2016年)、『伯爵家のしきたり』(幻冬舎/2014年)など著書多数。

小笠原流礼法ウェブサイト

出産の内祝いとは?

Q:そもそも、出産の内祝いとは何のためにお贈りするものなのでしょうか?

小笠原先生:昔はまだ、医療が発達していなかったため、出産して子どもが元気で育つこと自体が、その家にとっては天からの恵みともいえるほどの喜ばしいことでした。新たな生命の誕生を喜び、「これからよろしくお願いいたします」という想いも込めて、お世話になっている方々にお披露目の意味でお贈りするのが内祝いの始まりです。内祝いが子どもの名前で贈られるのはそのためです。

現代では、出産祝いをくださった方々に対してのお礼として内祝いを贈る方も多いですが、もとは出産した側からの報告のためのものです。

Q:内祝いはいつ頃贈るとよいでしょうか?

小笠原先生:子どもの名前が決まってから贈るものなので、お宮参りの頃(生後1ヶ月頃)が基本です。出産祝いをいただいたお礼として贈る場合は、いただいてからなるべく早めに間を置かずに贈った方がよいです。産後、すぐにお礼の品を用意できない場合は、まずはお礼状の手紙をしたためてお送りしましょう。

ただし、最近は内祝いの本来の役割である出産の報告ということをご存じなく、お返しの品と思っている方も多くいらっしゃいます。その場合、内祝いを早くお贈りすると、「出産祝いは贈ってないので何かの間違いでは?」、あるいは「出産祝いを求めている」との誤解を招く可能性がないとも限りません。贈る時期は、よく考えましょう。

Q:お贈りする品物の金額に相場はありますか?

小笠原先生:小笠原流礼法では金額を提示することは控えております。なぜなら、贈り物は本来、お礼や感謝の気持ちを表すものですので、金額をひとつに定めることはむずかしいからです。無理をせず、ご自身でできる範囲のことをなさるとよいと思います。

大切なことはこころをかたちに表現する、という点です。

Q:相場がないとかえって迷ってしまうかもしれませんが、何か意識すべきことはありませんか?

小笠原先生:金額そのものではありませんが、日本では奇数が「陽」の数であり、縁起が良いとされています。お菓子など複数入っている品物を贈る際は、奇数のものが良いでしょう。ただし、お菓子の場合、箱入りの関係で偶数になってしまうものもありますので、その場合は2個で1対ととらえる場合もあります。

また、奇数でも「9」は語呂で「苦」ととらえる方もいらっしゃいます。しかしながら、本来は陽の数であり、9は決して悪い数字ではありません。とは申しましても、気にする方もいらっしゃるということは念頭におく方がよいでしょう。

Q:内祝いは誰に贈ればよいのでしょうか?

小笠原先生:親戚、日頃からお世話になっている方々、親しい知人・友人の方々を基本と考えられたらよいかと思います。直接ご連絡を差し上げるまでの交流はない方々には、出産報告の手紙を出されてはいかがでしょう。

Q:贈る品物はどんなものがよいのでしょうか?

小笠原先生:一般的にお赤飯、かつお節、紅白のお餅やおまんじゅう、お砂糖などといわれますが、その限りではありません。全ての方に同様の品を選ぶのではなく、相手の方のお好みや家族構成などを考えて選ぶのが本来の贈答の心得です。自己満足にならない品選びが大切です。

Q:贈る方法に作法はありますか?

小笠原先生:贈り物は本来は直接お渡しするのが好ましいですが、出産の内祝いの場合は、外出することがむずかしい時期ですので、宅配などで送っても良いです。

通常の贈り物は、贈り物が届く数日前に、出産の報告と、「こころばかりの品を別送しますので、ご笑納くださいませ」などと記した手紙を送ることが望ましく、むずかしい場合は、せめて品物に手書きのカードを添えましょう。

最近は、手紙やカードをボールペンで書く方が増えていますが、ボールペンはカジュアルな印象となるため、特に目上の方への手紙には避けます。したがって、万年筆を用いましょう。また、改まった手紙やカードは白を基調としたものが基本です。

内祝いは贈らずに、出産報告だけする場合は?

Q:内祝いを贈るほどの間柄ではない方々へ、出産報告をする場合のマナーはありますか?

小笠原先生:最近は出産報告を翌年の年賀状でされる方もいらっしゃいますが、年末近くに出産した場合を除き、本来は別々に行うものです。また、ハガキで大事な報告をすることは、本来、略式です。ハガキはカジュアルな場合に用いるものと心得て、特に目上の方に対しては、ハガキなどカード状のものでも封筒に入れて送るようにいたしましょう。

Q:最近はメールやSNSで出産報告をする方もいらっしゃいますね…。

小笠原先生:出産の報告に限りませんが、お礼など相手に礼を尽くして連絡をする際にメールは好ましくありません。メールは便利な手段ではありますが、相手に気持ちを伝えたいときは、直筆の文字が基本です。字が上手であるかどうかよりも、丁寧に文字を書く気持ちが存在すれば、その思いは相手に届くものです。

お友だちが出産した場合の出産祝いのマナーは?

Q:自分ではなく、お友だちなどが出産したときにお祝いを贈る際のマナーについて教えてください

小笠原先生:時期や送る方法の基本は出産の7日後からお宮参りの頃を基本として贈ります。産後は産婦さんの体調もありますし、育児が始まって大変なときでもありますので、よほど親しい間柄でない限りは直接訪問することは避けて、宅配などで送る方がよいかと思います。その場合も、先に手紙でお祝いの気持ちを伝えておきましょう。直接うかがう場合は、子連れでお邪魔することはこの時期にはご迷惑になるので避けましょう。

金額も内祝いと同様で、特に決まった額というよりも、出産をお祝いする気持ちが伝わるものを選ぶことが大切です。

Q:親しい友人が出産した場合は、入院中に産院にうかがうこともありますが、そのときに出産祝いは持っていかない方がよいのでしょうか?

小笠原先生:入院中は退院時の荷物にもなってしまいますし、出産祝いを贈るには早いかもしれません。入院中はあくまでも「お見舞い」として、入院生活に役立つものなどを贈る方がよいです。

Q:出産祝いを仲間と共同で贈る場合のマナーはありますか?

小笠原先生:基本は個人で贈る場合と同様ですが、熨斗紙(のしがみ)に贈り主の名前を入れる際、無理に全員の氏名を記すことは避けます。連名の場合は3名程度まで、それ以上の人数になる際は、一緒に添える手紙などに、皆さまの名前を書くとよいでしょう。

出産に関わるその他のマナーは?

Q:内祝いや出産祝い以外に、出産に関わる作法がありましたら教えてください。

小笠原先生:里帰り出産をする場合、ご実家にお礼の気持ちを伝えることも必要です。結婚した後もご実家とのつながりが深く、結婚前と変わらない気持ちでご両親と接していらっしゃる方も多いと思いますが、自分たちの家庭をもった後は、ご実家にも礼儀は尽くしたいものです。里帰り出産でご両親のお世話になった際は、ご主人とともに、ささやかな気持ちでもよいので、感謝のこころをかたちに表現しましょう。

産院なども同様で、最近の病院は贈り物は受け取らない決まりになっているところも少なくありませんが、お世話になった方々に対しては、丁寧にこころを込めた挨拶をこころがけていただきたいと思います。感謝の気持ちをお伝えしましょう。

Q:感謝の気持ちはあっても、子育てが始まって追われていると、つい時間が過ぎてしまうことがあります。

小笠原先生:よくわかります。しかし、お礼の気持ちにも鮮度があると思うのです。お世話になった瞬間や、お祝いをいただいた瞬間は感謝の気持ちが深くても、時間がすぎると薄れてしまいがちです。したがって、思ったときにできる範囲のことを行動に移すことが重要です。

作法やマナーを形式張って堅苦しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、相手に喜んでいただく気持ちと考えれば、むずかしいことではないと思います。相手を不快にせず、誤解を与えないようにすればよいのです。それは普段のおつきあいにも通じることではないでしょうか。

Q:基本的なことでも、最近はお手紙を書く機会も減っているので反省しました。

小笠原先生:便箋と封筒、万年筆は普段から準備しておきましょう。出産後は育児追われて、内祝いを考える余裕がなくなることも考えられます。妊娠中に内祝いに関する情報を得ておき、どなたにどのようなものを贈りたいかなどをリストにしておくとよいのではないでしょうか。

コミュニケーションの手段がメールやSNSなどスマホ中心の現代では、日本の伝統的なマナーが忘れられがちです。子育てはママ・パパだけでできるものではなく、これからたくさんの方々のお世話になっていくものです。生まれてくる赤ちゃんが大勢の方に愛される存在になるためにも、出産後最初の礼儀はきちんと尽くしたいですね。それを妊婦のうちに学んでおきましょう。マナーとともに品物も早めに選んでおくと、出産後に慌てずに済みますね。出産準備品の用意と一緒に内祝いの品も検討しておきましょう。便利な通販なら、家にいても選べるので、活用しない手はありませんね。

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