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立会い出産で後悔!?メリットとデメリットを理解しよう

2018.07.13

カンタン60秒!タイプ別プレママ診断

出産のときに立ち会いをするかどうか、決めていますか? 赤ちゃんが生まれる瞬間の喜びを夫婦で分かち合いたくて、できれば立ち会い出産をしたいと思うものの、ネットには「後悔した」「離婚率が上がる」などネガティブな書き込みも多く、不安になるママもいるようです。近年、立ち会い出産が当たり前になりつつある中、後悔しないために知っておきたいこととは? 立ち会い出産を受け入れている豊島病院産婦人科部長の大鷹美子先生に聞きました。

監修者プロフィール

大鷹美子先生
東京都保健医療公社豊島病院産婦人科部長

日本赤十字社医療センター、NTT東日本関東病院を経て現職。専門は周産期学、臨床遺伝学など。著書に『どうしたの? 産後ママのからだ相談室』(赤ちゃんとママ社)、『高齢出産』(主婦の友社)などがある。
豊島病院

立ち会い出産をする夫婦は増えている?

臨月を迎え、陣痛が始まってから赤ちゃんが誕生する瞬間まで、妻を側で見守る立ち会い出産。昔は夫が分娩室の外で今か今かとオロオロしながら待ち、「オギャー」という赤ちゃんの泣き声を聞いてはじめて、「生まれたんだ-」と実感するのが一般的でした。最近は陣痛室から始まり、分娩室にも入って出産を見届ける夫婦が増えています。

「母親が望む安全で満足な妊娠出産に関する全国調査(2013年・厚生労働科学研究)」によると、分娩室で立ち会いをした「夫」は53%、「親」12%、「誰もいない」41%。経膣分娩に限れば、立ち会いをした「夫」は59%で、06年の調査の39%から大幅に増加しています。
「私が勤める豊島病院でもたくさんのご主人が立ち会っています。分娩の半分以上は立ち会っていると実感していますね」と大鷹美子先生は言います。

立ち会い出産をすると夫は後悔をする? 
離婚の原因にも?

今や2人に1人以上が立ち会い出産をしているとはいえ、積極的に「赤ちゃんが生まれる瞬間を分かち合いたい」と思う夫婦もいれば、「立ち会ったほうがいいかどうか、悩んだ末に決めた」、「はじめから立ち会わないと決めていた」など、いろんなスタンスがあるのは当然です。

先輩ママの「立ち会った」「立ち会わなかった」で見えてくること

プレママタウンの「ママひろば」の立ち会い出産の体験談には、「夫と一緒に頑張った」「大変さを共有できた」「命の誕生に立ち会えた」「助産師さんより夫の方が遠慮なくわがままを言えた」など、立ち会って良かったというコメントが多数あります。
逆に「ずっとゲームをしていた」「的外れなところをさすられた」「大変なときに帰りたいと言われた」など、夫が頼りにならなかったというコメントも。中には「後から陣痛で苦しむマネをされた」と、立ち会ったことを後悔している人もいます。

「立ち会わなかった」という体験談の中には、「立ち会いできない産院だった」「里帰り出産だったから」「仕事の都合で」「自分のペースで産みたい」という理由がある一方で、「血が嫌いだから」「いきむ・痛がる姿を見られたくない」「人格が変わると聞いていたので見せたくない」という複雑な思いを抱えている人も。はじめから立ち会い出産にネガティブなイメージを持っていると、立ち会い出産を選択していない傾向があるようです。

立ち会った夫の後悔が離婚の引き金に?

立ち会い出産を選んだ夫婦が「夫がいないほうがよかった」「いつもと違う妻を見てしまった」と後悔したことをきっかけに、離婚をしてしまうケースもあるのでしょうか。大鷹先生は以下のように言います。

「立ち会い出産にネガティブなママのコメントを見ると、『夫から期待していたサポートがされなかった』という感じが見受けられますね。夫からすると、『お産は思った以上に、生々しかった』というのがホンネではないでしょうか。
とはいえ、出産が想定と違っていたからといって、それが離婚しようという直接的な原因になるとは思えません。もし立ち会い出産をした夫婦が将来的に離婚に至るとしたら、妻が産後うつになったり、産後クライシスになったりしたときに、子育てに非協力的な夫に対し、『立ち会い出産のとき人ごとのようだった』『陣痛室でテレビばかり見ていた』など頼りにならなかった夫を思い出し、他の問題と合わせて夫婦の関係がこじれてくる可能性はあります。」

多くの夫は順調にお産が進んで、赤ちゃんは自然に生まれてくると思っていたものの、立ち会ったことで、「出産はこんなに長いんだな」「想像していたより妻は大変なんだな」と思うはず。命がけのお産をしてくれた妻や、これだけ苦労して生まれてきた子どもに対する愛着は、むしろ強まると思います。

立ち会い出産のメリット・デメリットとは

これから出産を控え、立ち会いをするかどうしようか悩んでいるならば、メリット、デメリットをきちんと知ってから決断したいものです。

立ち会い出産のメリット

夫婦で命が生まれる瞬間に立ち会える

想像しているよりもお産は大変なものです。ひとつの命が誕生するにはどれだけの苦労を伴うかという、いわいる「産みの苦しみ」に夫婦で向き合うことで一体感が生まれます。お産を妻に任せずに一緒に見届けることが父親として大切な一歩。父親としての自覚も持ちやすくなります。

妻の心理的サポートができる

陣痛が長い妊婦もいれば、分娩室に入ってからなかなかお産が進まないケースもあります。思い通りに行かないお産も、夫が側にいてくれることで妻の心理的なサポートができます。「手を握ってくれるだけでいい」「夫だからこそわがままを気軽に言える」という安心感が心の支えになります。

何かあったとき、あとで後悔しない

お産自体、いつ何が起こるか分からない危険を含んだものです。緊急に帝王切開になったり、赤ちゃんが出産直後に泣かなかったり、妊婦が危険な状態になることもあります。「帝王切開になりました」と後から伝言され、手術など全部終わってから病院に行っても、「いったい何が起こったのだろう」と不信が募るでしょう。結果だけ知るのではなく「赤ちゃんの心音が弱くなっている」など経過を知っておくことで納得できる場合もあります。子どもの一生に関わることなので、ちゃんと見て知っておくのは大切。万が一何か危険なことが起こったときに、後悔せず「父親としてできるだけのことはした」と思えるのではないでしょうか。

立ち会い出産のデメリット

見せたくない姿を見てしまう、見せてしまう

夫婦によって人間関係の距離感は違います。普段から何でもオープンに打ち解けている人もいれば、相手に失礼がないようにときちっとしている人もいます。お産はいつもとは違う自分の姿を見せてしまうこともあるので、その日常との落差が大きいと「見たくない姿を見てしまった」「見せたくない姿を見せて恥ずかしかった」と後悔する可能性があります。夫婦の距離感や人間関係のあり方などを尊重したうえで、立ち会い出産するか決めるといいですね。

セックスレスになる可能性も

「夫が、見るつもりがなかったのに分娩の瞬間を見てしまってセックスレスに」というのは昔からよく言われているパターン。実際に想定外に壮絶な分娩を見ることで、妻を女性としてみられなくなってしまう可能性もあります。分娩のとき夫は妊婦の頭側に立つことが多いのですが、病院や産院によっても違います。「赤ちゃんが出てくる瞬間を見たくない」と思うならば、事前に妻の頭の方にいられるようお願いするなど、立ち位置を確認しておくといいでしょう。

相手が「立ち会いたくない」場合はどうする?

前出の「母親が望む安全で満足な妊娠出産に関する全国調査」によると、経膣分娩で立ち会いがいない理由として「産婦が希望せず」が50%、「その人が多忙」14%、「その人が希望せず」11%、「医療側の理由」10%という結果でした。
立ち会いを希望しない場合、夫婦でうまくコミュニケーションがとれていて、「立ち会いたい」「立ち会いたくない」とお互いの思いが同じならいいのですが、パートナーと違う思いを抱いている場合はどうすればいいのでしょうか。

妻が「立ち会って欲しくない」場合

妻が「立ち会って欲しくない」と思っているなら、その気持ちを尊重するべきです。「妻が嫌なのに夫がどうしても立ち会いたい」というのはあまりないケースですが、妻が嫌がるものを無理に立ち会う必要はありあせん。

夫が「立ち会いたくない」場合

妻が「立ち会ってもらいたい」と思っているなら、夫になるべく立ち会うように促した方がいいですね。「立ち会って欲しかったのに、私の希望を聞いてくれなかった」などと、あとで妻に言われるよりは、あまり気乗りがしなくても夫が歩み寄るといいでしょう。

立ち会い出産に対して夫婦の意見が違う場合は、「陣痛室にいてくれるだけでいいよ」「分娩の直前まではいてね」など、パートナーとの意見をすり合わせ、できる限りの折衷案を提案してはどうでしょうか。

夫の対応が妻の満足度につながる

立ち会い出産をした妻が出産後に「立ち会い出産でよかった」、「立ち会わない方がよかった」と思う境界線を探ってみると、立ち会い後の夫の対応に大きく左右されていることがわかります。「お産はこんなに大変だったんだね」「産んでくれてありがとう」など、お産の大変さに共感し、妻をねぎらったかどうかがネックになるようです。

妻にねぎらいの言葉をかける

「夫婦でお産に向き合うときの一体感があるかどうかがポイントですね。ただ、いればいいというわけではないんです」と大鷹先生は言います。

でも、同情するわけではありませんが、夫にとっても初めての経験だし、仕事が忙しくて出産に没頭できる状況でないこともあります。陣痛室に入ってからが結構長い人もいて、そうすると、「いいかげん飽きちゃった」という人もいるかもしれませんね(笑)。的外れな対応をしないためにも、夫も父親学級のようなものでお産のことを事前に知っておいた方がいいでしょう。

立ち会い出産に向けて準備すること

分娩室で出産の瞬間に側にいることだけが「立ち会い出産」ではありません。陣痛室で苦しむ妻に立ち会わず、「おぎゃー」と生まれる瞬間に来て、「立ち会いに間に合った!」と満足げに言っても妻が満足しているとは限りません。立ち合い出産をすると決めたら、その時がスタート地点。妊娠してから日々、頑張る妻を精一杯サポートしながら、分娩当日に向けて準備をはじめましょう。

産院選びのときに立ち会い可能かチェック

立ち会い出産をしていない産院もあるので、立ち会い出産を優先に考えているなら、産院を選ぶときにホームページなどで確認しておきましょう。帝王切開でも立ち会い可能なとこもあれば、NGのところもあります。親や、第1子が立ち会い可能なところもあるので、自分の要望がかなうどうかを要チェック。

立ち会い出産の条件を確認

「出産にパパが立ち会うための教室」など両親学級に参加することを条件にしている産院もあります。分娩室での写真やビデオ撮影をNGのところがあったり、へその緒を切るサービスをしているところもあったり、産院によって立ち会い出産のあり方はさまざま。あとから「思っていたのと違っていた」と後悔しないためにも、医師や助産師と事前に確認しておきましょう。バースプランがあるなら、希望する項目を記入しておくのもいいですね。

夫もお産の流れを知っておく

妻に「夫が一緒にいてくれてよかった」と思ってもらうためにも、お産の知識を勉強しておく必要があります。初産なら陣痛が始まってから分娩まで数時間もかかり、長い人なら1~2日かかることも。夫もそれを覚悟して事前にお産の流れを頭にいれておきましょう。

  • お産はどのように進行するか
  • 陣痛のときはどのくらい痛くて、痛いときにはどこをさすってあげたらいいか
  • 妻の気持ちをリラックスさせるにはどうすればいいか
  • 分娩室での立ち位置はどこがいいか
  • 妻に頑張りにどんなねぎらいの言葉をかけるか

立会い出産はどうだった?
先輩ママの体験談

立ち会い出産しました!
夫は血が怖いなんて言っていましたが、人生で何回も体験できることではないし、私自身が不安でいっぱいだったので、きちんと話し合って決めました。陣痛が痛すぎて、夫のTシャツが伸びるほどしがみ付きましたし、叫びましたよ(笑)。落ち着いてから、立会ってどうだったか聞いたら・・・「血が怖いより感動した」って言っていました。希望して良かったなぁと思っています。

(コトママさん)

立ち会いしました!
どうしようか迷ったのですが、誕生の瞬間から一緒にいた方が、夫もパパの実感が湧くのではないかと思い希望しました。深夜に破水して夫に車で病院に送ってもらい、そのまま希望どおり立ち会い出産になりました。すごく心強かったです。立ち会いでなければ、私ももっとテンパってしまって、上手に呼吸したりできなかったと思います。どんなに苦しくても、不思議と夫の低い声ははっきり聞こえるんですよね。おかげで出産も順調で、先生にも上手にいきめたね、と言ってもらえました。夫はさらにその後仕事だったので私より大変だったかもしれませんが(笑)。
立ち会いにしてよかったです。

(にゃお0096さん)

夫と自分の母に立ち会いってもらいました。
出産のビデオを撮ってもらいたく立ち会いをお願いしました。夫は産まれるまで時間が長かったせいか、陣痛の合間に夫を見ると携帯でゲームしていて、「私が苦しんでいるのに・・・」とイライラした記憶があります。しかし、母が撮ってくれたビデオを見ると、ずっと私の腰をさすっていたのが夫でした。長時間さすってくれていたのは助産師さんかと思っていたので、夫に対して少し見る目が変わりました。立ち会い出産して良かったです。

(裕子ちゃんママさん)

立ち会い出産しませんでした。
理由は、私が苦しんでいる所を主人に見られたくなかったのが1番で、男性は少し血や諸々耐性が弱いイメージがあるのと、立ち会いすると妻を母としか見なくなるというイメージだったので。ですが助産師さんのアドバイスで、立ち会い出産すると希望しておいて、出産の時になったら席を外してもらう、というスタイルを取りました。
陣痛中はずっと付き添ってくれましたし、産後すぐのカンガルーケア時に入室し赤ちゃんと対面してもらいました。お産よりしんどかったぐらいの陣痛をずっと見ていたので、お産の瞬間に立ち会っていなくても大変さは十分感じたようで、我が子を見て泣いて喜んで「お疲れさま」と言ってくれました。

(きゃりー0007さん)

立ち会い出産しました。
なかなか子宮が開かず緊急帝王切開になったのですが、主人が手術室にいても良いとの事で、ずっと手を握ってもらっていました。特に麻酔が下半身麻酔だったので、怖くて怖くて。一人だったらちょっと不安で気絶してしまいそうだったので、主人が隣にいてくれてだいぶ安心できました。生まれたばかりの赤ちゃんを主人と一緒に見られた時、涙が出ました。

(るんるん0144さん)

主人が立ち会って出産しました。
産前、子供に興味のなさそうな主人だったので、父親になる実感をしてもらえればと思い、立ち会いをお願いしました。しかし、「何をしていいのか分からない」と言って立ち会うのは前向きじゃなかったので、事前にバースプランに「初めてで何をしたらいいかわからないので、あーしてください、こーしてください、と言ってあげてください」と書いておき、立ち会ってもらうことを了承してもらいました。
そのおかげか、助産師さんがうまく主人に指示してくれて、動きやすかったみたいです。私も、陣痛が短かったこともあり、冷静に主人へ「少し上を押して」とお願いしていたので、主人も素直に動いてくれた印象を受けました。その結果、ひとにも立ち会い出産をおすすめするほど、出産に感動したらしく、産後はすっかりひとが変わって、娘を溺愛! すっかりイクメンパパになりました^ ^

(はる1035さん)

立ち会い出産をすることによって、命の誕生の喜びを分かち合えたと思う夫婦が多くいるようです。夫婦ともに立ち会い出産を望んでいたものの、仕事の都合がつかなかったり、帝王切開だったりと、何らかの条件で立ち会えなかった場合でも、夫と出産の大変さを共有できれば妻は満足できる傾向があります。
しかし、分娩室で生まれる瞬間に立ち会うことだけが「立ち会い出産」ではありません。妊娠したときから出産まで、妻の気持ちに共感し、寄り添い、夫婦でコミュニケーションをとることが、どんな選択をし、どんな結果になったとしても、これからの子育てのスタートラインとして大切なことになるでしょう。

監修/東京都保健医療公社豊島病院産婦人科部長 大鷹美子先生

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