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出産は江戸時代をならえ!

2005.09.07

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安産のためには、「まき割り」や「井戸からの水汲み」!? 愛知県岡崎市に、ユニークな生活指導をしている病院があります。本来の喜びにあふれたお産を迎えられるよう取り組むこの病院では、できるだけ医療の力ではなくママの自然な力で赤ちゃんを産むため、自然分娩を勧めているそう。そして、自然分娩でも安産となるようにアドバイスしているのが、まき割りや水汲みといった古くからの労働なんだとか。この労働がどうして安産につながるのでしょうか?
さっそくその病院『吉村医院・お産の家』を訪ね、両親学級に参加してみました!

取材協力

吉村医院院長・吉村正先生。

「自然なお産をすると、あまりの幸せで朦朧となります」。2万例のお産を経験してきた院長のお話は感動的。主な著書に『お産!このいのちの神秘』(春秋社刊)など。

現代と江戸が交錯する医院

名古屋から東海道本線で約30分。徳川家康の出身地として、また八丁味噌の産地としても知られる岡崎。その岡崎駅から歩いて5分の住宅街に、『吉村医院・お産の家』はあります。コンクリート3階建ての病院と、その隣の石垣の上に建っているのが1999年に新築された江戸時代様式の『お産の家』。そしてその裏手には、まさしく本物の江戸時代の民家『古屋』が移築されています。

今日の両親学級の会場は『お産の家』。小さなくぐり戸を開けて中に入いると、1階が土間。大きなかまどに、昔ながらの流し。時代劇に見る、大所帯の武家や商家の台所といった感じです。土間を上がると長い廊下があり、そこに和室。お産は、隣に建つ医院にある和室分娩室で行われることが多いのですが、この畳の部屋で行われることもあるそうです。2階は、太い梁が頭上間近に迫る広い板の間。両親学級はここで始まりました。

1999年に完成した『お産の家』。一人の棟梁が2年がかりで作った日本の伝統的な建築。合板やサッシなどをまったく使わない本物の木の家。

『お産の家』には昔はふつうにあったかまどがある。水屋だんす、行灯、火鉢、つい立てなど家具や道具類も骨董がほとんど。まるで江戸時代にタイムスリップしたよう。

お産は古い脳、
本能でするもの

今日のクラスは、妊娠後期のにんぷさんたちが中心です。大きなおなかをかかえた約30名が、県内外からやってきました。東京、千葉から来た人も。吉村医院のお産に共鳴して、ぜひともここで産みたいと考えているのです。カップルでの参加も4組。

助産師さんから、お産の準備について、入院に必要なもの、入院するタイミング、お産までの生活の仕方などを教わります。

「しっかり体を動かして。散歩の時もできるだけ自然に触れてくださいね。青い空、緑、風…美しい自然を感じてください。お産は古い脳、本能でするものですから、自然と触れて本能を呼び覚ましてください」。

マタニティ・コーディネーターで、マタニティ・ヨガの指導者でもある、きくちさかえさんからもアドバイス。

「陣痛をあまりオーバーに考えないでください。何も言えなくなるのは、最後の2時間くらい。陣痛と陣痛の間には必ず休みがありますから、その間はいつもの生活をしてください。ごはんを食べたり、寝たり、散歩したり……。痛いときはギャアギャア言ってください。声を出したほうがラクになります。思う存分、どうぞ。産むときも好きな姿勢で自由に。陣痛の痛みというのは、傷つくときの痛みとは違うんです。お産が終わると、忘れちゃう痛み。ここでは極力、医療的な処置は行いません。自然なお産は、時間が少し長くかかるかもしれませんが、助産師がずっと腰をさすったりしてついています。ここの人的なケアはすごいです。本当に安心できる環境があります」

ある日の入院中のご飯。穀物と野菜、お魚中心の和食は好評。退院後の食生活の参考にもなる。

医療がお産のすばらしさを
損ねてはいけない

そして院長、吉村先生のお話。

「みなさん! お産ってすばらしいですよ。昨日もお産があって、ここ数日寝ていないので、みんなが私を心配してくれるんだけれども、私は女性のお産のために命を捨ててもいいと思っているんです。そうできたら最高の幸せです。それくらいお産ってすごい。こんな喜びはありません」

吉村先生は、産婦人科医として50年近く。しかし、かつて大学病院にいたときは、お産の喜びなんてわからなかったといいます。お産は恐ろしく大変なもの。だから、医療の手助けが必要だ、と。40数年前に医院を開業したときも、「現代的」が宣伝文句。当時はまだ珍しかった分娩監視装置も導入して、お産を管理していたそうです。

しかし、ある日、医院裏手の自宅からモニターでお産の経過を見ていたら、産婦の顔が引きつっている。あわててそばに駆けつけて、いろいろおしゃべりしているうちに、産婦の顔はだんだんにのんびりとリラックスしたものになってきた。以来、「現代医療がお産の本来あるべき姿を阻害しているのだ」ということが、はっきりとわかって、自然分娩をすすめるようになったのだそうです。

逆子でも、下からつるんと
産まれてくる

「実際、ほんとうに医学的に異常なお産なんて、ほとんどないんですよ」と吉村先生。これまで2万例のお産と取り組んできたが、本当に異常とされるのは、100人に1人か2人。医療はこの1人か2人のために必要なのに、そうでない人までも医学的に管理しようとするのが、いまのお産。そのために、お産本来の喜びが奪われてしまっている、と。

たとえば陣痛が弱く、お産がなかなか進まないと、「微弱陣痛」といって、医学的には異常と診断するけれども、これは異常でもなんでもない。赤ちゃんの頭が特別大きいとか、骨盤がゆがんでいるとか、子宮口がかたいとか、そうした状況で強い陣痛を起こすと母子に負担だから、ゆっくりと時間をかけているのだ。それはすばらしい自然の、天の采配であって、その人にとっての正常なお産なのです。

吉村医院の帝王切開率は驚くべき低さです。ふつう逆子だと、ほとんどの病院で帝王切開となりますが、ここでは、なんと98%の人が自然なお産をしています。逆子でも、赤ちゃんの頭が大きくても、4000g以上でも、前回が帝王切開でも、高齢でも、ほとんどの場合、時間はかかるけれども下からつるん、と産まれてくるそうです。

「世間の医者は、みんな本当のお産を知らんのです。本当のお産のすばらしさを見たことがないんです。見る前に切ったり貼ったり、注射したりしてしまうんだから。“待つ”ということを教わっていない。生命誕生の場面には、神業としかいいようのない不思議な力があることを知らんのです」

自然からかけ離れた生活をしている現代、たしかに医療介入が必要なお産も増えています。しかし、そんな中でも、妊娠中のできる限り早い時期から自然なものを食べ、しっかり体を動かし、精神的なストレスを減らして、のんびり過ごしていけるようにすれば、本能が発揮されてほとんどのお産はうまくいくといいます。

「一般的に病院で、“異常”と言われていることは、現代の生活習慣や食生活によるものがほとんど。こうした生活を正してなお異常になることは、本当に数少ない。生活の異常を正せば、異常は異常でなくなるんです」

江戸時代の茅葺き民家で、
「古典的労働」

車や電車の普及で、あまり歩かなくなった私たち。オフィスでは1日中パソコンに向かい、家でも電気洗濯機や掃除機のおかげ(?)で体も動かさなくなってしまった。食生活も激変している。洋風メニューが増え、農薬や添加物も増えている。こうした、“異常”な生活を昔に戻して、自然なお産に導こうというのが、吉村医院の生活指導。名物エキササイズの「まき割り」なども、その一例なのです。

それは、『古屋』と呼ばれる、江戸時代の茅葺きの民家で行われています。どっしりとまるで生き物のような存在感のある『古屋』に、にんぷさんたちは集まってきます。この前の庭で、斧を振り上げてまきを割ったり、江戸時代ののこぎりで丸太を挽いたり。手で掘ったという井戸から、つるべで水を汲み上げます。そして、お昼のごはんもかまどにまきをくべて火を熾し、昔ながらのお釜で炊いているのです。

これらは、日本人が長く生活の中でやってきた労働です。どれも腰をしっかり落として、ふんばってやらないとできない仕事ばかり。昔の人が安産だったのは、そのせい。日々の労働そのものが、産む力をつけるためのエキササイズになっていたのです。

最初はもちろん、みんな戸惑うばかりでうまくできないけれど、すぐにコツを覚える。できるようになると、とても面白くなってくる。すると、自然と体力がついてきて、腰痛もいつのまにか治ってしまいます。

労働を通して、にんぷ同士が友達になれるのもすばらしいこと。まるで家族のような気持ちになれる。ときにはにんぷだということも忘れて、みんなと楽しいときを過ごすことができる。すると不安が消えていく。安産に必要な副交感神経が優位になり、リラックスできるようになるのです。

名物エキササイズのまき割り。しっかり腰が入って、お産に必要な体力と身体のしなやかさが養われる。

週1で行われるピクニック。かまどで炊いたおにぎりを持って行く。陣痛が始まったにんぷさんが参加することもあるんだそう。

驚くべき喜び、
恍惚にひたるお産

「お産は女性のいのちです。自然なお産をすると驚くべき喜びを体験します。あまりの幸せに恍惚となります。女に生まれてよかったあ!と。産まれてきた子どもが、もうむちゃくちゃ可愛い。頭がおかしくなってしまうんじゃないかと思うくらい、かわいくてかわいくてしかたなくなる。赤ちゃんも、あまり泣きません。赤ちゃんは母親と離れて不安で泣くんです。だから体重を計ったりするのは後回し。産まれたらすぐに母親の胸に乗せる。すると目をパッチリ開けて、あたりをきょろきょろ見回して、自分からおっぱいを吸いに行く。そして安心して眠ってしまう。最高にスピリチュアルな体験ですよ。人生が変わります。生き方が変わります。いまは医療がやたらと手を出すから、女性が母親になれない。科学だけでは人間は幸せになれんのです。どうか、私たちに医療行為をさせないでくださいね(笑)。お肉とか牛乳とか、甘いものばかり食べてちゃダメですよ。しっかり体を動かしてください」

お産には本能で感じる喜びがある。快感がある。恍惚がある。それは、育児の喜びと自信につながっていく――。両親学級に参加した人たちに、不安そうな顔はありません。みんな「お産が楽しみ」といった表情。参加者の中には、これから妊娠したいと思っている女性もいて、「早く産みたいです!」。

お産直後の恍惚。お産は、女として最高の喜びを体験できるすばらしいチャンス。

取材協力/吉村医院(愛知県岡崎市)

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