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Vol.15 ご意見・ご感想をお寄せください。

「ラマーズ法を超えた!? ソフロロジー出産のホントのところ」の巻

にんぷの世界へようこそ! このコーナーでは、にんぷワールドで必ず出遭う言葉や現象の“知ってるつもり”を再検証! ためになりますよ〜!

INDEX……更新:2005年1月

「お産が怖くなくなった」「陣痛が待ち遠しい」。妊娠中からそんな気持ちになれる方法があるという。出産した人からも、「陣痛の痛みをあまり感じなかった」「こんなにラクならもう1人産もうかな」なんて声も聞こえてくる。ソフロロジー出産法だ。そんな魔法のような方法がホントにあるの? 5年前からこの出産法に取り組んでいる、『すずきクリニック』を訪ねてみました。

ソフロロジー教室に参加してみた

まずは、体験がいちばん。にんぷさんに交じって、『ソフロロジー教室』を受講してみました。今回は、出産を1〜2ヵ月後に控えたにんぷさんが5人。初産婦さんは3人、経産婦さんは2人。みなさんソフロロジー出産は初めてだそうです。
「ソフロというのはラテン語で、“心を落ち着かせる研究”という意味。いかにしてリラックスするかという学問を、出産に応用したのが、ソフロロジー出産法なんです」と、院長の鈴木国興先生。
スペインの精神科医が考え、フランスでお産に取り入れられたリラックス方法。ヨガや瞑想の技法を取り入れた手法は、日本人になじみやすいもののようです。

笑いを交えながら、わかりやすくリラックスの必要性を話す、院長の鈴木先生。

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痛い、怖いという気持ちが痛みを増幅する

「なぜ、お産でリラックスが必要かというと、緊張すると痛みが増して、スムーズなお産ができにくくなるからです。怖がると力が入って筋肉が硬くなる。子宮口も硬く広がりにくくなるんです。すると赤ちゃんも通りにくい」。
「陣痛に対する恐怖が痛みを強く大きくしている。痛みの3割が本物の陣痛だとしたら、7割は恐怖からきているんですよ」

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お産の痛みは、生理痛の痛みと同じ?

お産が初めてでも、女性なら陣痛の痛みを知っているのだから恐れることはない、という鈴木先生。
「生理痛ですよ」
生理痛は、不要になった子宮内膜をはがそうと、子宮が収縮するときの痛み。陣痛も同じ。赤ちゃんを出そうと子宮が収縮するときの痛み。
「妊娠中は生理がありませんから、そのぶんの10ヵ月分の痛みだと思ってください。お、久しぶり、ってなもんですよ(笑)」
生理痛の10倍の痛み? それならなんとかなるかもしれない。みんなの表情も和らいできた。

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赤ちゃんに会える!陣痛を喜びに変えよう!

2人目を妊娠中のFさんが、1人目の出産経験を語る。
「陣痛ではずいぶん痛がっていたらしいのですが、終わったら忘れているんです。ダンナにも、『あんなに痛がっていたのに、忘れちゃうんだ』って不思議がられました(笑)」。
赤ちゃんに会ったとたんに忘れてしまう。陣痛の痛みとはその程度の痛み。耐えられない痛みなんかじゃない。
「陣痛があるから赤ちゃんに会える。陣痛が来なかったら生まれないんですから」
そう思えば、「陣痛が来た→怖い」ではなくて、「陣痛が来た→赤ちゃんに会える!うれしい!」と受け止められる。そうすれば体も自然とリラックス。
リラックスして本来の力を発揮すれば、赤ちゃんはスムーズに生まれてくる。ソフロロジーは自分の力を信じる出産方法なのだ。

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さあ、始めてみよう!

緊張して硬くならないためのトレーニング方法はいろいろあるが、基本は呼吸。
「赤ちゃんに酸素をいっぱい送ろう、と思って腹式深呼吸をします」。

あぐらをかき、肩の力を抜いてリラックス。目をつぶり、右手をおなかの上に軽く当てて、ゆっくり鼻から息を吸います。口からゆっくり吐いて、吐いて、吐いて〜。最後に左右の肺からキュッキュッと空気を絞り出すように吐ききります。

今度は、酸素が体内を移動するイメージで腹式呼吸。息を吸いながら、酸素が右肩から右足に運ばれて、左足、左肩から心臓に行き、最後に肺からフーッとゆっくり吐き出します。

次は、赤ちゃんに酸素が運ばれていく様子をイメージします。心臓→動脈→子宮→胎盤→臍の緒→赤ちゃんへ。酸素をたっぷりもらった赤ちゃんは元気いっぱいです。

慣れてきたら、鼻から3秒かけて吸って、2秒息を止め、口から5秒かけて吐ききるようにしてみましょう。
「ヨガや座禅、太極拳などでも、自律神経を整える呼吸法は、みんなだいたい同じです」(鈴木先生)。

「おなかの赤ちゃん、酸素が行くよ〜」そんな気持ちで腹式深呼吸。

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陣痛がある間は、フーッと吐き続ける

陣痛が始まったら、この呼吸法で落ち着きます。
「ラマーズ法と違うのは、いきまないこと。最初から最後まで、赤ちゃんに酸素を送ろう!とイメージして」
フーーーッと。ローソクの炎を揺らすくらいの強さでゆっくり息を吐きます。ウウッ、とはいきみません。子宮の自然の収縮にまかせておけば、自然と生まれてくるんです。
いざ陣痛というときにパニックにならないために、日ごろのトレーニングが大事。

そのほかにも、緊張とリラックスを体で体得して、自律神経を整えていくトレーニング方法を学びました。

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分娩台を経験して、恐怖を軽減

基本の呼吸法を教わったところで、次は産院見学。陣痛から分娩まで同じ部屋で過ごせる、いま話題のLDR。ちょっと値段は張るが、ここなら家族も泊まれる。2人部屋にも入って、トイレやシャワールームなどものぞかせてもらう。
そして、いよいよ分娩室へ。
「ぜひ、分娩台に乗ってください。体験しておくと、当日、緊張しないですむんです」。助産師さんのアドバイスで、全員分娩台を体験。
「ベッドの背や足台の角度など、自由に変えられます」とひとりひとりに説明して、実際に動かしてみてくれる。
「陣痛がきたら、おへそを見ながら力まずにフーーーッと息を吐いてね」と助産師さん。
リハーサルも、リラックスには大切。

陣痛から分娩まで同じ部屋でできるLDR。ベッドが分娩台に早変わりする。家族も泊まれる。

みんなで分娩台を体験。これで未知の怖さがひとつ減って、ちょっと安心。

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赤ちゃんは元気いっぱい。会陰切開も激減

ソフロロジーでリラックスした出産ができると、どんないいことがあるのだろう。
「生まれたての赤ちゃんの肌は、まさしく赤くて、元気いっぱい。酸素が十分に届いているから」
ママも子宮口が柔らかくゆっくり開くので、会陰も切れにくく、切開する割合も減るという。
「以前は8割の人に会陰切開を行っていましたが、いま必要になるのは3割くらい」
お産で体力を消耗しないので、生んだあと、ママも元気。産後の回復も早い。

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ソフロロジー出産はどこでできる?

ソフロロジー出産を取り入れている産院は限られているが、「ソフロロジーは、あくまでも自分が主体となる出産方法。だれでも、どこででもできる方法だと思います」

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監修/鈴木国興先生(すずきクリニック院長)
取材協力/すずきクリニック(東京都江戸川区)

次回は『無痛分娩ってどうなの? どうやるの?』の巻。お楽しみに。

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